かえるん日記

当たった時は謙虚に。外した時は冷静に。

【ユニコーンS 2020】徹底予想・分解指数分析

f:id:kaerun4451:20200621093150j:plain

どうも、ダート予想のかえるんです。この記事ではユニコーンS 2020の予想を配信していきます。平場ダートの予想記事は先ほどアップしたので、そちらもぜひ。

kaerun4451.hateblo.jp

kaerun4451.hateblo.jp

kaerun4451.hateblo.jp

分解指数分析

f:id:kaerun4451:20200621093348j:plain

f:id:kaerun4451:20200621093401j:plain

週中の馬券戦術記事にも載せましたが、今年のユニコーンSの分解指数表となります。昨年の指数表も作り直して持ってきたのですが、数字的に見ても今年のメンバーがいかにハイレベルかということがわかるかと思います。

おそらく今年のメンツだと決着指数は80を超えてくるのではないかという感じはあって、まあこのあと詳しく書きますが、そうなると大荒れの線は考えにくいのかなと思います。人気どころの上積みをどう評価し、どう印を打って馬券を組むかがポイントとなってくるのではないでしょうか。

ユニコーンS2020 徹底予想

◎カフェファラオ

まずこの馬を嫌うとすれば前走だったのかなというのが個人的な感想です。そもそもこの馬はかなりアメリカンな血統で、ペースの上げ下げはあまり上手くなく、トップスピードに近い巡行スピードで永遠と押していけるというのがこの馬の本来の適性だと思います。そういった巡行質の馬がどスローの瞬発力勝負で出遅れて大外ぶん回してる時点で本来はアウトなのですが、あれだけ舐め腐った競馬で瞬発力では世代トップクラスのものを持っているタガノビューティーを楽々差し切り、最後は流して勝つというのは、ちょっと衝撃的なパフォーマンスだったかなと思います。見た目以上に。

まあそもそもキャリア2戦の格上挑戦、調教の攻め量も明らかに足りずという形で出てきてのアレだったわけで、そこからの成長分、状態面の上積み、大外枠替わり、ハイペース替わりという各プラス要素を考えても、まあ素直にここからでいいだろうと個人的には思います。

唯一不安要素を挙げるとすれば、そのハイペース替わりプラスという部分があくまで私の見解で、実際にやってみたらハイペースは良くなかったというパターンですかね。

相手本線は2頭で悩みましたが、カフェファラオを倒す可能性という部分で〇デュードヴァンを選びました。東京ダートは昨日の夏至Sを見てもキックバックが弱く、インでせこく立ち回った馬が上位を独占するという傾向。器用さがあり、脚を小出しに使って伸びてくることができるこの馬がインでロスなく立ち回れば、距離ロスマージンで出し抜いてもおかしくないのかなとは感じます。あとは数字的な部分でヒヤシンスSよりもが青竜Sのほうが高かったですし、そもそもこの馬自身もまだ底を見せてない部分があるので。

そして悩んだもう1頭でオッズ妙味という部分では非常に面白い▲サトノラファールをチョイス。東京マイルのハイペースがドンピシャ嵌るゴールドアリュール産駒で、実際ここ2戦でもかなり質の良い末脚を繰り出してきました。ただやはり1400だと追走ポジションが後ろになりすぎる部分があり、ここの距離延長と東京替わりはかなりプラスに働いてくると思います。あとは端午Sのレベルというのが例年に比べてかなりハイレベルだったというのがあって、まあハイペース適性=追走力という部分で2強に割り込んでもいいのかなという感じです。

あとは☆タガノビューティーに関してはビルドアップに優れた馬でハイペースが良くないというのがちょっとあって評価を下げたのですが、まあ強いので紐には入れておきたい1頭かなと思います。実際青竜Sでも一貫ペースで外々を回したロスが響いての3着でしたし、前走の敗戦で意外と人気が落ちたというあたりで妙味はあるかなと。

基本的にはこの4頭での決着かなと思っていますが、穴で狙うなら※サンライズホープ。この馬はコーナリングが悪い大柄の馬で、京都は明らかにあっていなかったと思います。その点東京に替わるのはかなりプラスに働くと思っていて、まあ前走も1勝クラスとしては破格のパフォーマンスでしたし、適性面を考えれば1番面白いのかなという感じです。

あと消した馬について見て行くと、レッチェバロックに関してはかなり追走質に寄ったスピード一辺倒のタイプで、ここの距離延長は相当マイナス。ここは負けてもらって、再度の距離短縮で狙いたい1頭です。メイショウベンガルフルフラットオーロラテソーロレッチェバロック同様スピードに寄ったタイプ。1200-1400の適舞台に戻って狙いましょう。

キタノオクトパスキッズアガチャーアポロアベリアマカオンブランについては本質的に一周競馬のほうが良い馬で、マイルでしかもレッチェバロックが作り出すペースとなるとかなり忙しくなりそう。シンプルに数字も足りてこないですし、ちょっと厳しいかなという印象です。

ケンシンコウサンダーブリッツに関しては東京マイルドンピシャというスピードのあるモッサリタイプで、変なのが突っ込んでくるならこの辺なのかなという印象。ただやはり数字的には足りないので、人気どころの自滅待ちといったところでしょうか。

ラブリーエンジェルに関しては前走道悪でパフォーマンスを上げたという感があり、前走よりは乾いて行われるであろうここは若干パフォーマンスを下げてきそう。小柄な馬で、大柄で牡馬相手に内枠で揉まれこまれるのも良くない感。

16頭全部名前は出したかと思いますが、私の見解としてはこんな感じです。まだ3歳だけに不確定要素が多いので、終わって答え合わせという感じですかね。1年間中央の世代ダート戦を全レース見てきた成果が試されるレースでもあるので、非常に楽しみです。

買い目

◎カフェファラオ

〇デュードヴァン

▲サトノラファール

☆タガノビューティー

サンライズホープ

三連単◎→〇→▲☆400円ずつ

三連単◎→〇→※100円

三連単◎→▲→〇☆※100円ずつ

三連単◎→☆→〇200円

三連単◎→☆→▲※100円ずつ

三連単〇→◎→☆200円

三連単〇→◎→▲※100円ずつ 計2000円

以上です。日曜競馬、頑張っていきましょう。それでは。

競馬における大差負けのメカニズム

kaerun4451.hateblo.jp

kaerun4451.hateblo.jp

kaerun4451.hateblo.jp

kaerun4451.hateblo.jp

どうも、ダート予想のかえるんです。今年は年間回収率が90%台と低調ですが、良い予想ができたレースも数多くあり、個人的には一定の手応えを掴めている現状です。ただやはり定期的に競馬をロジック的に見て行かないと予想がブレてくる部分というのは必ずあると思うので、今日は久しぶりにロジック的に競馬を分析する記事を書いてみようかなと思います。過去の分析記事は上に貼っておいたので、興味あるものがあればぜひ読んでみていただければ。

というわけで今日は、穴馬を発見するうえで重要となってくるファクターである「大差負け」について見て行きたいと思います。前走を大差で負けた馬というのは各レースに少なくとも半数、多い時は数頭を除いてほとんどといった割合で出てきますし、前走を大差で負けた馬の中でどれが巻き返してくるかということを見極めるのは、馬券を組み立てるうえでは不可欠な要素になってくると思います。

差はどこでつくのか?

「大差で負ける=差がつく」ということですが、では「スタートしてからゴールするまでのどの区間で差が付きやすいか」がまず重要になってきます。

f:id:kaerun4451:20200618121136j:plain

競走馬はゲートを出てから加速し、その後一定のスピードで巡行したあと、ゴールに向けて再度加速します。一定スピードでの巡行中はマクリ等が入らない限り馬群の隊列はほぼ同じ形のままなので、ここでは差がつきません。そうなれば「差がつく区間」というのは加速区間に絞られ、大差負けのパターンとしては次の2パターンしかないことが見えてくるかと思います。

①スタート~巡行区間(第一の加速区間)で差をつけられての大差負け

②巡行区間~ゴール(第二の加速区間)で差をつけられての大差負け

①の場合、スタートしてからトップスピードに乗るまでの加速力、すなわちゲートの上手さ、先行力、あるいはそれに関連する騎手の挙動といったものが差がつく要因になってきます。②の場合、瞬発力、ギアチェンジ能力、あるいはどれだけ脚が残っているかという観点から見たスタミナ、末脚の持続力といったものが差がつく要因となります。ちなみに②は「上がり3ハロン」という数字で簡易的に可視化することができます。では、差がついた要因が①であるか②であるかを分ける要素、あるいはどういった場合にそれぞれの区間で差がつきやすいレースになるのかについて考えていきたいと思います。

(※)個人的に第一の加速区間で脚を使う馬を先行馬、第二の加速区間で脚を使う馬を差し馬と定義しています。どちらで脚を使ったらその馬の能力を最大限に発揮できるかというのが、その馬の脚質を決定づける唯一の要素となるわけです。

差がつく要因は?

まず①の場合、裏を返せば「②で差がつかない」ということです。つまりこの場合のレース質としては②で差がつかない=上位馬と下位馬で上がりタイムの幅が小さい=差しが決まらない=前残りということです。こうなる要因としてはいくつか挙げられますが、

A スタートからゴールまでの距離が少なく、スタートしてからの加速能力による差への依存度が大きい時

B ベースの馬場が軽く、①の区間で脚を使った馬の消耗度が少ない時

C 馬群後方の馬が過剰に遅い追走ペースになった時

D 馬群後方の馬が過剰に速い追走ペースになった時

の4つが主要なものではないでしょうか。

Aは主にスプリント戦での話となります。ゲートから最初の加速区間が終わる=馬群の形状が固まるまでの区間というのはだいたい200~400mほどあるわけで、当然短距離戦のほうがその部分に占めるウエイトというのは大きくなってくるわけです。

Bは芝、ダートともに高速馬場ではよくある現象です。ベースの馬場が軽すぎるがゆえに、ゲートを出てから加速するためにちょっと脚を使ったところで消耗せず、前に行った馬でも2度目の加速区間で脚を使える状態になってしまうということです。

CBに似ていますが、つまりは「スローペースなのに馬群が縦長」という状態のことを指します。スローペースなのに馬群が縦長ということは馬群後方の馬は馬群後方にいるメリット(第一の加速区間で使わなかった脚を第二の加速区間に使うことができる)を相対的に失っているわけで、ここでのロスが大差負けの要因に繋がってしまうというわけです。

DCと似たような理屈で、主にダート短距離戦においてハイペースすぎて馬群後方の馬でさえも第一の加速区間で脚を使わされてしまうというものです。馬群後方にいるメリットというのは先ほども書いた通り第一の加速区間で使わなかった脚を第二の加速区間で使うことができるというものなので、当然この場合馬群後方の馬も第二の加速区間で脚を使うことはできなくなってしまいます。こうなることで、当然①での差がダイレクトに着差に影響してくるわけです。今年の桜花賞なんかはモロにDという感じの質になったレースでしたね。

②の場合はすなわち上がり3ハロン数値の差が大きくなる=垂れる馬が多くなるということです。この場合は概ね3つのパターンに分類されます。

E ベースの馬場が重く、①の区間で脚を使った馬の消耗度が多い時

F 馬群前方の馬だけ過剰に速い追走ペースになった時

G 巡行区間のペースが速く、加速区間を長く取った馬の消耗度が多い時

Eはダートではよくあることですが、第一の加速区間で脚を使うと、最後はバテてしまい上がりを要することが芝よりも断然多くなってしまいます。第一の加速区間で脚を使っていない馬は当然第二の加速区間でバテずに伸びてくるわけですから、当然第二の加速区間ではかなりの差がついてくるわけです。

FEに似ていますが、ハイペースでしっかり馬群が縦長になれば、必然的に馬群のポジショニングによって上がりでは差がついてきます。芝レースの差し決着なんかではこのパターンが1番多いですかね。

Gはこちらもダートでよくあるレース質です。巡行区間での消耗量が大きいために差し馬(馬群前方との距離を詰めに行く挙動を取らなければいけないがゆえに、第二の加速区間を大きく取らなければならない)が先にガス欠を起こし、先行馬(特に逃げ馬)が圧勝して上がりに差がついてしまうというパターンです。これは②で差がつくパターンとしては唯一の前残り系のレース質となります。

Gで出てきたように、先行する馬のメリットとしては第二の加速区間の幅を小さくできるというものがあります。特にダートでは第二の加速区間減速区間になるというパターンもありますし、A~Dの再現性を考えても、やはり先行馬から狙うというのは基本的な鉄則となってくるのかなと感じます。

最後に、これらのA~Gの「大差負けパターン」が実際の予想においてどのように役立ってくるかという部分についてちょっと紹介していきます。

f:id:kaerun4451:20200618134827j:plain

これは先日の未勝利戦で7人気3着と穴を開けたショウナンアニメの馬柱ですが、この馬はデビューから4戦して、うち3戦がいわゆる大差負けという馬でした。しかしその大差負けの内訳を見て行くと、5/3は巡行ペースが速い中で1番早く動いて第二の加速区間では完全にガス欠するという形(大差負けパターンに該当)、3/1はかなりの高速馬場でベースの消耗量が少なく、完全に第一の加速区間終了時での隊列で決まってしまった形(大差負けパターンに該当)、1/18は勝ったシェダルの追走力が世代トップクラスの数値を叩き出し、この馬にとっては過剰に速い追走ペースとなってしまったという形(大差負けパターンに該当)。こう考えると以上の3戦は大差負けパターンの型に嵌っての敗戦であり、ある程度大目に見れるということがわかります。先行力のある馬ですし、この馬が前残り質が強かった函館1700に舞台が替えて穴を開けたというのは、ある程度納得の行く結果だったのではないでしょうか。

このように馬柱を丁寧に見て行けば、負けた際の着差=地力差と捉えるのは安易であるということがよくわかると思います。1回の敗戦で見切らず、その敗因が力負けだったのか、レース質に合わない走りをしたがゆえなのかというのをしっかり吟味していくことが、競馬予想において重要になってくるのではないでしょうか。

以上です。今週は個人的に1年で1番当てたいレースでもあるユニコーンが行われます。詳しい予想・展望については当日に特集記事を出しますが、まあ分解指数表だけは変わるものでもないので週中に出しておきたいと思います。少しでも参考になればという感じですかね。

f:id:kaerun4451:20200618135836j:plain

就活のほうが佳境に入りあまり記事の更新ができていませんが、週末の予想は引き続き頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします。それでは。

世代ダート1勝クラスを振り返る・関東オークス予想 2020

どうも、ダート予想のかえるんです。この記事では現3歳世代のダート1勝クラスについて振り返っていきたいと思います。ユニコーンS、JDD、レパードSの予想や、来年の世代1勝クラスを予想するうえでの備忘録的な記事に出来れば。

と、本題に入る前に関東オークスの予想をちょこっと。

関東オークス 2020 予想

レーヌブランシュ

前走の伏竜Sがかなり強い競馬。勝ったヘルシャフトがタフ目に流して後続の脚を削ぐという流れの中、中団からマクリ気味に外を押し上げて行って2着と0.3差は立派。イン差しが嵌った感のあるミヤジコクオウとはわずかに0.1差で、そのミヤジコクオウが次戦鳳雛Sを勝ったことを考えればこの馬についても混合世代トップクラスと言えるだろう。前々走のヒヤシンスSは全く合わないコースに加えて前受け有利の展開でポジションが取れずにアウト。タフめに脚を伸ばせるクロフネ産駒で川崎2100は合いそうだし、初ナイターでポカなんてことがなければここは圧勝のラインだろう。

セランは、いかにもアメリカン質なスピード系ダート馬で、地方の深い砂も合わなさそう。中間を見ると海外帰りの影響も多少ありそうな感。

アクアリーブルは前受けできるのが強みのパワータイプ。器用さがあるので川崎2100も問題なさそうだが、さすがにこれまでレーヌブランシュが戦ってきた相手よりは見劣りそう。ナイター適性でどこまでという感じだが、人気しており期待値としては微妙。

そのほかドルフィーテーオーブルベリーあたりは川崎も合いそうな機動力タイプだが、アクアリーブル比較では若干の地力差はありそう。ただこのオッズなら3着ぐらいで狙えても。

買い目

◎レーヌブランシュ

単勝2000円

レーヌブランシュ→名前を挙げた馬への3連単とかでもいいんですけど、意外と単勝が付くので期待値的にこれで。

3歳世代ダート1勝クラス勝ち馬一覧

1200-1400

f:id:kaerun4451:20200610010747j:plain

1600-

f:id:kaerun4451:20200610010807j:plain

指数に関しては各開催終了後に出している振り返り記事に掲載しているものと同じなのですが、こうしてまとめると横の比較がしやすいですかね。

あとこれは世代ダート重賞というよりは今後の2勝クラスでの3歳1勝クラス勝ち馬の狙い方なのですが、だいたいアローワンスを加味すると、3歳馬がダート2勝クラスで通用するラインはだいたい指数47~52以上かなといった印象です。これは成長力を考慮すると3歳1勝クラスを勝ったほとんどの馬が足りてしまうということになるので、しばらくの間は2勝クラスに出て来た3歳馬というのは軽視できないのかなといった形です。

3歳世代ダート1勝クラス勝ち馬データ分析

1200-1400

f:id:kaerun4451:20200610144553j:plain

1600-

f:id:kaerun4451:20200610144612j:plain

結構グチャグチャした図になってしまいましたが(本当はここに厩舎も入れようとしていた)、並べてみると見えてくるものもあるかなということで作ってみました。

まず血統から傾向について見て行くと、まあシンプルにアメリカンな血統の馬、あと2歳戦ならヘニーヒューズがかなり走るといったところですかね。基本的にダートの世代1勝クラスってポッと出の強い馬が勝つので、こういった血統にはなかなか傾向は出てこないのかなとは思います。

続いて生産牧場の傾向について見て行きます。どこの生産馬が強いかと言われると、そりゃ圧倒的にアメリカ産馬が強いですね。これはダート全般に言えることですが、早熟性が求められる世代ダート戦では特にアメリカ産馬が強く、この辺は牧場の育成法の違いとかも影響してるのかもしれません。あと中距離に限って言えば社台Fの生産馬が良く走ったなといった印象ですが、社台Fはこの世代あたりからダートに力を入れてきた感があり、この傾向は来年も続くかもしれません。

さらにデビュー時の馬場、デビュー時期についての傾向を見て行くと、やっぱり早期デビュー組が強いなという感じですかね。やはりダート馬は芝のノーザン馬のように使い分けという概念がないので、牧場は良い馬から順にどんどん外厩に送るし、外厩も良い馬から順にどんどんトレセンに送るし、厩舎も良い馬から順にどんどんデビューさせるといったところで、早期デビュー馬が1勝クラスまでしっかり勝ち上がっていくというケースが多くなるのかなと考えています。あとダートは芝に比べてレース経験を積むアドバンテージも大きいですし、やはりデビューが早いというのは、それだけでかなりの武器になりますね。

あと昇級してからの臨戦過程について見て行くと、やはりダート3歳1勝クラスでは昇級戦での勝利というのは芝に比べて出にくいなという印象ですね。やはりクラス慣れ、レース慣れといった部分で昇級2戦目、昇級3戦目の馬が上積みを作ってくる場面が多いですし、そう考えると1回の大敗ぐらいで安易に評価を落とさないということが芝以上に重要になってくるのかなといった感じです。

最後にこれが1番大きな傾向なのですが、「芝で未勝利を勝った馬がダート替わりで1戦クラスを勝ちあがる確率は極めて低い」というのがデータでもダイレクトに証明されました。今年芝で未勝利戦を突破し、ダートで1勝クラスを勝ちあがった馬は3頭(アイスシェルフカリニートメイショウベンガル)いて、いずれも短距離での勝ち鞍でした。しかも初ダートでの1勝クラス突破はメイショウベンガルだけで、これを初ダートでの馬券内に広げてもほとんど稀。これまでいろんな初ダートの馬が3歳1勝クラスで人気を背負ってきたのですが、今年も飛びまくっていたなという印象です。

以上。ダートはOP競走がない分世代1勝クラスにかなり馬が集まるので、個人的にはもうほとんど重賞みたいな感じで予想をしています。馬券的に面白いレースも多いですし、ぜひ今秋からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。それでは。

春のダートを振り返る(京都編)

どうも、ダート予想のかえるんです。この記事では、振り返りたくもない春の京都開催について振り返っていきます。京都競馬場は秋にちょっとやって改修に入りますが、改修後の備忘録的にも使える記事になればと思います。まあ勝ち馬指数表の数字についてはある程度信頼できる数字だとは思うので、そこだけでも参考にしてもらえれば。

京都ダート1900

推奨馬成績

f:id:kaerun4451:20200604082955j:plain

推奨馬成績は(0-2-0-5) 単回収率0% 複回収率40%となりました。

勝ち馬指数・レース傾向

f:id:kaerun4451:20200604083007j:plain

平安Sを含めてすべてのレースで差し優勢の決着となりました。1900はスタートからの長い直線で先行争いが落ち着いてスローペースになりやすいのですが、今開催ではテンからガンガンというケースがかなり多かったですね。ここを前受けしていた馬は梅雨の高速阪神でサルベージ出来れば。

京都ダート1200

推奨馬成績

f:id:kaerun4451:20200604083023j:plain

推奨馬成績は(1-1-1-12) 単回収率18.7% 複回収率30.7%となりました。私としても基本的に買わないコースではありますが、馬券の回収を考えると相当難しい決着が多かったように思います。

勝ち馬指数・レース傾向

f:id:kaerun4451:20200604083035j:plain

今開催の京都は基本的にベースの馬場が重く差し優勢でしたが、1200に関しては本来の京都っぽい前受け戦も結構見受けられました。坂がないのでスピード一辺倒の馬でも持ってしまうというのがこのコースの特徴ですね。

京都ダート1400

推奨馬成績

f:id:kaerun4451:20200604083049j:plain

推奨馬成績は(1-1-1-14) 単回収率38.8% 複回収率61.2%となりました。フィナールショコラメイショウバルコラの4着がかなり痛かったです(馬券的にも)。

勝ち馬指数・レース傾向

f:id:kaerun4451:20200604083103j:plain

こちらも差し決着が多かったですが、一方でハイレベル寄りの混戦も多かった印象(2.3勝クラス、3歳1勝クラス)。ここで前受けして大負けし、やんわり人気を落とした馬なんかが今後の狙い目になりそうです。

京都ダート1800

推奨馬成績

f:id:kaerun4451:20200604083115j:plain

推奨馬成績は(4-4-1-21) 単回収率63% 複回収率51%となりました。人気サイドの推奨が多かったうえでこれなので、ちょっとどうしようもなかったですね。。

勝ち馬指数・レース傾向

f:id:kaerun4451:20200604083130j:plain

見ての通りテンからガシガシやってのマクリ、差し決着という感じの競馬が続きました。向こう正面で出入りがあるので、インが死んだり、はたまた外が死んだりと、馬券を買う側からすればたまったもんじゃないというレースが多かったですね。このように隊列依存色が強いので、個人的にはジョッキーの力量も結構出た開催だったと思っていて、レース中の出入りで不利を被っている馬なんかは丁寧にチェックしておきたいところです。

なんかここ数年の京都ダート中距離戦は常にこんな感じで、何も考えずに後ろにいそうな馬だけ買っとけばそのうち大きいのが取れそうなんですよね。その辺の認識を改めるのがちょっと遅かったかなというのが、今開催でも浮き彫りになってしまったかなという感じです。

まとめ

春京都全体の推奨馬成績は(6-8-3-52) 単回収率49.1% 複回収率48%とブログ史上最低の水準でした。個人の馬券としても購入72000円、払戻43700円で回収率60.7%とかなり苦しみ、昨秋から続く苦手意識を払拭できずに終わってしまったという感じです。

やはり全体的に後ろ優勢というバイアスがあったのは確かで、これはやはり「動きたがるジョッキーが多い」という関西圏特有の傾向に起因するものと思います。関東だとドスローでも誰も動かないというケースが多いのですが、関西だと良い意味でも悪い意味でも「レースが動く」というのがあって、そこら辺が馬の絶対能力値で比較したい指数派にとってはネックになってくるのかなという感じです。

あと3歳馬の古馬開放に向けて書くとすれば、関西の3歳1勝クラスは軒並みハイレベルで、ここを大敗した馬でも6月の3歳上1勝クラスでは上位に来れるというケースが増えてきそうです。6月の競馬はとりあえずそこら辺がキーポイントですかね。

以上。いずれにせよタフ馬場+裏開催の騎手メンツで極端なラップ=差し決着となっていた京都から梅雨時期の超高速阪神という条件替わりはかなり大きいと思います。字面の着順だけで評価せず、しっかり内容を吟味していくということがより一層重要になってくるのではないでしょうか。逆襲の梅雨へ。それでは。

春のダートを振り返る(新潟編)

どうも、ダート予想のかえるんです。この記事では、3週にわたって開催されていた春の新潟競馬について振り返っていきます。ダービーの前々日に新潟ダートの分析回顧を見たいという人はあんまりいないかもしれませんが、まあルーティーンではあるので。

ちなみにダービーの本命はもう決めているのですが、誰とも被らないんじゃないかなと思います。予想買い目は日曜朝の予想記事で配信するので、ぜひ見ていただければ。

新潟ダート1200

推奨馬成績

f:id:kaerun4451:20200529161250j:plain

推奨馬成績は(1-0-2-12) 単回収率90.7% 複回収率60.7%となりました。基本的に穴狙いではありましたが、もう少し見せ場を作りたかったですね。

勝ち馬指数・レース傾向

f:id:kaerun4451:20200529161428j:plain

コロナのよる移動制限の影響をモロに受けていて、かなり馬が揃っていたように感じます。特に未勝利戦は春の新潟としてはハイレベルで、古馬開放後の1勝クラスであれば普通に足りてしまいそうなラインです。

あとは基本的にイン前質のコースですが、ベースの馬場が重めのせいか割と外も使えていて、そこまで前バイアスは強くなかったかなという印象です。

新潟ダート1800

推奨馬成績

f:id:kaerun4451:20200529161759j:plain

推奨馬成績は(2-1-2-12) 単回収率33.5% 複回収率57.1%となりました。なんかシンプルに難しかったですね。

勝ち馬指数・レース傾向

f:id:kaerun4451:20200529161817j:plain

前半はやたらとマクリが多く、後半は隊列が宇宙みたいなレースが多かったです。この辺は騎手の移動制限もあってかなりジョッキーメンツが手薄だったことが影響していて、ここの着順を字面通りに評価するのはちょっと危険かなと感じます。

こちらは特に古馬1勝クラスのレースレベルが低調で、時計的価値のあまりないレースが多かったように感じます。6月の1勝クラスは3歳馬ですね。

まとめ

春新潟全体の推奨馬成績は(3-1-4-24) 単回収率60.3% 複回収率58.8%。個人の馬券としては購入23600円、払戻8800円で回収率37.3%となりました。5月の東京京都がそこそこ馬券好調だったことを考えると、思いっきりここが足を引っ張ってしまいましたね。

この結果を受けて、ちょっと夏の新潟開催までにコースレイアウトの査定等を見直そうかなとは考えていて、なんとか巻き返していければと思います。今週の競馬も頑張っていきましょう。それではまた明日。

誹謗中傷について。

news.yahoo.co.jp

どうも、かえるんです。まああんまり書くつもりも無かったのですが、DMでリクエストもいただいたので、ちょっと書いていきたいと思います。

批判と誹謗中傷の違い

あくまで個人的な意見ではあるので賛同できないという人も多いかとは思いますが、個人的には誹謗中傷は絶対悪ではないと思っていて、例えば自分のコンテンツに対して「つまんねえ」というコメントが来たとして、それが「意見・批判」にあたるのか、それとも「誹謗中傷」にあたるのかと言われたら、おそらくこれは「意見・批判」にあたるのではないかなと思います。「つまんない」という感想はコンテンツに対する貴重な意見ですし、発信者はこういった意見を参考にすることによって、自分のコンテンツのグレードアップを図ることができます。だから要するにそこの線引きが重要で、そりゃ「キモい」とか「死ね」とかは良くないと思いますけど、マイナスのコメント全てがあたかも誹謗中傷にあたるかのような、そういった今の世論の雰囲気は非常に嫌いです。

「批判」はコンテンツをよりよくするためには絶対に必要なものであり、インターネットユーザー(特に発信者)は「批判」と「誹謗中傷」の線引きをある程度認識できるぐらいのリテラシーは持っておいたほうがいいのではないでしょうか。

「アンチ」の必要性

これはインターネットに限った話ではないのですが、身の周りの人間が全員自分に賛同してくれるわけがないということです。これは一人称視点に置き換えてみればわかりやすい話で、例えば自分の身の回りの人間を無作為に10人選んだとして、その中に自分の「好き」な人間は何人いるかと考えたとします。そうすると、おそらく「10人中10人が好きな人」となる人はあまりいないと思うんですよね。当然自分の身の回りには「ウザい」やつもいるし、「キモい」やつもいる。だから逆に自分が回りにそう思われていたとしてもなんら不思議じゃないし、なんならそう思われている可能性のほうが高いと思ったほうがいいかもしれません。ゆえに1000人が自分のコンテンツを見ていたとして、そのコンテンツを快く思わない人間が50~100人くらいいてなんら不思議じゃないし、逆にそれくらい居たほうが「健全なコンテンツ」とも言えるのではないでしょうか。

そうなってくると、自分が発信したコンテンツに関して100%の賛同が得られるかと言われれば絶対そんなことはなく、必ずそこには一定数のアンチが「湧いてくる」わけです。ただそのアンチがどういう属性なのか、そのアンチがどうして自分のアンチなのかを考えることにより、コンテンツはよりよいものになっていきます。アンチを次々にブロックして、自分に賛同してくる人だけで情報発信を行うのは、そりゃ発信者にとっては快適だとは思いますが、それではコンテンツが良くなっていかないですし、結局のところそのコミュニティの外ではアンチが湧くことになります。アンチとどのように「共存」し、アンチについてどう向き合っていくか。これは発信者に求められる資質として見れる要素の1つだと思います。

「誹謗中傷」に対する芸能人の対応について

これも主観的な話にはなってしまうのですが、今回の件をきっかけに、芸能人が「誹謗中傷した人を訴えます」みたいな、そういうことを発信することが結構増えていて、個人的にはこれに対してかなり不快感を抱いています。

まあ言ってしまえば誹謗中傷をする人っていうのは、芸能人に比べて社会的立場が弱いわけで、その自分より立場が弱い人間に対して、「金を使って潰してやる」というような、弾圧とも脅迫とも取れるやり方は個人的にあまり好きじゃないというか、言い方かなり良くないですけど、「ダサいな」とは感じます。これまで述べてきたとおり、「批判」あるいは「アンチ」というものはある程度は許容されるべきだと個人的に考えていて、まああからさまに酷い誹謗中傷については規制、対応する必要はあるかと思いますが、片っ端から潰していこうというような、そういう風潮は良くないと思います。芸能人はやはりコンテンツの形成によって金を稼いでいるわけですから、「アンチ」というコンテンツ形成における重要なパーツに対して、真摯に向き合っていく器量を持ち合わせるべきだと個人的には考えます。「莫大な金銭を受け取るにはそれなりの代償を払わなければならない」というのは現代社会におけるであり、「誹謗中傷」というのは言い換えればその「代償」になる。そういう見方もできると思います。今回の事件を機に被害者面をし、社会的弱者である我々に対して弾圧的なイキり方をしている芸能人を、少なくとも私は応援しようとは思わないですね。

インターネットの匿名性について

これにかこつけて、インターネットの匿名性についてどうなんだという議論も出ていますが、個人的にはインターネットの匿名性については良いと思っていて、やはり匿名性があるからこそ活性化する議論というものもあると思っています。匿名性によって、芸能人とかだとなかなか言えないような既得権益に対する批判だとか、今まで解決に至らなかった社会問題に対して世論が陽動されていくという部分もあるので、匿名性は決して悪ではないと思います。芸能人やYouTuberなんかは、その匿名性を捨てる代償としてインターネットから金銭を捻出させることが出来ているわけで、その匿名性が無くなってしまっては、そのシステムが根本から崩れてしまいます。それくらい匿名性というのはインターネットにとって重要な構成要素であり、なくてはならないものと個人的には考えます。まあTwitterなんかが匿名性を無くしたところで、新たに匿名性のあるアプリケーションが席巻するだけのように感じますが。

まとめ

簡潔にまとめると、「批判」を「誹謗中傷」と過大解釈し、芸能人が明らかに自分より社会的立場が低いであろう民間人に対してイキっているということが、まああまりいい気はしないというところが結論にはなってくると思います。「死ね」などの度を超えたアンチコメントは良くないというのは確かですが、あくまで「批判」の範疇に入るコメントに関しては、インターネットを構成する要素として意義のあるものですし、ぜひ裁判沙汰にするというような過剰な弾圧は辞めていただきたいというのが私の意見です。文句のある人はコメント欄にどうぞ。それではまた明日。

【POG 2020-2021】マニアック指名でライバルと差をつけろ【指名馬10頭紹介】

kaerun4451.hateblo.jp

どうも、ダート予想のかえるんです。今年も仲間内ドラフト、netkeibaさんのPOGダービーのほうで指名させていただく10頭が決定したので、紹介していきたいと思います。

f:id:kaerun4451:20200526195940j:plain

ちなみに去年の結果はこんな感じ。可もなく不可もなくという感じですかね。まだ今週のダービーにヴェルトライゼンデマイラプソディの2頭が出走するので、なんとか絡んでくれればといったところです。

加えて当ブログでは今年もハム太郎さんのPOG企画のほうに参加させていただいたほか、ダート限定のPOG記事も書いたので、そちらもよろしくお願い致します。まあ今年はむしろそちらのほうにリソース割いた感もありますが。

kaerun4451.hateblo.jp

kaerun4451.hateblo.jp

指名馬10頭紹介

指名するにあたっての選考基準としては、やはり血統と馬体の整合性が取れているということが1番。あとは馬格があること、クラシックまでに競走馬としてどれだけ完成するかのビジョンがはっきり見えることですかね。あとは厩舎も重要です。

縛りとしては、今年も種牡馬被り無しで行きたいと思います。やっぱいろんな血統の馬がいたほうが面白いですからね。

ヴェルナー(牡・キングカメハメハ×アディクティド)

厩舎: 栗東・高野

馬主: キャロットF

生産牧場: ノーザンF

(馬体写真はクラブ公式HPまで)

この母アディクティドはキンカメと相性が良く、全兄2頭はクルーガーサクセッションと外れ無し。馬体としても兄似の立った繋ぎにコンパクトな造りで馬格もあり、1600~2000あたりで高い持続力を見せてくれそうです。

既にゲート試験を合格しており、先日栗東坂路で53.0-12.7を計時。この時期の2歳馬がこれだけの追い切りを見せることはまれで、スケール感としては兄以上ではないでしょうか。これは走ってくれそうです。

狙い目: ホープフルS皐月賞

グランメテオール(牡・ダイワメジャー×ライラックアンドレース)

厩舎: 栗東・松永幹

馬主: サンデーR

生産牧場: ノーザンF

(馬体写真はクラブ公式HPまで)

ラッキーライラックの半弟になります。姉と同じで8月新潟あたりのデビューを目指しているようで、ダメジャーらしくPOG期間内での活躍が見込めそうです。ライラックアンドレースの産駒は基本的に気性の悪い馬ばかりで、そこら辺がネックになってくるのですが、その点ダイワメジャーなら前向きな気性をスピードに昇華させてくれますし、こういう配合に関しては割と好きですね。

馬体としては筋肉質で距離はもたなさそうですが、毎年牡馬の短距離路線って意外と手薄で同じ馬が何度も重賞を勝ったりするので、得てして自分でレースを作ることができるこういったタイプは一発嵌ると大きく稼いでくれるのではないでしょうか。

狙い目: 朝日杯FSNHKマイル

ヒシハルク(牡・ブラックタイド×レーゲンボーゲン)

厩舎: 美浦・堀

馬主: 阿部雅英

生産牧場: ノーザンF

当歳時の馬体しかわかりませんが、非常にバランスの取れたいい体型をしていて、ブラックタイド産駒ながら9000万と破格の値を付けた1頭です。レーゲンボーゲンは言わずと知れた名繁殖で、上にはアニメイトバイオレインボーラインがいます。アニメイトバイオが走ったせいかこれまでゼンノロブロイばかりを付けられてきましたが、やはり母父フレンチデピュティなだけあって硬めの種牡馬は合わなかった印象。その点ウインドインハーヘアが入ってくるというのはかなりプラスに働くと思っていて、期間内に仕上がってくれれば一発は大きいんじゃないかなと考えている1頭です。

あとはこの馬主にこの厩舎ですし、ダービートライアル~ダービーのイメージで合わせてくれるのでは。

狙い目: ダービー

ステラヴェローチェ(牡・バゴ×オーマイベイビー)

厩舎: 栗東・須貝

馬主: 大野剛嗣

生産牧場: ノーザンF

こちらも早そうな1頭で、先日坂路で52.6-13.0を計時していました。半兄ビットクラッシャーは走りませんでしたが、父エピファネイア母父ディープインパクトの個人的にあまり好きではない血統構成ということもあり、その点この父バゴ替わりはパワー補完という意味でもかなりプラスになるんじゃないかなと思います。まあ馬体としても長手の造りでまとまってますし、デビュー前の動きを考えてもそんなに外さないのではないでしょうか。

一発という意味ではどうかですが、2歳戦でしっかり収得賞金を加算し、クラシックをコンスタントに皆勤してくれるような馬になってくれれば。去年のヴェルトライゼンデみたいなイメージですかね。

狙い目: ホープフルS皐月賞

レッドヴェロシティ(牡・ワールドエース×トップモーション)

厩舎: 美浦・木村

馬主: 東京HR

生産牧場: ノーザンF

(馬体写真はクラブHPまで)

こちらは540キロを超えるくらいの巨漢馬で、クラブ公式の写真でもかなりのスケールを感じた1頭です。兄弟馬は走っていませんが、軒並み気性が悪かったり順調さを欠いたりという形で、まあそこまで気にしなくてもいいのではないでしょうか。

あとは同厩舎の並み居る良血を差し置いて6月末の東京1800を予定しているというのは陣営からも相当な期待が窺えますし、巨漢馬ながら育成の早いノーザン馬というのは最近のトレンド(サリオス等)。これは一発狙いで持っておいて損は無いかなという印象です。

狙い目: ダービー

サドルロード(牡・オルフェーヴル×コナブリュワーズ)

厩舎: 栗東・池江

馬主: サンデーR

生産牧場: ノーザンF

(馬体写真はクラブ公式HPまで)

オルフェーヴルを取るなら牝馬のキンカメ肌かなと考えていたのですが、馬体がいいので牡馬ながら選んでみたという感じです。そもそもこの馬の馬体はオルフェーヴル牡馬特有の硬さは無く、これならオルフェ牡馬にありがちなスピード不足によるフェードアウトなんてことも無さそうです。

既にゲート試験を合格しており、この厩舎であれば割とコンスタントに使いながら育ててくれそう。一発はどうかですが、計算は付きやすい1頭だとは思います。

狙い目: ホープフルS皐月賞

ダノンランディ(牡・ロードカナロア×インディアナギャル)

厩舎: 栗東・中内田

馬主: ダノックス

生産牧場: ケイアイF

こちらはダノンプレミアムの半弟です。全兄のダノンフォルツェも持っていたのですがデビューできずに終了ということで、この馬でリベンジという感じですね。

まあロードカナロア×ダンジグ系の組み合わせはスプリンターとしての能力が高く(ファンタジストなんかがそうでした)、早めにデビューできればスプリント戦線での活躍が見込めるのではないでしょうか。

馬体などの情報はありませんが、一発狙いならということで。

狙い目: 小倉2歳S~朝日杯、NHKマイル

ダノンシュネラ(牝・ドゥラメンテ×ラッドルチェンド)

厩舎: 栗東・池江

馬主: ダノックス

生産牧場: ノーザンF

f:id:kaerun4451:20200526223241j:plain

セレクトセールで1億6500万円の値が付いた高額馬。6、7月の阪神デビューを予定しているようで、馬格もありますし、仕上がりも早そうです。
ドゥラメンテ産駒の傾向がどうなるかはわかりませんが、筋肉質に出やすいモーリス産駒よりは距離に融通も利いて、走ってくるのではないかなとみています。長手の造りで馬体のバランスもいいですし、まあオークス一本ということで、こういう馬を狙ってみても面白いのかなという感じはしてます。

あとはダノックスに池江厩舎というのがあまり見ない組み合わせで、どう出るかという感じですかね。

狙い目: オークス

ヘネラルカレーラ(牝・キズナ×セレブラール)

厩舎: 栗東・角田

馬主: ノースヒルズ

生産牧場: 土居牧場

キズナ産駒の牡馬はダートに出てしまう部分があって、牝馬から狙ってみました。半姉にベルカントイベリスがいる良血馬で、既に栗東坂路で何本か時計を出しています。全姉エレヴァートは馬格も無くデビューの遅れもありましたが、先日勝ち上がり。馬格もあり、早期デビューが見込めるこの馬にはさらに期待できるのではないでしょうか。

まあこれだけ勝ち上がり率が良ければノースヒルズキズナ産駒というところはトレンドになってきそうですし、まあ兄弟成績もあるこの馬が1番取りやすいのかなという感じではみています。

狙い目: 小倉2歳S~阪神JF桜花賞

トレデマンド(牝・ディープインパクト×コンドコマンド)

厩舎: 栗東・松永幹

馬主: サンデーR

生産牧場: ノーザンF

(馬体写真はクラブ公式HPまで)

皐月賞、ダービーに比べて、桜花賞オークスのディープ産駒占有率というのは毎年軒並み高く、今年もオークスには8頭のディープ産駒が出走しました。こういったことからディープインパクト牝馬から選ぶことにしていて、まあ今年はこの馬かなといったところです。

この馬はアルジャンナの全妹ですが、そのアルジャンナがかなりモッサリとしたタイプだけに、牝馬に替わって瞬発型に寄るのはかなりプラスに働くのでは。まあそもそもアルジャンナは初仔でしたし、その辺の上積みにも期待できそうです。

まあ馬体はディープ産駒らしくバランスの取れた馬体をしていますし、既に函館1800でのデビューが公表されている通り仕上がりも早そうです。毎年ディープ牝馬というところのチョイスが鬼門にはなっているので、この馬にはとにかく順調に行って欲しいです。

以上の10頭で今年は勝負です。また1年間、POGを楽しんでいきましょう。それでは。

POGの達人 完全攻略ガイド 2020~2021年版 (光文社ブックス)
 
競馬王のPOG本 2020-2021 (GW MOOK 572)

競馬王のPOG本 2020-2021 (GW MOOK 572)

  • 発売日: 2020/04/23
  • メディア: ムック