かえるん日記

当たった時は謙虚に。外した時は冷静に。

平安S2020 徹底回顧

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どうも、ダート予想のかえるんです。この記事では、土曜日に行われたGⅢ平安Sについて振り返っていきたいと思います。

ロードレガリ(1人気10着)

スワーヴアラミス(4人気5着)

ヴェンジェンス(5人気2着)

マグナレガーロ(6人気6着)

ミツバ(13人気11着)

まあ率直な感想としては、「こんなにハイレベルになるとは思わなかった」という感じですかね。というのも去年の平安Sが1.58.3(37.4)という決着タイムだったのに対し、今年の平安Sが1.56.0(35.5)。馬場やペースを補正したとしても1.2~1.4秒は違うわけで、新興勢力だったスワーヴアラミスマグナレガーロあたりがまるで通用しなかったのも納得かなといった印象です。

まず3着のゴールドドリームから見て行くと、まあこの馬なりのパフォーマンスはしたかなという印象です。この馬のコーナリング性能的に58キロ背負って12.2-12.3と刻まれると置かれてしまうのは当然のことで、そこからしっかり再加速を入れて3着まで脚を伸ばしてきたあたり、まだ衰えはそれほどないのかなと思います。帝王賞は京都1900よりはいいセッティングでしょうし、海外帰りで明らか叩きの中でのこのパフォーマンスですから、意外と人気の盲点にはなってくるかもしれません。【次走注目馬】

2着のヴェンジェンスは中距離転戦6戦目にして過去最高のパフォーマンスでした。京都では打点をかなり上げてくる馬ではあるのですが、去年のみやこS、今年の東海Sよりは簡易的な補正で1秒近く時計を詰めており、ここに来て充実期に入ったなという印象です。ただやはりこの馬はここを取りに来ていたなという感もあり、オメガパフューム、ゴールドドリームあたりが余裕残しだったこと、京都1900がこの馬にとってベストな舞台(オメガパフュームは大井2000ベスト、ゴールドドリームは東京1600ベスト)だったことを考えると、やはりGⅠ級とは少し差があるのかなという感じです。チャンピオンズC(京都1800)とかだったら結構面白いんですけどね。

そして勝ったオメガパフュームは、アンマッチングな北村友J騎乗のここが嫌い時だったのですが(鞍上で嫌われてこのオッズなら買い時だったという説)、その北村友Jにもかなり上手い騎乗(この馬に乗るにあたっては)をされてしまいました。ちょっとかなり下げる形の記事を書いてしまって、これは騎手に土下座案件かなと思います。

馬としてはダートの歴史的な名馬の域に脚を踏み入れたんじゃないかなという感じです。ラストが12.3-11.7-12.1という高速上がりを59キロ背負って外5ぶん回して楽々差し切る馬って、おそらくあんまり過去に類を見ないというか、それくらい衝撃的なパフォーマンスだったのではないでしょうか。もう左回りは使ってこないでしょうし、まあ本当に大好きな馬がこれだけ強いというのは競馬ファンとして非常に嬉しい反面、本当に大好きな馬で馬券勝負が出来なくなるという寂しさもありますね。

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他の馬について触れて行くと、4着ヒストリーメイカに関しては、正攻法で行ったスワーヴアラミス、マグナレガーロを漁夫の利的に差しこんでの4着という形で、評価が難しいところ。まあただ標準的なGⅢレベルには乗せてきたかなという印象ですかね。

7着ダンツゴウユウはヒストリーメイカー比較でも脚力負けという形ですが、この厳しい競馬を前受けして4着と0.4差の8着アシャカトブは評価できる内容で、これもGⅢレベルには乗せてくる1頭だと思います。夏は休みそうな雰囲気ですが、まだ4歳ですし、秋が楽しみですね。【次走注目馬】

本命を打ったロードレガリは気性的な難しさを見せてしまい全く競馬にならず。まあ完全度外視ではいいと思うのですが、マトモに走っていたとしてもこの日のオメガパフュームには勝てなかったんじゃないかなと思います。あとダート馬は1回崩れると立て直しがキツい部分もあるので、そこら辺は今後この馬を買ううえでのネックになってきそう。ただ少なくとも私は、この馬の前走はここで1番人気になるだけのパフォーマンスだったと思っていて、次も買うつもりでは考えています。

こんなところで。個人的にはかなり悔しい予想になってしまいましたが、豪華メンバーによるハイレベル戦ということで、非常に見ごたえのあるいいレースになったと思います。これを機にダートに興味を持ってくれる人が増えたら嬉しいですね。

当ブログの今後の予定として、新潟ダートの振り返り記事や、POG記事の芝編なんかも準備しているのですが、今週中に出せるかどうかといったところです。まあ出来上がったら出すと思うので、そちらもどうぞよろしくお願いします。それではまた明日。

平安S2020 徹底予想

どうも、ダート予想のかえるんです。この記事では、今日行われるダート重賞平安Sの予想をしていきます。平場のダート予想は既に配信済みなのでそちらもぜひ見ていただければ。

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ブログの概要、予想ロジックについては以下の記事にまとめています。初見の方はそちらをぜひ。

平安S2020 徹底予想

今年は平安S(GⅠ)ということで、豪華なメンツが揃いました。まあいつも通り指数表載せようかなとは思ったんですけど、想像の通りゴールドドリームとオメガパフュームが抜けているわけで、あまり予想に適用できるものにはならず、今回に関しては敢えて載せない形で行きたいかなという感じです。

あとはやはり上位勢が強く、そこまで荒れないかなという印象のレース。展開に寄せてガッツリ絞る形になりそうです。あとは馬券選びのセンスが問われますね。

◎ロードレガリ

まあ本命にはしましたが、正直強いの一言なので、あんまり書くことはないですかね。

1戦ごとにかなり上積みを作ってきている連勝馬で、しかもその内容が圧巻。前走のアルデバランSは着差こそわずかでしたが、完全に相手スワーヴアラミス1頭の競馬でねじ伏せており、先に仕掛けたにも関わらずラスト1ハロンの脚勢は同じ。今回も前走と同様1キロは貰えるわけで、まあここの着順が入れ替わることはないかなと思っています。内枠には入りましたが、京都は1角~2角が急カーブで割とバラけますし、1900ならそんなに急がなくてもどこかで出して上がって行けるのではないでしょうか。個人的にGⅠ級の器とみている1頭ですし、斤量に恵まれるここでは正直負けて欲しくないですね。

あとこの馬と力比較の議論に入って来そうなのはオメガパフューム、ゴールドドリームヴェンジェンス、ミツバ、マグナレガーロあたりまでかなという印象で(他の馬は脚力的に差がある感)、まあ馬券的にもロードレガリス基準でこの辺からさらに絞って買っていく形にはなるかなと思います。

まずオメガパフュームについてですが、この馬は典型的なコーナリングワーク>>直線スピードのタイプで、直線が長ければ走らず、直線が短ければ走るという解釈でだいたい馬柱と整合性が取れると思います。この馬については幾度となく取り扱ってきていて、同じ左回りでも東京、中京はダメでなぜ浦和は行けるのかというロジックをJBCの時に熱弁しているので、興味ある方はそちらもぜひ。

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という馬なので、直線性能が問われる競馬場がない日本の右回りでは(7-2-1-0)と安定して走ってきます。しかしそうなると、今回ネックとなってくるのは鞍上の北村友一ジョッキー。

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だいぶ前に作った騎手マトリクス表を持ってきたのですが(なんとなくわかるかと思いますが、私は左上が好きです)、北村友Jは典型的なコーナー溜め→直線スピード開放という乗り方をするジョッキーで、オメガパフュームの適性を考えれば相性は最悪だと思います(その点3歳時に乗っていた和田Jは非常に相性が良かった)。要するにオメガパフュームはコーナーでいくら溜めたところで直線スピードが無いので差してこれないわけで、そう考えれば去年のデムーロJみたいな乗り方をしなければ、59キロでこのメンツとなるとぶっ飛んでもおかしくないのかなという印象です。まあここまで来ると右回りではオッズも付きませんし、来たら仕方ないくらいの気持ちで行きたいと思います。あと調教を見てもあからさまな叩きで来ていて、みんなそうかとは思いますが、ここ負けて帝王賞のイメージでいいでしょう。

続いてゴールドドリームについてですが、この馬はオメガパフュームと真逆の適性レンジを持っていて、コーナリングワーク<<直線スピードという馬で左回りベターです。なので条件的にそもそも京都は合わないというのがあって、まあ強い馬ですが、明らかに叩きのセッティングで58キロ。海外帰りになりますし、東京大賞典と同じような負け方(コーナーで惰性加速を付けられずに差される)をしてもおかしくないのかなという印象です。こちらもここや帝王賞は負けてもらって、秋の南部杯→チャンピオンズCあたりでサルベージしていきましょうという感じですかね。

そうなってくると相手は2着候補という形で、〇スワーヴアラミス、▲ヴェンジェンス、☆マグナレガーロ、※ミツバの4頭かなと思います。まあ今回は行く馬がスマハマぐらいしかおらずそこまで流れは速くならないと思いますし、そう考えれば前受けが嵌る線を考えてのスワーヴアラミス、マグナレガーロ。ロードレガリスが早めに動いて前が崩れる線を考えてのヴェンジェンス、ミツバといった決着は割としっくりくるのではないでしょうか。

買い目

◎ロードレガリ

〇スワーヴアラミス

ヴェンジェンス

☆マグナレガーロ

※ミツバ

◎→〇馬単800円

◎→▲☆馬単500円ずつ

◎-※ワイド200円 計2000円

オメガパフュームとゴールドドリームはなんとか3着まででという形の馬券にしました。先日のアンタレスSに続いて、ダート重賞2連勝と行きたいところです。それでは。

宿題は嫌ならやらんでいい

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先日サッカーの本田圭佑ツイッターで「宿題は嫌ならやらんでいい」と発言し、それに対してちょっとした論議がなされていたので、これについてちょっと書いていきたいと思います。

宿題の有用性

学校を「社会に出る人間を養成する施設」と仮定するのであれば、宿題によって、いわゆる「勤務時間外」にタスクを強制させるというのは非常に意義のあることだと思います。宿題によって日々の生活に制限をかければその制限に対する耐性が少なからず身に付くと思いますし、やらなければいけないタスクを残した状態での時間管理を自分の中で早期に確立することにも繋がります(どれくらい後回しにして大丈夫かという概念は非常に大事)。

ただ宿題に有用性があるかどうかということと、その宿題をやるべきかやらないべきかということについては必ずしも互換的に考えるべきではないと思っていて、これについて説明していきます。

宿題をやらないことによるメリット

例えばその宿題を「究極的にやりたくない」場合、その宿題をやるべきかやらないべきかというのは、その宿題の有用性だけには依存しません。そこには当然宿題をやらないことによる「罰則」の度合いが絡んでいます。例えばその宿題をやることによる体力的、精神的負担に比べて、宿題をしなかったことによる罰則が軽い場合というのは当然あるわけで、その場合は当然宿題をしないという選択肢を選んだほうが自分にとってプラスになるということもあるわけです。ただそのような天秤を使うためには、ある程度の経験則が必要となってきます。

①この宿題はあまりにもダルいが、やらないと成績に響くのでやっておこう。

②この宿題はあまりにもダルいし、やらなくても大して成績には響かない。適当に謝って済ませよう。

③この宿題はやってもさほど成績には反映されないが、そこまでダルくない。念のためやっておこう。

④この宿題はやってもさほど成績に反映されないし、そこまでダルくないもののやらなくていいや。

①~④のような取捨選択は長い人生の中で幾度となく必要となってきます。そう考えればある程度宿題をサボることで、どこまでサボって行けるのか。あるいは自分はどこまでならサボらずこなすことができるのか。という判断を正確に行う術を、若い内から身に付けておくことができます。与えられた宿題をバカの一つ覚えで全てこなしていては、いざタスクの量が自分のキャパシティーを超えたときに対処できなくなってしまいます。そういったことを防ぐという意味でも、宿題なんていう長い人生から見ればどうってことないタスクを利用して、サボる技術サボっていい限界を見定めておくということは、間違いなく自分の人生に深みを与えてくれるのではないでしょうか。

個人的に「真面目さ」と「人間的な浅さ」は表裏一体だと思っていて、どこかで抜かなければやはり深みは出ないと思います。そりゃあクリスティアーノ・ロナウドのように全てにおいて完璧という人間はごく稀に居ますが、それはなんというか人間的では無いと思います。本田圭佑のように、ちょっと抜いている(奇をてらっている)部分があるからこそ深みが出る。そういう意味での「宿題は嫌ならやらんでいい」っていう発言は、少なくとも私はいい言葉だなと感じます。

というわけで就活も忙しいので、今週のゼミレポートはサボります。それではまた明日。

【POG 2020-2021】マニアック指名でライバルと差をつけろ【炎のダート編】

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どうも、ダート予想のかえるんです。まあこの時期になると各所でいろんなPOG分析、まとめ記事が出ているのですが、ザッと見たところ、「ダート」に特化したPOG記事はひとつもありませんでした。それもそのはずで、今のJRAの世代ダート戦はPOG期間内に重賞レースが1つもなく、ダート馬はどれだけ強くても賞金を稼ぐことができません。ゆえにPOGにおいてダート馬を指名することは愚策であり、本来のPOGでは全く考慮する必要がないのです。

ということなのですが、それではいくらなんでもダート馬が可哀想じゃないかということもあり、「ダートのPOG記事が1個ぐらいあってもいいじゃないか」というノリでこういった記事を書くこととなりました。まあ需要のないお遊び感覚の記事とはなりますが、箸休めにでも見ていただければと思います。

加えて当ブログでは今年もハム太郎さんのPOG企画のほうに参戦させていただき、企画のほうでの指名馬6頭の紹介記事は既に投稿済となっております。そちらもぜひ(こっちはちゃんとしたPOG記事となっております)。

www.hamutaro-blog.com

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ダートPOG 注目馬10頭紹介

どちらかといえばセール馬よりはクラブ馬のほうが魅力的な馬が多く、ついでに情報量も多いということで、少しその辺は偏ったチョイスになっているかもしれません。

リノユニヴァース(牡・ネオユニヴァース×ボシンシェ)

厩舎: 栗東・友道

馬主: シルクR

生産者: ノーザンF

(馬体写真はクラブHPまで)

東海SレパードSなどを勝ったグレンツェントの全弟です。馬体的にその兄より薄いところがあって、芝でも走っちゃうかなという感じはしてますが、血統を考えても、やはり本質的にはダート馬ではないでしょうか。

近況としては、4月の時点でゲート試験を通っており、一旦放牧。夏の阪神でデビューを予定しているようです。厩舎的にも新馬戦の結果次第では秋中京のダート未勝利からダートの王道路線へという柔軟なローテも考えてくれそう。500キロを超えそうな雄大な馬体はやはり迫力ありますし、これは芝での可能性も含めてなかなか面白いんじゃないかなと感じます。

リナルド(牡・ロードカナロア×コイウタ)

厩舎: 美浦・田村

馬主: 社台RH

生産者: 社台F

(馬体写真はクラブHPへ)

GⅠ馬コイウタの仔です。半兄にフェブラリーS3着のユラノトがおり、基本的にはかなり重めに出てくるのかなという印象です。そのユラノトはかなり完成が遅れた口ではあるのですが、父がロードカナロアに替わったことで仕上がりも早く、それなりに素軽さもありそうです。馬格も500キロを超えてきそうですし、東京マイルあたりでしっかり持続力を発揮してくれるのではないでしょうか。

フロムディスタンス(牡・ヘニーヒューズ×ハーランズルビー)

厩舎: 美浦・大竹

馬主: ローレルR

生産者: 村田牧場

(馬体写真はクラブHPへ)

これはローレル界隈ではかなり話題になっていた馬で、半兄モズベッロ日経新春杯を勝ちました。クラブレポートによると、大竹師は札幌1700でのデビューも考えているようで、大型馬ながらヘニーヒューズ産駒らしく仕上がりも早そう。いかにもパワーがありそうな筋肉質の馬体で、これは走ってくるのでは。

バイタライズ(牡・カレンブラックヒル×パイクーニャン)

厩舎

馬主

生産者: 隆栄牧場

厩舎、馬主の情報はソースが正確ではありませんが、おそらく鈴木尋厩舎、西森鶴オーナーだと思われます。パイクーニャンは知る人ぞ知る有能繁殖で、パイメイメイ(ファルブラヴ)は3勝クラス3着、パイルーチェ(ナカヤマフェスタ)は3勝クラス4着、ショーム(エスポワールシチー)は先日OPのバレンタインSを勝利、デアフルーグ(ベーカバド)は伏竜S制覇、ネヴァタップアウト(エスポワールシチー)は先日強い内容で未勝利戦を突破と、かなり高いアベレージを誇ります。今回はカレンブラックヒル産駒ということで、ストームキャット×フレンチデピュティと相性のいい組み合わせが作れましたし、まあそこそこの時期にデビュー出来れば稼いでくれそうです。

ウインレゴリス(牡・サウスヴィグラス×モエレフルール)

厩舎: 栗東・奥村豊

馬主: ウイン

生産者: 三石橋本牧

(馬体写真はクラブHPまで)

サウスヴィグラス産駒らしくいかにも短距離ダートというゴリゴリ体型で、これは父親の良さが出るのではないかということでのチョイスです。半兄セイオーキッドはデビューが遅れて今一つという形ですが、若干長めの母系ではあるのでこの父変わりはプラスに働きそう。夏の1000ダートあたりでデビューできれば、堅実に走ってくれるのではないでしょうか。

ラッキートゥビーミーの2018(牡・アンクルモー×ラッキートゥビーミー)

厩舎: 栗東・松永幹

馬主: シルクR

生産者: ノーザンF

(馬体写真はクラブHPまで)

これは調教動画を見たのですが、アンクルモー産駒らしくかなりアメリカンなタイプのようで、ガンガン行かせて良さが出そうです。シルクの追加募集でも人気があった1頭ですし、まあ走ってくるのではないでしょうか。あとこの厩舎なら2歳時の成績次第で海外なんかも視野に入れてくれそうで、サウジダービーUAEダービーあたりの高賞金レースで一発狙うなら実際のPOGでも面白いのかなとは感じます。

エルプシオン(牡・ホッコータルマエ×ルーシーショー)

厩舎: 栗東・羽月

馬主: ノルマンディーSR

生産者: 岡田スタッド

(馬体写真はクラブHPのほうへ)

種牡馬枠ということで、ホッコータルマエ産駒を持ってきました。馬体は父似で完成度も高く、姉2頭がしっかりダートで勝ち鞍を上げての牡馬替わりということで、まあ現状ホッコータルマエ産駒ではこの馬が1番取りやすいのかなという印象です。

シビックドライヴ(牡・カジノドライヴ×シルバーフォックス)

厩舎: 門別・田中淳

馬主: 國枝久美子

生産者: ノーザンF

明日のJRA認定新馬でデビューということで、記事での紹介がかなりギリギリになってしまいました。能力検定では3月時点で52.1と悪くなく、馬体も500キロは超えているようです。半姉のレッドシルヴァーナは先日ダートで2勝クラスを突破しましたし、ここの牡馬替わりはいかにも走って来そう。距離が伸びて良さが出るタイプだと思うので、経験を積みながら延長していって北海道2歳優駿なんかはかなり期待できる1頭になりそうです。

カジノドライヴはこの世代がラストクロップとなります。頑張ってほしいですね。

ヒートアップハート(牡・ダンカーク×メガクライト)

厩舎: 川崎・内田

馬主: キャロットF

生産者: ノーザンF

(馬体写真はクラブHPまで)

兄や姉が軒並み順調さを欠いて成績が出ていない形ではありますが、この馬に関しては至って順調。能力試験もゲートでかなり遅れながら52.5と悪くないタイムが出ていますし、かなり重めの血統ということで地方の砂にはかなり適性がありそうです。6/12に川崎900mでデビューとのことですが、本質的にマイルあたりが良さそうで、全日本2歳優駿あたりで一発期待したい1頭です。

ゴールドレガシー(牡・ゴールドアリュール×ベルエアシズル)

厩舎: 栗東・平田

馬主: GⅠレーシング

生産者: 白老F

(馬体写真はクラブHPまで)

馬名の意味は「黄金の遺産」ゴールドアリュールのラストクロップです。GⅠレーシングでの募集時も大人気だった馬だけあって、馬体のバランスも良く、まあ走ってくるのではないでしょうか。まあやっぱりダートはゴールドアリュールだよなというところを、最後に見られたらなと思います。

以上です。この10頭に関しては、友人とのダート縛りPOGでも指名した10頭になります。定期的に近況報告の記事なんかも作ろうと思っておりますので、出資者の方々、関係者の方々、1年間共に応援していきましょう。それでは。

POGの達人 完全攻略ガイド 2020~2021年版 (光文社ブックス)
 

 

【POG2020-2021】POG企画参戦!指名馬6頭紹介

どうも、かえるんです。今年もハム太郎さんのPOG企画に参加させていただくことになりました。ご一緒させていただくみなさん、また1年間どうぞよろしくお願いします(お手柔らかに)。詳しいルール等に関してはハム太郎さんの記事のほうに飛んでいただければ。

www.hamutaro-blog.com

今回の選考資料としては、昨年のセレクトセール映像(生観戦+再度チェック)、例年通りの赤本と、競馬王さんのPOG本を使わせていただきました。


セレクトセール2019 生中継 1日目 1歳馬

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競馬王のPOG本 2020-2021 (GW MOOK 572)

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  • 発売日: 2020/04/23
  • メディア: ムック
 

指名ポイント

やはり他の発信者さんとの差別化を図るためにもセレクトセール出身の馬を中心のチョイスしたいという気持ちがあり、牡馬に関してはセレクトセールのほうから3頭とも選びました。ただ牝馬のほうはクラブのほうに良い馬がかなり回されてしまった感があり、セール全体の値としても低調な感。クラブ馬も含めてのチョイスとなっています。

基本的には馬体の好みで判断していますが、近年の血統傾向や、ブリーダー側の思惑も絡めつつ、かなり主観性の強いラインナップになったんじゃないかなと感じています(おそらく被らないのでは)。

指名馬①

ピエトラサンタ(牡・フランケル×マーゴットディド)

厩舎: 栗東・友道厩舎

馬主: 金子真人HD

生産者: ノーザンF

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kaerun4451.hateblo.jp

こちらの記事でも紹介した馬です。セレクトセール2019にて、金子真人オーナーが2億1000万円で落札しました。友道厩舎に入厩予定で、秋デビューを目指しているようです。まあこれは馬体を見てもらえばわかるかと思いますが、1歳時にしてこれだけ完成度の高い馬体を持っているというのが指名の決め手です。他の馬と筋肉の付き方が全然違いますし、これだけ高額での取引となったのも納得ですね。母馬が短距離馬ということですがそこまで胴が詰まっているわけではありませんし、程良く筋肉質で、まさにマイラーとしては理想的な体型ではないでしょうか。

基本的にフランケル産駒はテンからのスピードを駆使してガンガン飛ばしていき、耐久性能の違いで残すという競馬に適性を持っていると考えているのですが、この手のタイプは自らレースを作ることができるので大崩れしません(レシステンシアみたいなイメージ)。さらに友道厩舎は割と個人馬主の馬を在厩させて育ててくれる節があるのが特徴で(今年でいくとジュンライトボルト)、こういう馬に関してはしっかりコンスタントに使ってくれるのではないかと考えています。POGにおいてコンスタントに使えて安定して成績を残せるというのはかなりの強みになりますし、そういう意味では友道厩舎のフランケル産駒というのはかなり狙いどころになってくるのではないでしょうか。

狙い目: 朝日杯、NHKマイルC

指名馬②

スワーヴエルメ(牡・ドゥラメンテ×アイムユアーズ)

厩舎: 美浦・堀厩舎

馬主: NICKS

生産者: ノーザンF

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セレクトセール2018にて、スワーヴ冠のNICKSが1億8000万円で落札した馬です。こちらはもう馬体というよりは一発狙いの意味合いが強いですかね。あとはドゥラメンテ産駒を取るならやはり堀厩舎かなという想いもありました。血統表を見るとキングマンボの3×4、サンデーサイレンスの3×4、ダイナカールの4×4、サドラーズウェルズ=フェアリーキングの3×5という強烈インブリードで、健康面や気性面が心配されるような配合ではあるのですが、その点この時期に既に入厩しているというのが好材料で(気性がヤバい馬だと精神面の成長を促す意味で移動が遅れたりする)、半姉モーベット同様早期のデビューが見込めるのではないでしょうか。

狙い目: 皐月賞、ダービー

指名馬③

ラピカズマ(牡・キンシャサノキセキ×レイズアンドコール)

厩舎: 栗東安田隆厩舎

馬主: 雅苑興業

生産者: ノーザンF

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ここ数年存在感を増してきているキンシャサノキセキ産駒。セレクトセール2019にて、カズマ冠の雅苑興業が4500万円で落札した馬です。既にゲート試験を合格しており、安田隆厩舎らしく、早い時期からスプリント路線に乗せて行こうという意図が見て取れます。全兄のモンドキャンノ新馬勝利→函館2歳S2着→京王杯2歳S1着→朝日杯FS2着と2歳戦を中心にポイントを荒稼ぎし、半兄カリボール(ジャスタウェイ)もデビューが遅れながら期間内に2勝を挙げました。こういったPOG向きの血統背景に加えて、セリ時の馬体も抜群の完成度。胴が詰まっていていかにもスプリント向きという感じです。

狙い目: 函館2歳S、小倉2歳S~朝日杯

指名馬④

アナザーリリック(牝・リオンディーズ×アンソロジー)

厩舎: 美浦・林厩舎

馬主: シルクレーシング

生産者: ノーザンF

(馬体写真はクラブHPまで)

こちらは新種牡馬リオンディーズ牝馬シルクレーシングで一口2.8万円で募集された馬です。既にゲート試験をクリアしており、福島1200か新潟1400あたりのデビューになるでしょうか。馬格もありますし、まあ現状リオンディーズ産駒の中ではこれが1番指名しやすいのかなという感じです。

兄弟成績は出ていませんが、アンソロジー自体がちょっと重めの感があるにも関わらず重めの種牡馬ばかりを付けていたことも影響していると思っていて、今回はリオンディーズということでシーザリオが入って若干スピード質に寄ることもあり、そこはあまり気にしなくてもいいかなという感じです。

あと個人的には今年の新種牡馬ではリオンディーズにかなり期待している部分があって、というのもこの馬は、弥生賞が速めのペースを早めに動かす形で差され、皐月賞は決壊ペースながら5着に粘り、ダービーはさすがにポジション取りが後ろすぎるといった形で、噛み合っていれば3冠も狙えたのではないかぐらいの素質はあったと思います。その素質が仔に受け継がれれば、エピファネイアを凌ぐくらいの種牡馬になってもおかしくないのではないでしょうか。

狙い目: 阪神JF桜花賞

指名馬⑤

ロジネイア(牝・エピファネイア×パンデリング)

厩舎: 美浦・古賀厩舎

馬主: 久米田正明

生産者: レイクヴィラF

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セレクトセール2019にて、ロジ冠の久米田正明オーナーが5000万円で落札した馬です。エピファネイア産駒は牡馬だとズブくなりすぎるところがあり、指名するなら牝馬なのかなというのが1つありました。さらに2017世代の活躍馬を見てみると、デアリングタクト、シーズンズギフト、スカイグルーヴ、イズジョーノキセキ、メイショウボサツ、アリストテレスというようにサンデーサイレンスの4×3もしくは母系にキングカメハメハを内包しているという共通点があり、まあそのあたりの血統から走る馬を選んでいこうかなという感じでの指名となっています。

それを踏まえてこの馬の血統表を見て行くと、父エピファネイア、母父キングカメハメハ、母母父サンデーサイレンス(ここまでデアリングタクト、スカイグルーヴと全く同じ)に加えて母母フサイチパンドラはご存じアーモンドアイの母馬。こういった魅力的な血統に加えて、早期デビューに向けて既に4月10日にゲート試験をパス。1歳時の馬体もバランスが取れており、いかにもワンターンマイルでキレる脚が使えそう。個人的に応援しているレイクヴィラFの生産馬ということもあり、これは大きな一発を期待しています。

狙い目: 阪神JF桜花賞

指名馬⑥

アルコディオーサ(牝・ディープインパクト×ナスケンアイリス)

厩舎: 美浦・手塚厩舎

馬主: ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン

生産者: 桜井牧場

(馬体写真はクラブ公式HPにて)

ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオンにて総額4800万円で募集されていた馬です。

半兄たちの成績は、ナスケンリュウジン(ケイムホーム)→500万2勝、ネクストムーブ(バトルプラン)→2勝クラス2着、オーブスプリング(ディープブリランテ)→門別で2歳重賞制覇、モジアナフレイバー(バトルプラン)→東京大賞典3着、ゴルトマイスター(ゴールドアリュール)→3勝クラス1着、ヴォルスト(キズナ)→1勝クラス1着と外れなし。フレンチデピュティの肌なのでディープと相性もいいですし、馬格も十分。一頓挫はあったようですが競走能力に影響を与えるものではなく、無事にデビューさえ出来れば走ってくれるのではないでしょうか。

狙い目: オークス

その他ハーツクライ産駒やルーラーシップ産駒はやはりベースの晩成傾向が強いということで指名見送り、キズナ産駒はなんでもかんでも走ってくるので選びようが無いというのと、やはり脚元が弱い馬が多いというのがあって、ここでの指名は見送ったという形です。あと新種牡馬でいくと、モーリス産駒はちょっと筋肉質でまとまった体格の馬が多いかなといった印象。どちらかといえばノーザンもかなり繁殖を回した感のあるドゥラメンテ産駒のほうに期待したいかなというイメージです。

以上です。ちなみに仲間内でのドラフトが終わり次第、仲間内やネット競馬POGでの指名馬10頭の紹介記事も出す予定です(おそらく5月末になるのでは)。併せて2019-2020シーズンの振り返り、反省記事も出していこうと思っているので、そちらもよろしくお願いします。それでは。

春のダートを振り返る(福島編)

どうも、ダート予想のかえるんです。この記事では、4週にわたって開催されていた春の福島競馬について振り返っていきます。勝ち馬指数表によるレースレベル比較は先週の予想でもかなり刺さっていたので、ぜひダート平場レースの予想に活用していただければと思います。

福島ダート1150

推奨馬成績

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推奨馬成績は(3-1-1-9) 単回収率135% 複回収率71.4%となりました。ローカル短距離戦にしては堅い決着が多かったように感じます。

勝ち馬指数・レース傾向

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コロナによる移動制限の影響で割と馬が集まり、ベースのレベルが高いレースが多かったように感じます。あとは基本的にはタフなセッティングなので、中山1200や阪神1200あたりと互換性がありましたね。ここを大敗したスピード寄りの馬はこのあとの新潟でキッチリ巻き返してくると思うので、そこをしっかり仕留めていきましょう。

福島ダート1700

推奨馬成績

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推奨馬成績は(9-3-5-9) 単回収率186.9% 複回収率164.2%となりました。元々あまり得意なコースでは無かったのですが、今開催については選んだ馬がとにかく良く走ってくれましたね。

勝ち馬指数・レース傾向

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こちらも普段の福島開催よりはレベルの高いレースが多かったように感じます(特に未勝利戦)。あとはやはり若手中心の騎手構成で、極端なハイペースやマクリが多かったですね。そもそも差しが決まりやすいセッティングではあるのですが、今開催は特にその傾向が顕著でした。

まとめ

春福島全体の推奨馬成績は(12-4-6-18) 単回収率168.7% 複回収率131.7%、個人の馬券としても購入36000円、払戻55200円で回収率153.3%となり、かなりいい予想が出来たと思います。この調子で今週から始まる新潟開催も頑張っていきましょう。それではまた明日。

兵庫CS2020 回顧

どうも、ダート予想のかえるんです。先ほど行われた兵庫CSについて軽く回顧していきたいと思います。

兵庫CS2020 回顧

ダノンファラオ(2人気2着)

マカオンブラン(5人気6着)

予想はサッパリでした。3角あたりでバーナードループの手応えが怪しくなった時は貰ったと思ったんですけどね。。

1頭ずつ見て行くと、まず勝ったバーナードループはズブさを見せながらもなんとか届いてという形の勝利。個人的には軽い馬場のほうがいいのかなという印象で見ていた馬だったのですが、今日の感じだとおそらくガッツリタフ目のほうがいいと思いますね。ここはちょっと見立て違いだったかなと感じます。あと個人的には多少地力面でダノンファラオに劣るのかなとも思っていたのですが、これもほぼ互角ぐらいでした。やはりこの時期の若駒の地力比較は上積みの振れ幅が大きくてなかなか難しいです。

勝ち時計の水準としては、乱暴な比較をすれば例年並なのかなという感じです。去年のクリソベリルや2016年のケイティブレイブゴールドドリームあたりにはさすがに及びませんが、テーオーエナジーやタガノディグオぐらいのパフォーマンスはしていそうです。

2着ダノンファラオは結果論として早めにマカオンブランを捕まえに行ったのが響いた形。ただこれは結果論で、坂井Jも昨日のワイドファラオの感じが頭をよぎった部分もあるでしょうし、まあ何ともいえないところです。ただ着差が着差だけに、これは本人が1番悔しいでしょうね。

そして3着のサンデーミラージュは時計的にかなり低い水準で、地方ダートにおけるディープインパクト産駒の限界を感じる結果となりました。軽い馬場で見直したいところではありますが、いずれにせよ上位2頭とはかなり差がある印象です。

マカオンブランはこれくらいの時計決着なら残して欲しかったですが、ダノンファラオに早めに来られて沈んでしまいました。まあ番手からプレッシャーを受け続けてはいたもののラップ的に息は入っており、これも完全に力負けかなという感じです。前走のパフォーマンスを見るにもう少しやれてよかった感はありますけどね。。

以上です。バーナードループ、ダノンファラオの2頭は当然世代トップのラインに乗ってくる馬だと思いますし、JDDでも当然有力候補になってくると思います(カフェファラオがいなければの話ではありますが。。)。大井2000のセッティングは2頭とも合いそうです。

離れた3着以下が情けなかったのはありますが、痺れる叩き合いで見ごたえのあるレースでした。今日は昼頃から園田競馬に張り付いていたのですが、砂質もキレイですし、ジョッキーの駆け引きも結構レベルが高くていい競馬場ですね。機会があれば現地参戦してみたいところです。コトの収束を待ちましょう。

以上。ちなみに今日出す予定だった春福島の振り返り記事は明日に回します。そちらもぜひ見ていただければ。週中の地方競馬はいいところがありませんでしたが、切り替えて週末また頑張ります。それではまた明日。