かえるん日記

当たった時は謙虚に。外した時は冷静に。

オーバルスプリント回顧・秋のダート戦線雑記

今週はやるべきことや書きたいことが結構あって競馬に全く触れていなかったのですが、オーバルスプリントについてちょっと触れたいのと、先週のダート戦の指数が取れたので諸々雑記していきたいと思います。

ちなみに今週はローズSセントライト記念がありますね。ローズSは◎シゲルピンクダイヤセントライト記念は◎ルヴォルグという形にはなると思うのですが、察しの通り人気どころから入るときは馬券が難しくなります。組めなければ予想だけ出してケンという形にしますかね。

オーバルスプリント回顧

堅そうなので公開はしなかったのですが、予想としては、

ノボバカラ(5人気4着)

ワイドファラオ(1人気2着)

という形でクビ差4着悶絶でした。ガチガチでしたね。

ここで触れたいのはなんといってもワイドファラオ。界隈だと負けてガッカリみたいな反応が目立つようですが、この馬まだダート2戦目ですからね。しかも初の地方斤量55背負わされてるんですよ。この時期の3歳馬の古馬OP初挑戦なんてただでさえまるで通用しないのに、ダート2戦目の馬が55キロ背負って交流重賞で馬券内に来たわけですからこれはかなり評価すべきなのでは。さすが初ダートの最内枠でユニコーンSを勝ち切っただけはあるなという印象。今後ダート短距離戦線を制圧してもおかしくない馬だなと感じます。非常に楽しみ。

鳥取特別

 

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 このブログでも散々紹介して一喜一憂してきたマッスルビーチが先週3勝目をあげました。それにしても目の覚めるような末脚でしたね。驚くべきなのはそのタイムです。1.50.0(35.8)。驚くことに良馬場の阪神ダート1800で1.50.0より速いタイムで決着した例はわずかに6回しかないんですよね。その6回というのがこちら。

2017アンタレスS クリノスターオー

2016アンタレスS アウォーディー

2015アンタレスS クリノスターオー

2013アンタレスS ホッコータルマエ

2012ジャパンカップダート ニホンピロアワーズ

2009ジャパンカップダート エスポワールシチー

これだけ見れば、マッスルビーチはGⅠ級の可能性があるということが一目瞭然でわかると思います。この馬は新馬戦から追いかけている世代イチオシの馬ですし、現4歳世代のイチオシ馬だったオメガパフュームに続くGⅠ制覇が見たいところですね。楽しみです。

エアアルマス

エニフSで度肝を抜くパフォーマンスを見せたエアアルマスですが、どうやら次走は太泰Sということで。。正直京都1800が合うとは思わず、武蔵野Sに行けば確勝級なのにという感じではありますね。。正直この馬をフェブラリーSで買うことは確定していて、あとはどんな馬柱で来てどれだけ人気を落としてくれるかが焦点になってくると思います。その点で余計なレースに使ってくれるのはありがたいのですが、賞金面が不安ですよね。ダートGⅠはボーダーが高くなりやすいので。

こんなところで。夏を休養に充てた素質馬が結構この開催で戻ってきていて、ダート戦線も面白くなってきました。芝もいいですが、ダートもアツいのでぜひ予想してみてほしいと思う。スローの折り合い競馬でもノーザンの大運動会でもない、ガチンコの叩き合いが見られるはずです。それでは。

夏のダートを振り返る(札幌編)

 

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 3日間やってきましたが、最後は札幌です。来年へ向けての備忘録、秋競馬へ向けてのレースレベル比較等に役立てていただければ。

札幌ダート2400

推奨馬成績

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超特殊条件ですが、3鞍あって(1-0-0-2)でした。スタミナお化けのリヴィエラのアタマを推奨できたのがよかった。

勝ち馬・レース傾向

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サンプルが少ないので傾向を掴むのは難しいですが、中山1800、阪神2000、東京2100などのタフセッティングに好走実績がある馬を選んでおけば間違いないという感じですかね。個人的にはこういう特殊条件はケンが正解かなという風に考えているのでなんとも言えないですが。

札幌ダート1000

推奨馬成績

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ここは振るわず。17レースあって(0-3-2-12) 複回収率も100%超えませんでした。そもそもこの条件で馬券を買ってないので、まあ買わなくてよかったなという印象。ヒロノオリオン、サノノショウグンといったここしかないという感じの馬を穴のタイミングで引っ掛けられたのはよかったですかね。

勝ち馬・レース傾向

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まず小倉1000よりも後傾戦になりやすいのが特徴です。テンの能力だけでなく、いかに惰性減速をしないかという要素が強く問われているように思う(すなわち巨漢馬やストライド走法の馬が狙い目)。札幌1000はそういう側面もあって、単純に馬の能力が出し切りやすいので荒れにくいんですよね。1000ダートを59.5で走る馬がいるとして、小倉1000なら59.5~61.0くらいでレースタイムが変動するところを、札幌1000なら毎回60.0で走ってくるというイメージ。それでいて滞在馬がほとんどでメンバーも変わり映えしないとなると妙味を見つけ出すのは難しいですよね。なのでこのコースでの着差は素直に地力の差と受け取って差支えないと思う。もちろん本質的に1000が合わない馬は過小評価しないようにしなければなりませんけど。

このコースの注目騎手

菅原明J

圧倒的に減量騎手有利のコースなので、札幌滞在の減量騎手から一番上手いのを選んだという感じ。少なくとも団野くんよりは遥かに追えるので、個人的には割と信頼しているジョッキーですね。

秋以降の注目馬

なし

ここを勝った馬は中山1200、阪神1200等では軽視が基本です。札幌1000は小頭数レースが多いので秋開催の競馬の質と互換性がないんですよね。

 

 

札幌ダート1700

推奨馬成績

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新馬を除いた37レースの推奨馬の成績は(5-6-3-23)でした。単複の回収率がともに100%を超えたのはこの条件のみ。後半馬場が渋って指数の刺さりが悪くなりはしたのですが、前半のパサパサ馬場ではアタマも取れていい感じでした。あとここはやっぱりハイランドピークですね。エルムSの的中はかなり大きかった。馬券収支もプラスになりましたし、個人的には上出来の札幌ダ1700だったと思う。

 

勝ち馬・レース傾向

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マクリが入ったのは11レース。前残り戦が11レース。差しにバイアスが入ったのは7レースと、そのレースそのレースで柔軟に展開を読む必要があった今回の札幌開催。こういう条件のポイントとしては、例えばエルムSのドリームキラリみたいに、「この馬が出ているからハイペースになる」といった展開基準馬を作っておくことだと思う。シネマソングスなんかは「マクリ基準馬」なので見かけたら差しを狙うみたいな感じで予想を組み立てるのがいいのでは。

結局札幌ダ1700のレース質がこれだけバリエーションに富んでいるのって、コーナーが緩いからだと思うんですよね。ある程度好き勝手に競馬しても突っ込んでこれるというのがミソだと思う。その点で今開催の勝ち馬も大味なタイプが多く、中山や京都に出てきたら注意しておきたい。

このコースの注目騎手

横山和J吉田隼J

横山和Jはハイランドピークでもお世話になったが、とにかく札幌1700だと乗れる騎手。縦の意識が強いのが功を奏することが多い印象。吉田隼Jは函館のイメージが強いと思うのですが、ダートならむしろ札幌ですね。マクリロンスパ戦でワンクッション置いて差し込むっていう競馬が得意なので、キレるタイプの馬に乗っているときは要注意。

あと正直このコース1番上手い騎手はと聞かれると間違いなくルメールJだが、ルメールJはお前らが無駄に人気さすせいでかなり回収率悪いのでここでは推奨しない。

秋以降の注目馬

アドマイヤビーナス

前走は初ダートにはなったが、同日の1勝クラス(しかも混合戦)より速いタイムで走破しており、ポテンシャルは相当高そう。操縦性もよさそうだったし、小回りコースでも苦にしないのでは。牝限の1勝クラスなら確勝級。

まとめ

札幌全体の推奨馬成績は57レース中(6-9-5-37) 単回収率89.3% 複回収率98.8%と渋かった。小頭数で堅いレースが多く、穴党向きの競馬場ではないというのは確かだと思う。

あと札幌での成績は馬柱に入ると評価しにくいですが、困ったら軽視でいいと思う。特殊コースですからね。

こんな感じで。新潟小倉札幌とやってきましたが、正直存在感のある予想があまり出来ず悔しいです。この悔しさを中山阪神にぶつけていきたいと思います。コースの紹介はちょっと前に記事にまとめたのでぜひ。それでは。

 

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夏のダートを振り返る(小倉編)

昨日の新潟に引き続き、振り返りたくもない小倉を振り返っていきます。来春や来夏へ向けてのレース傾向の分析用でもありますし、秋へ向けてのレースレベルの比較等でも活用できると思うのでぜひ読み流してほしい。この記事を通してダート平場にもっと興味を持ってもらえればとも思っています。

 

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小倉ダート1000

推奨馬成績

 

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 今年の夏小倉のダート1000戦は15レースあり、推奨馬は(0-2-3-10) 単回収率0% 複回収率は99.3%となった。アタマが1個も取れなかったのが残念ですね。個人的には10人気4着の恨みでそのあとしつこく狙ったワシヅカミであったり、レパードSを外したあとに泣きながらヤケクソで複勝買ったところ競馬の女神が降臨したスターペスマリアであったりが印象に残りましたね。

ダート1000戦はほとんどテンの能力で決まってしまうので、私の最も大きな予想ファクターである分解指数は使えません。ただ全体的に惰性減速の少ない大柄でストライド走法の馬のほうが走るという傾向が今年発見できたので、来年からはそこを軸にして予想していきたいと思います。

勝ち馬・レース傾向

 

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 15レース中7レースが前残り戦で、高速馬場の2戦以外は追走質の競馬でした。決壊したのはニホンピロランドが勝った前傾3秒のやばいレースのみですし、基本的には前に行ける能力さえ考えておけば当たるという感じでしたね。キーワードとしてはテンで34秒台を刻めるか否かというのがデットラインになっている感じで、1200からの転戦馬でも過去の馬柱をチェックし、前半34秒台の経験があるかどうかを調べるだけでもだいぶ違うと思います。

このコースの注目騎手

岩田望J

まあ基本的にこのコースは減量騎手優勢なのですが、その中でも敢えて選ぶならこの騎手ですね。まず夏競馬に入ってゲートが格段に上手くなったのと、押して押していってもその後しっかり折り合えるようになったというのが大きいと思う。勝ち星のペース的に来年2月の小倉でも3キロ減で出てこれそうなので、ダ1000に居たら注意しておきたいと思う。

秋以降の注目馬

 サンバパレード

特殊条件なのでここを勝った馬はあまり評価したくないのだが、この馬の10馬身差圧勝は評価せざるを得ないでしょう。決して相手が弱かったわけでなく、同日の3勝クラスと勝ち時計が0.4秒しか違わないのだからそりゃ千切るわという感じ。しかもテレQ杯のモンペルデュより斤量2キロ重いですからね。テレQ杯に出ていても馬券になった可能性すらあると思います。京都1200なら2勝クラスも突破できるレベルだと思う。次が楽しみな1頭。

小倉ダート1700

推奨馬成績

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新馬戦を除く32レースの推奨馬成績は(1-4-4-23) 単回収率は14.4% 複回収率は120%となりました。しょっぱなのラプリュベル複勝14.3倍と響灘特別の馬連ワイドドンピシャ的中で今年の小倉は行けるのではないかと俄かに思っていたのですが、そんなことなかったですね。大敗です。ミラクルユニバンスの15人気5着が入っていればまた違ったのですが。

勝ち馬・レース傾向

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見ての通りやたらと決壊差し決着が多い開催でした。ただこれには仮説があって、「前身開催の中京が高速馬場すぎたせいでそのスピード感覚が馬や騎手染みついてしまっていて、そのスピード感覚のまま小倉のパサパサ馬場を走ってしまったせいでスタミナが持たずに垂れてしまった」という理屈だと個人的に解釈している。だって普通小倉1700でテンが35秒台ってほとんどないのだが、今開催に限っては9レースもあった。そりゃ差し決まるわっていう感じですよね。一方で前残りのレースは6レースのみで、小倉1700を先行して負けた馬が京都1800とかに出てきたらかなり買いだと思う。それくらい差しのバイアスが酷い開催だった。わからないが、来年以降はここまで極端にはならないのでは。

このコースの注目騎手

松山J

ビビるほど乗れていたので途中から結構馬券に組み込んでいたのですが、小倉リーディングを取りましたね。松山Jは小倉ダ1700だけで7勝を挙げているのですが、先行馬でも差し馬でも器用にポジション取って脚を伸ばしてくるので無双という感じでした。来年夏の小倉でも脅威になり得るジョッキーだと思う。

秋以降の注目馬

 タガノファジョーロ

小倉で2連勝したが、本来小倉なんてまるで合わないようなタイプ。この馬の持続力が生きるような東京2100とかに出てくれば3勝クラスでも通用するのでは。小回り巧者だと思われて人気が落ちるのを期待したい。

まとめ

小倉全体の推奨馬成績は(1-6-7-33)で単回収率9.8% 複回収率113.4%となった。前残りのイメージを払拭できなかったのが敗因ですかね。。猛暑からの大雨で馬のコンディションを読み切れない難しいレースが続きました。来年は粛々と松山Jを買って細々とやりましょうかね。

札幌編は明日出せれば。それでは。

 

夏のダートを振り返る(新潟編)

来年、もしくは秋の新潟開催へ向けての備忘録的な記事です。勝ち馬の指数データを距離でセットしてまとめてあるので、秋へ向けてレースレベルの比較等でも活用できると思います。

新潟ダート1200

推奨馬成績

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この夏の新潟ダート1200戦は24レースあって、新馬戦を除く23レースの推奨馬は(3-5-4-11) 単回収率は71.3% 複回収率は190.9%となりました。特に渋った馬場で行われた8/17(土)以降の11レースでは(2-4-3-2)と、分解指数が確変を起こしましたね。それだけレース傾向がはっきりしていて、狙い馬を絞りやすいというのが新潟1200ダートの特徴だと思います。

勝ち馬・レース傾向

それでは早速レースの中身について触れていきます。こういう風にコース別に勝ち馬と勝ちタイムがまとまってる表ってあまり見ないので、結構需要あるのではないかと個人的に考えています。

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まずはなんといっても前に行った馬がとにかく残るというのが新潟ダート1200の特徴ですね。新馬戦を除く23レースのうち、前にバイアスがあったレースは17レース。つまり7割超のレースで、前に行った馬が馬券内を独占しているということになります。これほど顕著にバイアスがかかるコースはなかなかないのでは。

さらに、ほとんどのレースは2秒以上の前傾ラップになっており、上がりの脚なんて全く必要ないコースであるということもわかると思います。実際脚力勝負になったのはエターナルフレイムが勝ったどスローの1000万下のみ。下級条件のフルゲートなら、まず前傾ラップへの適性を軸に予想を組み立てるべきだと思います。

秋以降のこのコース注目騎手

内田J武藤J

今年も3勝をあげているこの2人を指名したいと思います。武藤Jはゲートも上手いですし、とにかく後ろに脚を使わせるような逃げが得意だなという印象。このコースで有力な先行馬に乗せるときっちり34.5-37を刻んでくるので他の騎手は手も足も出ない。ウチパクJは多少テンの悪い馬でもガシガシ追って先行させるのが強みですかね。持続力がない馬に乗せるとぶっ飛ぶことが多いですが、そもそも新潟ダートは持続力なんかまるでいらないコースなので相性がいいのも頷けますね。

次走以降の注目馬

ランパク

新潟1200特有の完全に前残りの流れを11番手からぶち抜いた脚力はすさまじかった。指数的には既に2勝クラスでも勝ち負けになるくらいの数字は出ていて、脚力が必要な中山1200はドンピシャ嵌まる条件だと思う。中山ダ1200を使えれば昇級即通用。

新潟ダート1800

推奨馬成績

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新潟ダート1800のレースは30レースあって、そのうち新馬戦を除く29レースの推奨馬成績は(2-7-1-19)。単回収率は67.6%、複回収率は93.4%とかなり苦戦しました。上級条件に関しては、レパードSこそダメだったものの、柳都S、麒麟山特別できっちり回収することができたのですが、一方で下級条件はサッパリでしたね。前に張っての差し、差しに張っての前というように嵌まらないレースが多く、もっと展開予想の精度を磨いていかなきゃなと実感しました。

勝ち馬・レース傾向

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中身を見ていくと、前残りレースは15レース、決壊もしくはマクリで差し優勢となったレースは10レース。ただ8/17以降の高速馬場で差しが決まったのは2レースのみで、前半のパサパサ馬場と後半の高速馬場でだいぶ競馬の質が変わったなという印象。パサパサだとマクリが結構入ってましたからね。

まとめてみて思ったのは、マクリの可能性に関してはこのコースはバッサリいっていいかなという感じですね。今開催も4レースしかマクリが入らなかったですし。よっぽどマクりそうな馬によっぽどマクりそうな騎手(デムーロ、ウチパク)が乗っていて、しかも外枠に入っているってくらい条件が揃ってないとマクるのは厳しいコースだと思う。予想としては基本的にはフラットペースから脚力質寄りに考えて前から入るっていうのがベストかなと思います。

秋以降のこのコース注目騎手

丸山J内田J嘉藤J

ウチパクJはさっき書いた通りで、持続力が必要ない新潟ダートとは相性がいい。丸山J嘉藤Jは、2コーナー出口までである程度ポジションを取りに行って、そこから4コーナーまできっちり溜めるという新潟ダート1800のセオリーに忠実な競馬をしてくれるジョッキーですね。特に嘉藤Jは人気にもならないですし、年間で見ても買えるコースは新潟ダート1800くらいなので、もし見かけたら積極的に狙ってみても面白いのでは。

次走以降の注目馬

ドラゴンカップ

柳都SはレパードSより1秒も入りが遅いうえに道中さらに緩んだが、それでも勝ち時計はレパードSより0.4秒速い。パサパサ新潟で上がり36秒台かつ1分50秒台というのはちょっとみたことない数字で、夏のローカル1600万としては指数も超優秀。OP競走でも十分通用するのでは。

まとめ

 

1200と1800を合わせた推奨馬の総合成績は(5-12-5-30) 単回収率67.6%  複回収率136.5%と最低限の結果は残せたと思います。これが(12-5-5)になると馬券のほうもプラスにはなってくるとは思うのですが、そこら辺は紙一重ですかね。

小倉札幌に関しても今週中には同様の記事を出す予定なのでそちらもぜひ。それでは。

 

 

【世代を占う】適用編・札幌2歳S指数考察

 

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2歳芝戦の分解指数を札幌2歳Sの出走馬に適用し、プロットした表がこちらになります。 前回の新潟2歳Sからちょっとコースの起伏に関する査定を変えたので、若干指数が微調整されている馬もいますが悪しからず。

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以前の記事で注目馬として挙げたのはダーリントンホールアールクインダムの2頭だが、ここでも当然地力上位と評価したいと思う。

ダーリントンホールに関しては、最終週の函館で1.49.8という持ち時計はもっと評価されていいのではないかと思う。そもそも函館1800は起伏に富んだレイアウトでコーナーもキツいため非常にタイムが出にくい。タイム的にはゴルコンダの1.48.3が評価されてはいるが、このタイムはコーナーが緩くフラットなコースである札幌でのタイムであり、しかも開幕週でかなり馬場も速かった。それでいてダーリントンホールのほうが上りも1秒速いわけで、ゴルコンダとダーリントンホールにこれほどのオッズ差が出るというのはかなりの妙味になると思う。

アールクインダムは、この時期の札幌で逃げて34秒台の上がりを使えたというのは相当優秀で、この時負かした3着馬と5着馬が未勝利戦でワンツーを決めたことからもかなりハイレベルなレースだったことが伺える。ただ初戦からかなり仕上がっていた印象で、2戦目の上積みが他の馬に比べてどうかというのはあるものの、人気がないなら押さえておいて損はないのでは。

とここまでタイムを基準に話を進めてきたが、先週の札幌はかなり時計のかかるセッティングになっていて、そもそも持ち時計が全く役に立たずにただ単にタフな馬が上位に来る(去年のニシノデイジー、ナイママ)ということが考えられなくもない。そう考えた時に浮上するのはサトノゴールドブラックホールのゴルシ産駒2騎あたりだろうか。

一応印を打つと、

ダーリントンホール

ブラックホール

▲サトノゴールド

☆アールクインダム

という感じで。

馬券を買うかは枠次第ですかね。アールクインダムがゴルコンダの外に入って被せていく形にできれば。クラシックを見据えて骨のあるメンバーが揃った印象。注目の一戦。それでは。

【馬体診断】キャロット募集馬【一口馬主】

友人からキャロット募集馬の馬体診断をしてくれと依頼されたので気が進まないながらやっていきたいと思う。

気が進まないというのも、セレクトセールってこういう馬体診断やってる人あんまいなくて需要かなりあるんですけど(実際セレクトセールの記事はアクセス伸びた)、クラブの募集馬っていろんな媒体で評価されるのであまり需要ないと思うんですよね。まあとりあえず自分のPOGの備忘録だと思ってやってみます。私はノーザン系の一口は今後やる予定がないので、価格設定や回収率的な話は全く考慮せずにただ単に馬体が好きな馬をチョイスしていく形にはなると思います。

 

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※時期も時期なのでここに馬体の写真を貼るのは控えます。キャロットのホームページに行けば秒でダウンロードできるのでそちらでどうぞ。

ラドラーダの18(キングカメハメハ)

一口価格: 35万(総額1億4000万)

厩舎: 藤沢和(美浦)

レイデオロの全弟です(言うまでもないか)。感覚としてはダントツというか、キャロットで1頭走るの選べと言われたら間違いなくこれを選ぶという感じです。ラドラーダの仔は雰囲気ありますよね。フォルムとしては兄とほとんど変わらないですが、若干繋ぎが立っていてパワータイプに出そう。この時期にしてはトモがしっかりしているのは早生まれの影響と思われるが、仕上がりはきっちり早そうなイメージ。キレッキレというよりは持続力で勝負するタイプだと思うので、春の中山2000なんかで見たい馬ですね。亡き父の忘れ形見。兄を凌駕するような活躍を。今からワクワクする。

ヒルダズパッションの18(ドゥラメンテ)

一口価格: 12.5万(総額5000万)

厩舎: 荻原清(美浦)

米カナダで活躍するヨシダの半妹。馬体の特徴はなんといっても胴と脚の長さと顔の小ささ。トモがまだ細めなので余計に長く写るのはあるが、これだけ長いのはシュヴァルグラン以来ではないでしょうか。この造りだとストライドは相当長く取れるので、エグいトップスピードが使えそう。仕上がりはそんなに早くないと思うので、古馬になってから本領発揮という感じにはなるのでは。キンカメ系では今までにいなかったタイプ。注目。

エカルラートの18(ハービンジャー)

一口価格: 6万(総額2400万)

厩舎: 林徹(美浦)

手頃な価格ですが、大物感があるのでチョイス。やや詰まった胴にゴツいトモ、しっかりとした腹袋になめらかな背中のライン。イメージとしては顔の小さいブラストワンピースみたいな感じですかね。ハービンジャーの良さがしっかり出せそうです。ただ脚は長めなのできっちりストライドが伸びそう(ここら辺は母父ハーツクライの影響か)。適性距離はマイル~2000くらいでクラシックはどうかという感じですけど、とにかくキレる脚が武器になるのでは。

マンドゥラの18(ブラックタイド)

一口価格: 7万(総額2800万)

厩舎: 黒岩陽(美浦)

これは完成度の高さからチョイス。トモのボリュームもあるし、もうレース使えてもおかしくなさそう。筋肉量はちょっと多すぎるかなとも思ったのだが、繋ぎが立ちすぎていない分ある程度のスピードにも対応できるのでは。あとは馬格ですかね。500あれば言うことないですけど。ブラックタイド産駒は小さいとまるでダメなので。

マイティースルーの18(ドリームジャーニー)

一口価格: 4.5万(総額1800万)

厩舎: 尾関知(美浦)

仕上がりの早そうな牝馬は番組構成的にマイラーを選べばいいのでこの馬から。マイラーはバランスが大事で、顔の大きさ、胴の長さ、脚の長さの均整がとれていたほうがいい。その点この馬は若干顔が小さい以外は完璧で、いいマイラーになるのでは。仕上がりも早そう。ステゴ系って割と掴みどころのない馬体の馬が走ってくるイメージ(オルフェを除く)だし、ケガ率の低い厩舎も魅力。あとは馬格がついてくれば言うことないでしょう。自分が出資するならこれ。

ウイングステルスの18(ディープインパクト)

一口価格: 17.5万(総額7000万)

厩舎: 池添学(栗東)

ディープ産駒ってどれも同じようなフォルムをしていて選ぶの苦手なのですが、牝馬はマイルで強そうなのを選べばいい。この馬もハープスタージュエラーあたりと似たようなフォルムで、頭から尾にかけての緩やかな背中のラインが特徴。筋肉量が足りないという意見もありますが、ディープ牝馬はゴリゴリだと走らないので現時点ではこれくらいが丁度いいのでは。ピッチも上がりそうですし、溜めてズドンですごい脚が見られそう。キャロットのディープはあんまいい印象ないですけど、選ぶならこれですね。

ジュモーの18(モーリス)

一口価格: 8.5万(総額3400万)

厩舎: 安田隆(栗東)

モーリスはどんなタイプの産駒を出すのかまだわからないのですが、馬格はあったほうがいいだろうということでチョイス。馬体としては結構ゴリゴリで胴も詰まってるので1200でも走れそう。その点スプリントのノウハウがある安田厩舎というのは魅力。腱の骨格もガッチリ太いのでケガにも強いのでは。

マルティンスタークの18(ミッキーアイル)

一口価格: 6万(総額2400万)

厩舎: 音無秀(栗東)

これもマイラーで、とにかくバランスの取れた馬体をしているのが魅力。腹袋がしっかりしていて繋ぎが立っているのでパワー型に出そうではあるが、胴が短い割にスラっと見せるのでそこまでパワーに寄らないのでは。音無厩舎だし、坂路でガシガシやってもっと筋肉量が増えればいい馬体になりそう。ミッキーアイル産駒はキャロットがこれだけ頭数入れるってことは期待も大きいはず。初年度は外せない。

ムーングロウの18(ダイワメジャー)

一口価格: 7.5万(総額3000万)

厩舎: 松永幹(栗東)

これは完成度でチョイス。いかにもノーザンが好きそうなキレるダメジャーという感じではないが、筋肉量の割に腹袋が薄いのでそこまでゴリゴリにはならないと思う。ほとんど血統的に同じ感じであるアドマイヤマーズをちょっとゴツくしたイメージで、どちらかといえばシゲルピンクダイヤに近い。シゲルピンクダイヤは牝馬で筋肉をイマイチ生かせない感があったので、牡馬で硬さもある程度許容できるこの馬のほうが打点も広くなるのでは。

ピンクアリエスの18(カレンブラックヒル)

一口価格: 5万(総額2000万)

厩舎: 平田修(栗東)

言い方は悪いが、カレンブラックヒル産駒はチンチクリンな馬が多い印象で、その分ダート短距離に適性が固まっているという感じ。その点胴にある程度ゆとりのあるこの馬は他のカレンブラックヒル産駒よりスピードに乗れるのでは。筋肉量も程よいし、筋肉のつき方もいい。馬体としてはかなり好きな部類で、関西で出資するならこの馬かなという印象。父と同じ厩舎でロマンもありますしね。

以上10頭を推奨馬という形にしたい。キャロットは2017世代がいい馬全部シルクに吸われた感あるのでこの世代は狙いどころでは。

あと私は結構ダート馬見るほうが得意なんですけど、ノーザン系のダート血統って悪い意味で馬体がキレイすぎる気がするんですよね。もっとボテッとしてたほうがダートの場合は走る気がします。個人的な意見だが、ヘニーヒューズとかで一口やるならユニオンとかノルマンディーのほうが儲かるイメージ。安いですしね。あと18世代はハーツクライが薄い印象。17世代が超抜だった反動であんまり繁殖牝馬が集まっていないのが原因で、注意が必要だと思う。

何はともあれ、馬体診断は気が向いたり要望があれば他のクラブでもやりたいと思います。それでは。

ブラストワンピースが凱旋門賞で面白い理由

今週に入ってクイーンマンボ、リエノテソーロの引退。シハーブは喉の手術と悲しいニュースが続いているが、落ち込んでばかりもいられないので粛々と競馬の回顧予想をしていきたいと思う。今日の主役は札幌記念を勝ったブラストワンピース。この馬の凱旋門賞挑戦に際してはいろんな意見も聞かれるが、個人的にはかなり面白いと考えている。その理由を走法的アプローチの観点から説明していきたい。

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昨日行われた英インターナショナルSに日本馬のシュヴァルグランが出走したが、結果は8着。レース後のマーフィー騎手のコメントで「勝負どころで着いていく脚がなかった」というのがあったが、これはかなり的確なコメントだと思う。実際にラップを見てみると、シュヴァルグランは最後まで伸びており、要するにキレ負けした形となっていたのである。去年凱旋門賞に挑戦したクリンチャーに関しても、一見バテたようにも見えるが、キレ負けということがラップから見て取れる。

よく「日本馬がヨーロッパで通用しないのはスローのヨーイドン競馬しかしていないからだ」みたいな意見を聞くが、全くの的外れだと思う。なぜならヨーロッパ競馬のほうがスローからのヨーイドンの傾向が強いだからだ。じゃあなぜ日本馬はそのスローからのヨーイドン競馬に対応できないのか。それは走法の違いにあると考えている。個人的な意見だが。

 ヨーロッパの馬は、残り4ハロンくらいまでは散歩して、そっから一気にピッチが上がる。そして基本的にこの時のギアチェンジ性能が高い馬が勝つ。一方で日本の馬というのは、ギアチェンジをするために一気にストライドが伸ばす馬が多い。日本の摩擦の少ない芝であれば、それで接地回数を減らして抵抗を減らし、トップスピードを持続させることが可能であるが、ヨーロッパの重い芝でストライドを伸ばそうとすると、ほぼ間違いなくノメる。ゆえにヨーロッパの競馬でギアチェンジをするためにはピッチを上げるしかないのである。

 

kaerun4451.hateblo.jp

 その点で、日本馬がヨーロッパで活躍するための条件は「ギアチェンジのタイミングで速やかにピッチを上げられる馬」である。これまでの該当馬はエルコンドルパサーナカヤマフェスタオルフェーヴルキズナハープスターディアドラ。この条件に当てはまらないで通用したのはディープインパクトのみである。

先日ディアドラがナッソーSを勝ったが、ディアドラといえば一気にピッチを回転させて繰り出す32秒台の末脚が魅力の馬である。日本人はヨーロッパに「スタミナのある馬」を送り込もうとしているが、一番必要なのは「瞬発力」であり、さらに「ピッチ」という条件がつくのだ。一見向きそうなゴールドシップがまるで通用しなかった理由はここにある。

ここで今年の凱旋門賞に挑戦する日本馬のラインナップを見て行くと、まずキセキは典型的なストライドタイプで、ゆえにギアチェンジが上手ではない。この時点でほぼ可能性はないと思うが、脚質的なアドバンテージが作れるというのは魅力だと思う。すなわち瞬発力勝負にしなきゃいいのである。自ら動いていってロンスパ競馬にしてしまえばいい。凱旋門賞で逃げさせてもらえるとは思わないが。フィエールマンもギアチェンジが苦手な馬で、京都の下り坂で一気にストライドを伸ばして加速をつけないとかなりパフォーマンスが下がる馬である。その点ロンシャンのギアチェンジ戦が向くとは思えない。シャンティならまだ良かったが。

そして残ったのがブラストワンピース。この馬は大柄の割には回転数を上げながらギアチェンジをするタイプで、究極のキレ戦となった新潟記念毎日杯や、重い馬場でストライドタイプが苦戦した有馬記念を勝ち切っているあたり相当凱旋門賞的なレースに適性があると見ている。逆にかなりストライド質のロンスパ競馬になったダービーや、下り坂で加速力のアドバンテージを生かせなかった菊花賞ではパフォーマンスを下げてますからね。

というわけで、今年の凱旋門賞

エネイブル

クリスタルオーシャン

ブラストワンピース 

で行く予定です。楽しみですね。それではまた明日。