昨日の新潟に引き続き、振り返りたくもない小倉を振り返っていきます。来春や来夏へ向けてのレース傾向の分析用でもありますし、秋へ向けてのレースレベルの比較等でも活用できると思うのでぜひ読み流してほしい。この記事を通してダート平場にもっと興味を持ってもらえればとも思っています。
小倉ダート1000
推奨馬成績
今年の夏小倉のダート1000戦は15レースあり、推奨馬は(0-2-3-10) 単回収率0% 複回収率は99.3%となった。アタマが1個も取れなかったのが残念ですね。個人的には10人気4着の恨みでそのあとしつこく狙ったワシヅカミであったり、レパードSを外したあとに泣きながらヤケクソで複勝買ったところ競馬の女神が降臨したスターペスマリアであったりが印象に残りましたね。
ダート1000戦はほとんどテンの能力で決まってしまうので、私の最も大きな予想ファクターである分解指数は使えません。ただ全体的に惰性減速の少ない大柄でストライド走法の馬のほうが走るという傾向が今年発見できたので、来年からはそこを軸にして予想していきたいと思います。
勝ち馬・レース傾向
15レース中7レースが前残り戦で、高速馬場の2戦以外は追走質の競馬でした。決壊したのはニホンピロランドが勝った前傾3秒のやばいレースのみですし、基本的には前に行ける能力さえ考えておけば当たるという感じでしたね。キーワードとしてはテンで34秒台を刻めるか否かというのがデットラインになっている感じで、1200からの転戦馬でも過去の馬柱をチェックし、前半34秒台の経験があるかどうかを調べるだけでもだいぶ違うと思います。
このコースの注目騎手
岩田望J
まあ基本的にこのコースは減量騎手優勢なのですが、その中でも敢えて選ぶならこの騎手ですね。まず夏競馬に入ってゲートが格段に上手くなったのと、押して押していってもその後しっかり折り合えるようになったというのが大きいと思う。勝ち星のペース的に来年2月の小倉でも3キロ減で出てこれそうなので、ダ1000に居たら注意しておきたいと思う。
秋以降の注目馬
サンバパレード
特殊条件なのでここを勝った馬はあまり評価したくないのだが、この馬の10馬身差圧勝は評価せざるを得ないでしょう。決して相手が弱かったわけでなく、同日の3勝クラスと勝ち時計が0.4秒しか違わないのだからそりゃ千切るわという感じ。しかもテレQ杯のモンペルデュより斤量2キロ重いですからね。テレQ杯に出ていても馬券になった可能性すらあると思います。京都1200なら2勝クラスも突破できるレベルだと思う。次が楽しみな1頭。
小倉ダート1700
推奨馬成績
新馬戦を除く32レースの推奨馬成績は(1-4-4-23) 単回収率は14.4% 複回収率は120%となりました。しょっぱなのラプリュベル複勝14.3倍と響灘特別の馬連ワイドドンピシャ的中で今年の小倉は行けるのではないかと俄かに思っていたのですが、そんなことなかったですね。大敗です。ミラクルユニバンスの15人気5着が入っていればまた違ったのですが。
勝ち馬・レース傾向
見ての通りやたらと決壊差し決着が多い開催でした。ただこれには仮説があって、「前身開催の中京が高速馬場すぎたせいでそのスピード感覚が馬や騎手染みついてしまっていて、そのスピード感覚のまま小倉のパサパサ馬場を走ってしまったせいでスタミナが持たずに垂れてしまった」という理屈だと個人的に解釈している。だって普通小倉1700でテンが35秒台ってほとんどないのだが、今開催に限っては9レースもあった。そりゃ差し決まるわっていう感じですよね。一方で前残りのレースは6レースのみで、小倉1700を先行して負けた馬が京都1800とかに出てきたらかなり買いだと思う。それくらい差しのバイアスが酷い開催だった。わからないが、来年以降はここまで極端にはならないのでは。
このコースの注目騎手
松山J
ビビるほど乗れていたので途中から結構馬券に組み込んでいたのですが、小倉リーディングを取りましたね。松山Jは小倉ダ1700だけで7勝を挙げているのですが、先行馬でも差し馬でも器用にポジション取って脚を伸ばしてくるので無双という感じでした。来年夏の小倉でも脅威になり得るジョッキーだと思う。
秋以降の注目馬
タガノファジョーロ
小倉で2連勝したが、本来小倉なんてまるで合わないようなタイプ。この馬の持続力が生きるような東京2100とかに出てくれば3勝クラスでも通用するのでは。小回り巧者だと思われて人気が落ちるのを期待したい。
まとめ
小倉全体の推奨馬成績は(1-6-7-33)で単回収率9.8% 複回収率113.4%となった。前残りのイメージを払拭できなかったのが敗因ですかね。。猛暑からの大雨で馬のコンディションを読み切れない難しいレースが続きました。来年は粛々と松山Jを買って細々とやりましょうかね。
札幌編は明日出せれば。それでは。