丸ごとPOG2019~2020 (週刊Gallop臨時増刊)
- 作者: 週刊Gallop
- 出版社/メーカー: サンケイスポーツ
- 発売日: 2019/04/26
- メディア: 雑誌
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POGの達人 完全攻略ガイド 2019~2020年版 (光文社ブックス)
- 作者: 須田鷹雄,FLASH編集部
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2019/04/26
- メディア: ムック
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POGについて
POGの季節がやってきた。競馬やるんだったらPOGも楽しまないと。POGがあれば夏開催でも退屈しない。
いろんな馬をいろんな路線で見たいので同じ種牡馬は1頭のみという縛りだけつけて10頭選んでみた。馬体や血統の知識はまあわからなくはないというぐらいなので、ここではもっと違うアプローチで幼駒の評価をしている。あとは結構個人的な好みとかも入っているのでかなりマニアックになってはいるが、まあそこは悪しからず。ただPOGってそういうもんでは。自分が応援したい馬を取る。そしてその馬が勝った負けたで一喜一憂するのが醍醐味なのではないか。
指名馬
厩舎: 藤沢和厩舎(美浦)
馬主: キャロットファーム
生産: ノーザンファーム
まあこれは鉄板では。血統表に日本が世界に誇る三大繁殖(エアグルーヴ、ウインドインハーヘア、シーザリオ)を見たらPOGで取っとけと浅草WINSのおっちゃんが言っていた。
さてこの馬、兄にレイデオロ(キングカメハ産駒)を持つが、レイデオロとの絶対的な違いはサンデーサイレンスの存在である。サンデーサイレンスを父系に持ちウインドインハーヘアを母系に持つというのはご存知ディープインパクトと同じであり、ディープインパクトを薄くしたようなこういう配合はこれまであるようであまり無かった。その配合である全兄ティソーナはマーガレットSを勝った後ダメジャータイマーが暴発してしまったが(それでもPOG的には大成功)、あれは初仔だったのでこの馬には上積みが見込める。藤沢厩舎で6月デビューを目指しているというのは相当期待されてのものだし(あの厩舎は普通函館か札幌デビュー)、馬格もあるようなのでまあこの馬は外せないかなという感じ。取る人多いでしょうけど。
厩舎: 池江厩舎(栗東)
馬主: サンデーレーシング
生産: ノーザンファーム
本当はステイゴールド×マンデラが見たかったが実現せず。それだけにこの配合に対する期待は大きい。サンデーRがドリームジャーニー産駒を池江厩舎に入れてくるということはつまりそういうことである。ドリームジャーニー産駒なら馬格も小さいのかと思ったがそうでも無く雄大な馬体をしているし、映像を見るとピッチが速くて操縦性が高そう。それに加えてとにかく関係者の評価が高いというのが指名の決め手。ドイツの母系はとにかく持続力があって日本と相性がいい。イメージとしては兄ワールドエースのようにタフなラップでこそ伸びてくるタイプだとみているので、小回りコースで持ち味が生きれば。
厩舎: 未定(おそらく安田隆厩舎かな?)
馬主: ダノックス
生産: ケイアイファーム
本気で葵Sを狙いに行きたいということでこの馬。カナロア×ダンジグの配合はダノンスマッシュ、ファンタジストと同じで、かなりスプリント色が強く出る。兄ダノンプレミアム(ディープインパクト産駒)もスプリント色が強いし、短距離に特化してどさ回りしてくれればポイントもかなり稼げると思う。NHKマイルも合いそうだし、ダノンプレミアムの下という魅力も相まっての指名。馬体とか体重とかの情報は全くないので知らん。
狙い目: 小倉2歳S、京王杯2歳S、ファルコンS、(NHKマイルC)、葵S。
厩舎: 須貝厩舎(栗東)
馬主: シルクレーシング
生産: ノーザンファーム
割と小さい馬しか出さない肌馬から大きな馬が出たというのは同じブラックタイド産駒のキタサンブラックと同じパターン。これまでの兄弟とは比べ物にならないくらい大物感があるし、心肺機能が高いようで関係者の評価も高い。2018シーズンのクラブ馬はシルクが大失敗している中、この血統をシルクに回してきたというのは何か意図があるはず。そろそろブラックタイド産駒がダービー勝つと思っていて、期待と願望も込めての指名。
狙い目: ダービー
⑤マイラプソディ (ハーツクライ×テディーズプロミス)
厩舎: 友道厩舎(栗東)
馬主: キーファーズ
生産: ノーザンファーム
キーファーズが外ればっかり引いているのをかわいそうに思ったノーザンファームが「これ買いませんか」とキーファーズに庭先で買わせた馬なので走らないわけがない。友道厩舎が夏の中京2000デビューを目指しているというのはワグネリアンと同じで、王道路線からダービー一直線が一番見える馬。POG本で大々的に取り上げられていたのでみんな取るとは思うが、ハーツクライを取るならこういう先が見えやすい馬のほうがいいという判断で指名。
狙い目: ダービー
厩舎: 藤沢和厩舎(美浦)
馬主: シルクレーシング
生産: ノーザンファーム
オルフェーヴル産駒はインブリード濃くしてスピード昇華させたほうがいいのではと思っていたが(根拠はない)、まさにそんな感じの配合。牧場の評判もいいし、今年も天栄藤沢ラインのシルク牝馬が路線の主役かなと見たのでこの馬をチョイス。馬体を見た感じは造りが長いので長いところをこなせそうな感じ。この馬でオークスを狙う。
狙い目: オークス
⑦チェルヴィーノ (リアルインパクト×スネガエクスプレス)
厩舎: 音無厩舎(栗東)
馬主: キャロットファーム
生産: ノーザンファーム
新種牡馬枠でリアルインパクト。阪神JFから桜花賞を狙う。まず各POG紙で紹介されているようにリアルインパクト産駒は仕上がりが早いうえに良いと評判。ならエピファネイアよりこっちだろということで指名。この馬ディープをつけるとヘイローの3×4でちょっとギトギトするので、それならリアルインパクトで一代ずらそうというような配合。おそらくそういう背景でのリアルインパクトなのでノーザンの期待も大きいはず。個人的には今年はこういう馬に阪神JF獲らせるのではないかと踏んでいる。
⑧エクストラノート (アイルハヴアナザー×オメガフレグランス)
厩舎: 安田翔厩舎(栗東)
馬主: ノルマンディーSR
生産: 岡田スタッド
私のブログ見ている人はわかると思うのだが、私は2歳や3歳の未勝利戦や500万下なんてほとんどダートしか買わない。だからPOGにダート馬がいないとつまらないのだ。この馬はオメガパフュームの弟で、超スタミナ母系にパワー型種牡馬のアイルハヴアナザーといかにもダート馬(芝短距離でもワンチャンありそうだが)。血統的にもロベルトのクロスが入ることでかなりタフになると思うし、ダートならこの馬を狙ってみたいというところ。結局ダート馬ってコンスタントに使えるし、2勝すればそこそこポイントも入る。案外コスパ悪くないのでは。
⑨ ネヴァタップアウト (エスポワールシチー×パイクーニャン)
厩舎: 鈴木伸厩舎(美浦)
馬主: 西森鶴
生産: 隆栄牧場
この西森鶴オーナーの馬はとにかくダートで走る。今年でもデアフルーグにオーヴァルエース、それ以前でもニシケンモノノフやホワイトフーガなど、異常な確率でマイナー血統から強いダート馬を引き当てている。この馬は先日1600万に上がってきたショームの弟で、西森オーナーの一番の期待馬。エスポワールシチー産駒はコンスタントに使えるのが強みなのでどさ回りでポイント稼いでくれれば。
狙い目: ヒヤシンスS、ケンタッキーダービー
⑩ リズムオブラヴ (ディープインパクト×ミュージカルウェイ)
厩舎: 藤原英厩舎(栗東)
馬主: シルクレーシング
生産: ノーザンファーム
まずさっきも書いたが今年のクラシック路線はシルクが大失敗。会員のフラストレーションを溜めないためにも走る馬が何頭かシルクに入ってくるはず(事実、去年はキャロットが大失敗で今年大成功だった)。そうなった時に、「この馬がこのタイミングでシルクに来るのか」というのがこれ。藤原厩舎に入れるということで期待も相当大きいだろうし、ディープ牝馬なら迷わずこれを指名したい。あと、なぜディープを牝馬にしたかというと、今年の皐月賞がディープ産駒が3頭しかいなかったように、ディープ産駒が無事クラシック戦線に乗ってこれる可能性というのは牡馬よりも圧倒的に牝馬のほうが高い(桜花賞は毎年半分くらいディープ)。このようにディープ牡馬は間に合わない可能性が高くリスキーなので、確率論的にも牝馬を取ったほうが利口なのである。
狙い目: 牝馬春2冠