かえるん日記

当たった時は謙虚に。外した時は冷静に。

【世代を占う】適用編・新潟2歳S指数考察

 

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以前3日間にわたって試験的に2歳戦における指数運用の記事を上げたのですが、上げてそのまんまというわけにもいかないので応用させて新潟2歳Sを予想していこうという記事です。早速指数表を見ましょう。

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馬名緑枠はネット競馬でのPOG指名馬、馬名オレンジ枠は賞金加算したOP馬です。

この指数はどういうものかというと、その馬の勝ち時計からラップ的に非効率的な部分を補正したものです(馬場差を補正、通った距離のロスを補正、不利によるロスを補正、ペースを補正、ペースのアップダウンがあった場合の消耗を補正)。平たく言えば「全馬一斉にスタートして、ゴールまで直線1600mの平坦コースを一定のペースを走った場合どの馬が1番速いか」の数値である。運用の結果も出ていませんし、まだ手探りの段階で、今年はしっかりサンプルを取って来年に繋げて行こうというものなので、数字に対する信頼も実績もゼロです。やり始めたばっかりですからね。そこら辺はご理解を。

月並みではありますが表に基づくと、

ウーマンズハート

モーベット

タイムマシン

という予想にならざるを得ない。それぞれ前回の【世代を占う】の記事で注目馬として挙げた馬で、詳しい考察はそちらに書いているのでぜひ。

今挙げた3頭はどれも現段階では人気していますし、当日も人気するでしょう。そのためこのレースは、ガチガチで決まるか、大きくパフォーマンスを上げてきた馬が割り込むかの2パターンが考えられます。

2歳の芝戦で大きくパフォーマンスを上げてくる馬を馬券にする方策を私は持っていないので、私はこのレースで穴馬を買うことはできません。ただこの時期の2歳馬は大きくパフォーマンスを上げるという馬が非常に多く、さっき挙げた指数上位馬の信頼度もそこまで高くはありません。こういったことを踏まえての結論はこちら。

結論: 新潟2歳Sは買わない。

自分が苦手な条件だから逃げるって雑魚かよと思われるかもしれないが、明確なロジックに基づくケンなら良いと思う。かなり自信のあるケンです。これでこのレースの回収率100%が確定しました。今週はキーンランドCとダート平場で頑張りましょう。それでは。

 

ダート中距離戦におけるマクリと差し決着のメカニズム

ダートの中距離戦で先行馬を買っていたらキモいマクリが入って前が壊滅し、「うわキモいなんだこれ」「いらんことすんなよウチパク」「そこで動くのかよ丹内」となって馬券が外れたことがある人は多いのでは。

そこで今日は、そんなマクリに悩まされているそこのあなた必見。マクリ差し決着のメカニズムについて見て行きたいと思う。ダート中距離戦の展開予想をするうえで少しでも役に立てば。

 競馬分析記事ではこんなのも書いたのでぜひ。

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コース別のマクリ分析

 

 まずマクリを分析するうえで、競馬場別にダート中距離戦におけるマクリがよく起こるポイント、脚質や展開的なバイアスについて表にまとめてみたので見てほしい。対象としているコースはダートの中京1800・1900函館1700新潟1800小倉1700中山1800福島1700札幌1700京都1800・1900東京1600(2100はあとで個別に書きます)、阪神1800・2000です。

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中京

 

中京ダートは3コーナー~4コーナーがかなり急カーブなうえに下り坂となっており、マクるのはほぼ不可能と言える。仮にコーナーで進出していこうものなら外に振られて長い直線に坂で間違いなく垂れる。この特殊な形状が猛烈な内バイアスを生んでいる。逆に長い向こう正面でマクるという作戦もあるが、マクりきらなければ結局コーナーで外を回されてしまう。前半ハイペースになることも多いし、マクリについてはほぼ考慮しなくていいコースだと考えている

函館

このコースも4コーナーがキツくコーナーでマクるのはほぼ不可能であり、4コーナーをタイトに回るアドバンテージを作れる先行馬がそのまま残ることが多い。一方で1コーナー~向こう正面にアップダウンがありペースが落ち着きやすいため、向こう正面マクリが比較的決まりやすい。向こう正面でマクるためには、ある程度2コーナーを通過した時点で前を射程に捉える必要がある。ゆえに極端に後ろから行くマクリ馬よりは、中団からマクるタイプの馬を狙ったほうがベターだと思う。

新潟

このコースもコーナーでマクれないことからかなり前残りになりやすい。レパードSも今年が特殊だっただけでほぼほぼ前に行った馬で決まる。よってここでも函館と同じように中団からマクるタイプの馬しか台頭できない。1コーナーが急なので決壊ペースにもなりにくいですしね。

小倉

函館や新潟と違い3コーナーでのマクリが決まりやすいのが特徴。直線が短いせいで前が残ると思われがちだが、コーナーでをスムーズに回って加速のついた馬がそのまま差し切るケースも珍しくない。多少後ろから行く馬でも、積極的にマクれる騎手(松山、松若など)なら狙ってみても面白いのでは。

中山

中山ダート1800は私がもっとも得意としているコース。ポイントは急坂で、ダートはただでさえ接地点における摩擦抵抗が大きいのに加え、かなりの傾斜の坂があるとなれば、そこで加速するというのはサラブレットの能力的に無理に近い。ゆえに坂に入る前段階(3~4コーナー)である程度スピードをつけておきたい。チャリで坂を登るってなった時にできるだけ助走がついていたほうが楽なのと同じ理屈である。ダートにおいて距離をロスするデメリットよりも自由に動けるメリットのほうが大きいと言える理由はここにある。いかに加速した状態で直線を向けるか。直線入り口のちょっとしたスピードの違いで1秒は平気で変わるのがダート戦である。ゆえに3コーナーの段階で外からスムーズに加速していった馬が圧倒的に有利で、それが圧倒的外枠有利に繋がっていると思う。中団の外からマクリ気味に上がっていけそうな馬を狙うのがベターだろう。

福島

基本的に中山と同じであるが、4コーナーがバンクになっており、さらに外からマクリ気味に加速をしやすい構造になっている。ゆえに3コーナーでまだ中団あたりにいても直線入口でマクリ気味に先頭に立ちやすいというのが特徴である。一見前残りになりやすいように見えるが、意外と前には苦しいコースであるというのを忘れてはいけない。当然外側にいる馬を中心に狙いたい。

札幌

コーナーが緩く、向こう正面から4角入口までどこでもマクっていけるのが特徴のコース。ただコーナーをタイトに回る減速ロスが少ないので中団インで脚を溜めた馬にもチャンスがある。とにかくフラットなペースで流れることが多いので脚力質タイプの馬でも対応できるのが他のローカル競馬場との大きな違い。

京都

 

札幌と違って1~2コーナーがタイトなので、そこで緩むことからかなり前に有利なラップ構成になりやすい。マクろうとすればどこでもマクれるのだが、向こう正面で登り終わってからフラットコースなので、前に行った馬は効率的に加速していける。その分マクった馬は結局苦しくなって最後はバテる。よってかなりの割合で前残りレースになる。今の話に基づけば平安Sで追い込んできたオメガパフュームチュウワウィザードモズアトラクションがそのあと結果を残しているという点にも納得が行くだろう。

東京

東京2100は相当なタフコースで、マクリとか関係なくタフな馬買っとけば当たるのでここでは考えない。東京1600は基本的にマクリは入らないで直線でどれだけ速い脚を使えるかが焦点になる。追走能力で勝負するタイプは厳しく、とにかく上がりが速い馬だけ買っておけばいい。ただこれだけ大箱でも直線登りがゆえに外枠が有利という点は押さえておきたい。

阪神

複合コーナーになっていて、3コーナーと4コーナーの間に直線的な箇所があり、差し馬はそこで前との差をマクリ気味に詰めて行くことができる。そこからの急坂なので基本的に差しがかなり有利京都で差し損ねた馬がどんどん穴を開け、京都で粘りこんだ馬がどんどんぶっ飛ぶ。中山の次に好きなコースですね。

長々と書いてきたが、ひとことでマクリといっても競馬場によっていろいろ性質が異なる。その競馬場に合ったマクリが使える馬や騎手を狙っていくことが一番大切だと思う。

差し決着のメカニズム

ダートは特にだが、マクリが決まると差し決着になりやすい。それはどういうことなのかを簡単に説明していきたいと思う。

①そもそも強い差し馬しかマクれない

ダートでは前に行ける馬=強い馬が基本であるが、レースのメンバー構成で後ろから行く馬が地力上位のときがたまにある。そういう時は当然追走能力の差で前にいる馬が先に垂れるので、自然に能力上位の馬が4角先頭という形になるのだが、外面だけ見るとマクりが入って差し決着になったように見える。これについては先行馬の過大評価にも繋がるので注意したほうがいい。

②先行馬の息が入らない

ダートは摩擦抵抗が大きいので、先行するのにかなり脚を消耗する。ゆえ先行馬は直線を向くまでにどこかで休みたい。しかしマクリが入ってくると休む暇がなくなるため、脚は消耗を続ける。よって後ろにいた馬が恩恵を受けるということに繋がるのである。

③圧倒的地力上位の馬がいる

圧倒的地力上位の馬がいると、その馬にとってはフラットなペースであっても他の馬にとってはその馬がマクっているかのようなペースに付き合わされることとなる。よって脚がそぎ落とされ、差し決着に繋がる。実際5馬身差以上の圧勝レースは紐が差し決着で荒れることが多い。

ダート戦における差し決着はこの3つのマクリパターンか決壊ペースの2種類しかない。下級条件なら決壊ペースになることはほとんどないので、上記の要素がなければ前に張るのがベターなのでは。

ブリーダーズGC

最後に地方交流をちょっと。今日は門別でブリーダーズGCが行われますね。

予想としては脚力質決め打ちで◎プリンシアコメータラインカリーナで。馬券は買いません。それでは。

 

ラップ論的アプローチと走法論的アプローチの互換性について

お盆で時間があるので競馬についてじっくり考えてみようという記事です。理系大学院生が競馬について考えるとこうなるのかという感じで適当に読み流してほしい。

私は結構競馬の予想アプローチにおいてレースラップ走法についてよく考えるのだが、この2つの要素は一見互換性がないように見えて密接に関わりあっていると考えている。それはどういうことかというのをこれから説明していきたいと思う。

馬の加減速

下の図を見てほしい。これは馬が加減速する全要素を図示したものである。

 

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馬が加減速する要素は、空気抵抗による惰性減速と、接地点における推進力摩擦力のみである。馬が宙に浮いている間って空気抵抗以外に加減速のしようがないですからね。1完歩につき4度の接地。この際に加速減速が起こる。つまり重要なのは接地回数である。接地回数が多い馬ほど加減速するし、接地回数が少ない馬ほど加減速しない。もっと言えば接地回数が多い馬ほど加減速に強いし、接地回数が少ない馬ほど加減速に弱い。これは感覚的にわかるのでは。

接地回数が多い馬とはピッチ走法の馬であり、接地回数が少ない馬とはストライド走法の馬である。以上のことを踏まえると、ピッチ走法の馬は加減速の多いレースに強く、ストライド走法の馬はフラットペースのレースに強いということになる。よってこのレースはどういうラップのレースになりそうなのかというのを決め打ちして、走法である程度張るというのは合理的な予想方法になると個人的には考えている。

接地点における運動方程式の適用

もう1つ。接地点に作用する摩擦力をN、推進力をSとして運動方程式を適用すると、

ma=Fより

M・ΔV=S-Nとなる。

(M:馬体重+斤量、ΔV:加減速)

M>0より、S>Nの場合ΔV>0で加速。S<Nの場合ΔV<0で減速する。

ここで特筆すべきなのは同じS-Nの数値であってもMの差によってΔVが変化するということ。具体的に言うと、馬体重+斤量が変化することによって加減速の度合いが変わるということである。言われてみれば当然ではあるのだが、馬体重の重い馬は当然加速するのに多くの力を要する。一方で、馬体重の重い馬のほうが減速しにくいということも言えると思う。どれだけ減速しないかが焦点となってくるダートにおいて馬体重の重い馬が圧倒的に有利になっているのはそういう側面もあると思われる。

 わかりやすい例を出すとすれば、エルムSで3着に来たサトノティターン。あの馬は馬体重がかなり重いうえにストライド走法のため、どれだけ加速できるかが焦点の芝のレースより、どれだけ減速しないかが焦点のダートレースのほうが合っている。さらに言えば、かなりのストライド走法がゆえにコーナーの緩い大箱コースである東京や札幌(※)で好指数を出しているという点でも整合性がとれる。

 

※よく札幌を小回りっていう人がいるんですけど、札幌はコーナーが緩いので小回りではありません。

こんな感じでしょうか。走法的なアプローチはやっている人が少ないという点で勉強しがいがあると思いますし、こういう風にラップ論や、血統・調教的なアプローチとも互換的に考えることができると思うので、考えてみて損はないと思う。それでは。

 

 

ダート新馬戦寸評・2歳戦指数運用結果など

競馬関係諸々雑記します。

ダート新馬戦寸評

 

ダート中距離の新馬戦が2鞍開催されたのでその寸評を書いていきたい。

土曜新潟5レース ダ1800

1000の通過64.7と新馬戦としては平均ペースで流れた1戦。にもかかわらずラスト1ハロンで14.0を要しているあたり指数的には微妙。勝ったタガノビューティーは見た目のインパクトは強かったものの指数的にはそこまで評価できず、現状道営競馬のトップクラスと同じくらいかなというイメージ。今後の成長力に期待といったところか。

土曜小倉5レース ダ1700

勝ったコパノマーキュリーは軽斤量を生かした逃げの形で、むしろ評価したいのは2着のヴォーノ。3コーナーで若干ポジションを悪くしたのがかなりの痛手で、勝ちに等しい内容だった。今の小倉1700を上がり39秒台でまとめられるのはこの時期の2歳馬としては優秀で、今後の成長力次第では上級条件でも期待できる1頭だと思う。

2歳戦の指数運用

先週大々的に3日にわたって試験的な記事を出したのだが、早速コスモス賞でその指数が運用できる形になったので振り返っていきたいと思う。

 

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 コスモス賞に出たJRA新馬転戦組はルーチェデラヴィタエヴァーガーデンスリリングドリームミャゴラーレコスモインペリウムの5頭。

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分解指数で並べるとこんな感じ。結果はルーチェデラヴィタとエヴァーガーデンが1着2着だったのでまあまあ整合性のある形にはなったと思う。ただ3着に入ったスリリングドリームはかなり指数を上げてきた。これは新馬戦がラップ構成的に持続指数が出にくい形になったところで過小評価になったかなということと、あとはやはり余力度の問題だと思う。2歳戦はやはり視覚的なイメージも大切だと思いますね。騎手の挙動はレースラップには出てこないので。

これから新潟2歳S、札幌2歳S、小倉2歳Sと続きますが、下手くそながらちょっとは買おうと思っているので、少しでも生きればと思う。

クラスターC予想

今日はクラスターCが夕方に盛岡でありますね。

私の予想としては◎はノボバカラで。2走前はリアンヴェリテに競り勝ってますし、坂が苦手なヤマニンアンプリメやテンで置かれるリスクがあるコパノキッキングがやらかせば頭まであるかなと。馬券は買いません。それでは。

 

【世代を占う】第3弾・牡馬クラシック編【皐月賞・ダービー】

試験的な記事です。レースラップの観点による2歳戦分析第3弾。牡馬のクラシック路線を見て行きたいと思います。

 

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※芝1800~の2歳新馬戦・未勝利戦を勝った牡馬について集計。

加速指数→1ハロンあたりの0.1秒の加速能力を1点としてハロンの加速割合、加速距離を偏差的に計算し、基準ペース13.5-13.5からどれくらい加速できるかを判定。

持続指数→テンの1ハロンを除いたレース中の最高速を基準にする。ペースの最高速以降のラップが0.5秒遅れると0.1秒あたり1点減点し、0.5秒以内に留まれば1点加点する。再加速に関しては不利のポイントに組み込む。

TS指数→最高速10.5を基準値50で偏差的に計算。

 取ってみて思ったのは、やはりマイル路線よりは圧倒的にレベルが高いということですかね。レースレベルが高いがゆえに未勝利戦では1800→1600、1800→ダ1800のような別路線への転戦馬が穴を開けることが今後も多くなってくると思う。個人的にベタ買いで儲かるレベルまである印象。

というわけでここでも注目馬を3頭挙げたい。

①マイラプソディ

ネット競馬でPOGで指名している馬だが、新馬戦は評判にたがわぬ勝ちっぷりだった。ちょっとこの指数ドスローすぎると補正強めに出ちゃうのでなんとも言えないのだが、末脚の質なら今のところ2歳ナンバーワンとみていいでしょう。個別ラップを取るとスト2ハロン11.1-10.7とかですからね。あとは前傾戦でどうなるかだが、まあ王道ローテで前傾戦になるのは皐月賞だけなので。ダービーを意識できる馬だと思います。注目。

②ワーケア

個人馬主のハーツクライ産駒からもう1頭。新馬戦は11.1-11.0-11.4の3ハロン戦を33.2の脚で軽くねじ切った。この馬に負けた組が未勝利戦で勝ちまくっているし、指数に出ている通りかなりハイレベルな1戦だったと考えられる。セリで見たときはちょっと仕上がり遅いかなとも思っていたし、新馬戦を見てもまだまだ緩い。それでいてあのパフォーマンスなんだから将来性は抜群。府中の2400で見たい馬ですよね。無事にいってほしい。

ダーリントンホール

この馬の新馬戦は一見平凡な時計に見えるが、前半4ハロンが50秒かかっているうえにラスト3ハロン目で12.5を刻むかなり時計の出にくいラップ構成だった。そんな中でこの馬は12.5-11.5の急加速の区間でしっかり抜け出しているあたり一瞬のキレ味は相当高いものを持っている。しかも向こう正面から3コーナーにかけて11.9-12.1とジワジワ脚を使った後ですからね。血統的にも人気の盲点になりそうな馬なので、積極的に狙っていきたい。

こんな感じで。あとは北海道組のゴルコンダレザネフォールあたりも優秀ですかね。札幌2歳勝った馬は今年も軽視できないと思う。それでは。

【世代を占う】第2弾・牡馬マイル編【朝日杯・NHKマイルC】

試験的な記事です。レースラップの観点による2歳戦分析記事第2弾ということで。マイル路線について考察していきます。

 

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※芝1400~1600の2歳新馬戦・未勝利戦を勝った牡馬について集計。オレンジマークは既に収得賞金を加算し、OP入りした馬。

加速指数→1ハロンあたりの0.1秒の加速能力を1点としてハロンの加速割合、加速距離を偏差的に計算し、基準ペース13.5-13.5からどれくらい加速できるかを判定。

持続指数→テンの1ハロンを除いたレース中の最高速を基準にする。ペースの最高速以降のラップが0.5秒遅れると0.1秒あたり1点減点し、0.5秒以内に留まれば1点加点する。再加速に関しては不利のポイントに組み込む。

TS指数→最高速10.5を基準値50で偏差的に計算。

個人的に芝のレースはフラットペースが1番時計が出やすいと思っているのでそこは補正されるようにしてあるのだが、ラインベック戦のようにペースの上下が激しいレースはやや過剰評価されてしまうかもしれない。まあただこれくらいバイアス入ったほうがサンプルとしては面白いのでこのまま行きたいと思う。ゆえに各競馬誌の指数評価とはかなり違ってくるんじゃないかと考えている。まあ競馬誌がどういった評価方法を採用してるかは知らないが。

というわけでなんの面白味もないが指数注目馬を3頭挙げたいと思う。

①サリオス

末脚の質が高かったこの馬がやはり上位に。4~2ハロンで12.5-11.4-10.7とキレイに加速していったアブソルティスモを並ぶ間もなく交わす驚異的なキレ。インパクトとしては今年の2歳戦で1番。競馬の質的にマイラーではないので距離延長は必至になると思う。ダービーでも当然有力でしょう。とにかく無事に。

②ラインベック

メンバーレベルは別にして新馬戦の超加速は魅力。4~2ハロンで13.1-12.1-10.7を渋った馬場で使えるんだから相当能力は高い。まだまだ緩いし十分先まで楽しめる1頭では。

③タイムマシン

アブソルティスモでも良かったのだが、ひとつひねってこの馬で。未勝利戦は超の付くイン前戦で前が全く止まらない中でのあの末脚。メンバーレベルは別にしてもああいう競馬ができるというのはマイル戦ではかなりのアドバンテージ。上級条件でも楽しめる1頭では。

やはりこのカテゴリーではノーザン系が強いですね。去年のクリノガウディーみたいに新馬戦で面白いラップ刻んでくる馬が非ノーザン系から出てくればいいが。それではまた明日。

【世代を占う】第1弾・牝馬クラシック編【桜花賞・オークス】

試験的な記事です。お前は大人しくダートだけやってろよと言う人もいるかもしれないが、まあ暇人なので悪しからず。適当に読み流してほしい。

今年からラップの観点による2歳戦の分析をしているので中間報告ということで。この表はオークスまで更新していくので随時公開していきたいと思う。

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※芝1400以上の2歳新馬戦・未勝利戦を勝った牝馬について集計。

加速指数→1ハロンあたりの0.1秒の加速能力を1点としてハロンの加速割合、加速距離を偏差的に計算し、基準ペース13.5-13.5からどれくらい加速できるかを判定。

持続指数→テンの1ハロンを除いたレース中の最高速を基準にする。ペースの最高速以降のラップが0.5秒遅れると0.1秒あたり1点減点し、0.5秒以内に留まれば1点加点する。再加速に関しては不利のポイントに組み込む。

TS指数→最高速10.5を基準値50で偏差的に計算。

この3要素でおおよそのペース補正と末脚の質は量れると思う。ダートの時の追走指数をそれぞれの指数に組み込んだ形ですね。芝戦で追走能力とってもあんま意味ないと思うので。

いちいち改良するのはめんどくさいので今年はとりあえずこれでいきます。作った本人ですら信頼していないレベルの数値ではありますが悪しからず。

個人的な考えとしては、2歳の芝戦でラップを指数を取る意味はほとんどないと思う。というのもこの時期の芝新馬戦はドスローばかりでどの馬も脚を余す形になる。ゆえにその馬の能力を量るためには、余力度を数値化する必要があると思うからだ。もちろんレースラップに出ていない部分を数値化することは不可能であり、レースラップで出てくる指数はダートほどその馬の能力を表せていないと思う。私がダートと同じように指数を使って芝レースを予想しないのにはそういう理由がある。

あとはレース質への依存が強いのが2歳芝戦の特徴だと思う。実際リアアメリは指数が出ていないが、あんなのほとんど調教みたいなもんなわけで、レースラップはなんの意味も持たない。タイムよりも周りのメンバーレベルを精査していくほうが効果的だとは思う。

それを踏まえたうえで指数的な注目馬を見て行きたい。

①ウーマンズハート

これに関してはとにかく末脚が優秀。上がり32.0は平坦直線の新潟とはいえなかなか出る数字ではない。新馬戦のメンバーレベルは置いておくにしても、あの爆発力があれば上級条件でも通用すると思う。桜花賞になっても驚かないですね。

②アールクインダム

これに関しても上りがなかなか優秀。1キロ軽いとはいえ札幌の1800で上がり34秒台は簡単に出せる数字ではない。楽逃げという感じでもなかったし、かなりの素質を感じる1頭。どちらかといえば桜花賞よりオークスという感じでしたね。

③モーベット

この馬に関しては出遅れながらもキレイな加速ラップで差し切った内容が優秀。ネット競馬でPOG持っている馬だが、新馬戦はかなり緩かった印象で、それでビッククインバイオをはじめとする割と骨のあるメンバーに対してあの内容なんだから文句なし。まだまだ奥がある馬だと思う。

あとは素質馬のギルデッドミラーシャレードなんかも普通に強い競馬だった。去年のグランアレグリアみたいなラップ的にバケモンの馬は出てきていないが、ノーザン系の真打は秋デビューになるんですかね。期待しましょう。それでは。