かえるん日記

地方馬がダービーを制す

競馬における大差負けのメカニズム

kaerun4451.hateblo.jp

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どうも、ダート予想のかえるんです。今年は年間回収率が90%台と低調ですが、良い予想ができたレースも数多くあり、個人的には一定の手応えを掴めている現状です。ただやはり定期的に競馬をロジック的に見て行かないと予想がブレてくる部分というのは必ずあると思うので、今日は久しぶりにロジック的に競馬を分析する記事を書いてみようかなと思います。過去の分析記事は上に貼っておいたので、興味あるものがあればぜひ読んでみていただければ。

というわけで今日は、穴馬を発見するうえで重要となってくるファクターである「大差負け」について見て行きたいと思います。前走を大差で負けた馬というのは各レースに少なくとも半数、多い時は数頭を除いてほとんどといった割合で出てきますし、前走を大差で負けた馬の中でどれが巻き返してくるかということを見極めるのは、馬券を組み立てるうえでは不可欠な要素になってくると思います。

差はどこでつくのか?

「大差で負ける=差がつく」ということですが、では「スタートしてからゴールするまでのどの区間で差が付きやすいか」がまず重要になってきます。

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競走馬はゲートを出てから加速し、その後一定のスピードで巡行したあと、ゴールに向けて再度加速します。一定スピードでの巡行中はマクリ等が入らない限り馬群の隊列はほぼ同じ形のままなので、ここでは差がつきません。そうなれば「差がつく区間」というのは加速区間に絞られ、大差負けのパターンとしては次の2パターンしかないことが見えてくるかと思います。

①スタート~巡行区間(第一の加速区間)で差をつけられての大差負け

②巡行区間~ゴール(第二の加速区間)で差をつけられての大差負け

①の場合、スタートしてからトップスピードに乗るまでの加速力、すなわちゲートの上手さ、先行力、あるいはそれに関連する騎手の挙動といったものが差がつく要因になってきます。②の場合、瞬発力、ギアチェンジ能力、あるいはどれだけ脚が残っているかという観点から見たスタミナ、末脚の持続力といったものが差がつく要因となります。ちなみに②は「上がり3ハロン」という数字で簡易的に可視化することができます。では、差がついた要因が①であるか②であるかを分ける要素、あるいはどういった場合にそれぞれの区間で差がつきやすいレースになるのかについて考えていきたいと思います。

(※)個人的に第一の加速区間で脚を使う馬を先行馬、第二の加速区間で脚を使う馬を差し馬と定義しています。どちらで脚を使ったらその馬の能力を最大限に発揮できるかというのが、その馬の脚質を決定づける唯一の要素となるわけです。

差がつく要因は?

まず①の場合、裏を返せば「②で差がつかない」ということです。つまりこの場合のレース質としては②で差がつかない=上位馬と下位馬で上がりタイムの幅が小さい=差しが決まらない=前残りということです。こうなる要因としてはいくつか挙げられますが、

A スタートからゴールまでの距離が少なく、スタートしてからの加速能力による差への依存度が大きい時

B ベースの馬場が軽く、①の区間で脚を使った馬の消耗度が少ない時

C 馬群後方の馬が過剰に遅い追走ペースになった時

D 馬群後方の馬が過剰に速い追走ペースになった時

の4つが主要なものではないでしょうか。

Aは主にスプリント戦での話となります。ゲートから最初の加速区間が終わる=馬群の形状が固まるまでの区間というのはだいたい200~400mほどあるわけで、当然短距離戦のほうがその部分に占めるウエイトというのは大きくなってくるわけです。

Bは芝、ダートともに高速馬場ではよくある現象です。ベースの馬場が軽すぎるがゆえに、ゲートを出てから加速するためにちょっと脚を使ったところで消耗せず、前に行った馬でも2度目の加速区間で脚を使える状態になってしまうということです。

CBに似ていますが、つまりは「スローペースなのに馬群が縦長」という状態のことを指します。スローペースなのに馬群が縦長ということは馬群後方の馬は馬群後方にいるメリット(第一の加速区間で使わなかった脚を第二の加速区間に使うことができる)を相対的に失っているわけで、ここでのロスが大差負けの要因に繋がってしまうというわけです。

DCと似たような理屈で、主にダート短距離戦においてハイペースすぎて馬群後方の馬でさえも第一の加速区間で脚を使わされてしまうというものです。馬群後方にいるメリットというのは先ほども書いた通り第一の加速区間で使わなかった脚を第二の加速区間で使うことができるというものなので、当然この場合馬群後方の馬も第二の加速区間で脚を使うことはできなくなってしまいます。こうなることで、当然①での差がダイレクトに着差に影響してくるわけです。今年の桜花賞なんかはモロにDという感じの質になったレースでしたね。

②の場合はすなわち上がり3ハロン数値の差が大きくなる=垂れる馬が多くなるということです。この場合は概ね3つのパターンに分類されます。

E ベースの馬場が重く、①の区間で脚を使った馬の消耗度が多い時

F 馬群前方の馬だけ過剰に速い追走ペースになった時

G 巡行区間のペースが速く、加速区間を長く取った馬の消耗度が多い時

Eはダートではよくあることですが、第一の加速区間で脚を使うと、最後はバテてしまい上がりを要することが芝よりも断然多くなってしまいます。第一の加速区間で脚を使っていない馬は当然第二の加速区間でバテずに伸びてくるわけですから、当然第二の加速区間ではかなりの差がついてくるわけです。

FEに似ていますが、ハイペースでしっかり馬群が縦長になれば、必然的に馬群のポジショニングによって上がりでは差がついてきます。芝レースの差し決着なんかではこのパターンが1番多いですかね。

Gはこちらもダートでよくあるレース質です。巡行区間での消耗量が大きいために差し馬(馬群前方との距離を詰めに行く挙動を取らなければいけないがゆえに、第二の加速区間を大きく取らなければならない)が先にガス欠を起こし、先行馬(特に逃げ馬)が圧勝して上がりに差がついてしまうというパターンです。これは②で差がつくパターンとしては唯一の前残り系のレース質となります。

Gで出てきたように、先行する馬のメリットとしては第二の加速区間の幅を小さくできるというものがあります。特にダートでは第二の加速区間減速区間になるというパターンもありますし、A~Dの再現性を考えても、やはり先行馬から狙うというのは基本的な鉄則となってくるのかなと感じます。

最後に、これらのA~Gの「大差負けパターン」が実際の予想においてどのように役立ってくるかという部分についてちょっと紹介していきます。

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これは先日の未勝利戦で7人気3着と穴を開けたショウナンアニメの馬柱ですが、この馬はデビューから4戦して、うち3戦がいわゆる大差負けという馬でした。しかしその大差負けの内訳を見て行くと、5/3は巡行ペースが速い中で1番早く動いて第二の加速区間では完全にガス欠するという形(大差負けパターンに該当)、3/1はかなりの高速馬場でベースの消耗量が少なく、完全に第一の加速区間終了時での隊列で決まってしまった形(大差負けパターンに該当)、1/18は勝ったシェダルの追走力が世代トップクラスの数値を叩き出し、この馬にとっては過剰に速い追走ペースとなってしまったという形(大差負けパターンに該当)。こう考えると以上の3戦は大差負けパターンの型に嵌っての敗戦であり、ある程度大目に見れるということがわかります。先行力のある馬ですし、この馬が前残り質が強かった函館1700に舞台が替えて穴を開けたというのは、ある程度納得の行く結果だったのではないでしょうか。

このように馬柱を丁寧に見て行けば、負けた際の着差=地力差と捉えるのは安易であるということがよくわかると思います。1回の敗戦で見切らず、その敗因が力負けだったのか、レース質に合わない走りをしたがゆえなのかというのをしっかり吟味していくことが、競馬予想において重要になってくるのではないでしょうか。

以上です。今週は個人的に1年で1番当てたいレースでもあるユニコーンが行われます。詳しい予想・展望については当日に特集記事を出しますが、まあ分解指数表だけは変わるものでもないので週中に出しておきたいと思います。少しでも参考になればという感じですかね。

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就活のほうが佳境に入りあまり記事の更新ができていませんが、週末の予想は引き続き頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします。それでは。