かえるん日記

当たった時は謙虚に。外した時は冷静に。

秋のダートを振り返る(中山編)

来年もしくは秋の東京・新潟開催、暮れの中山開催に向けての備忘録的な記事です。勝ち馬の指数データを距離別でプロットしているので、レースレベルの比較等で活用していただければと思います。

中山ダート2400

推奨馬成績

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超特殊条件です。推奨馬は(0-0-0-3) ヨシヒコの4がありましたが、馬券を取ることはできませんでした。難しいですね。

勝ち馬指数・レース傾向

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2勝クラスの1戦はどスローもどスローからの脚力勝負。1勝クラスの2戦はともに決壊気味の消耗戦になりました。これだけ距離があると極端なレースになりやすく、どちらかに振り切って予想するということが大事になりそうですね。

それとこの条件は、分解指数の構成的に東京2100との互換性がありそうで、フィールオーケーイルジオーネなんかは東京2100の2勝クラスでもある程度勝負できるのかなという印象です。相手関係にもよりますが。

中山ダート1200

推奨馬成績

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今開催の中山ダート1200(新馬戦を除く)は全23レースあり、推奨馬は(2-1-1-19) 単回収率は78.3%、複回収率は47%でした。分解指数が全く嵌らないので途中からはほとんど買っていないのですが、結局確率論的下振れかなあという印象もあって、隊列依存の大きいスプリント戦だとまあこういうこともあるかなという感じです。暮れの開催では巻き返したいですね。

勝ち馬指数・レース傾向

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表の見やすさに関しては最大限努力してのこれです笑。悪しからず。

まあラップの傾向としてはいつもの中山1200という感じで、1勝クラスであれば1.11.0(34.0-37.0)、2勝・3勝クラスであれば1.10.0(33.5-36.5)、この時期の2歳未勝利だと1.12.5(34.5-38.0)くらいをベースに追走能力が足りるかどうかというレースが続きました。

勝ち馬の傾向で話すと、2秒以上の前傾ラップ実績というのがダイレクトに見て取れるというのがポイントかなと思います。ただ一方で、今開催は馬場も軽かったですし、新潟1200の好走馬がそのまま来てしまうことも多かったですかね。

おそらく暮れの中山では馬場差ベースが+10~+5くらいで変動してくると思うので、前傾ラップ傾向が顕著になってくると思います。9月の中山で好走したタイプはどちらかといえば秋の新潟で狙って、暮れの中山では軽視してみるというのも面白いかもしれません。

あと東京1300,1400とはまるで互換性がないコースなので、そこは注意が必要かと思われます。

秋以降のこのコース注目騎手

菅原明J

今開催で急激に成長した新人Jです。出していって折り合えるようになったし、直線もフラフラせずに追えるようになってきました。正直関西の斎藤新J岩田望Jとも遜色ないくらいの実力はあると思います。まだ減量もありますし、暮れの中山1200でも勝ち星を量産してくれるのでは。注目です。

次走以降の注目馬

アポロビビ

同日の2勝クラスを上回る時計で勝利しており、上がり36.4も超優秀。昇級初戦から通用すると思います。持続力もありますし、東京でも問題ないのでは。

あとは言うまでもないですけどゴールドクイーンですかね。正直冬のパサパサのカペラSではどうかというのはありますが、あのパフォーマンスならJBCレディスとかでも通用すると思います。

中山ダート1800

推奨馬成績

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今開催の中山ダート1800(新馬戦を除く)の推奨馬は(4-2-2-12) 単回収率は422.5% 複回収率は140%となりました。こちらはボチボチお役に立てたのではないかなと思います。アルマスティンググログランフクサンローズと、取るべき穴は全部取った気がしますしね。こういう馬の走り時を逃さないように今後もやっていきたいと思います。

勝ち馬指数・レース傾向

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今開催は馬場が軽いこともあって、割と前残りが目立ったかなという印象を受けました。道中でガッツリ13.5とかを刻むレースも多かったですし、かといってそこでマクリが入るわけでもないという形。そういった前残りの恩恵を受けたタイプに関しては東京1600,2100では全く通用しないと思うので、注意が必要かと思います。

中山1800に関してはいつも書いている通りで、4角でインに収納した馬は全く伸びません。レース映像を見る中で、そういった馬をひたすらピックアップしていくだけでも違うと思いますね。

秋以降のこのコース注目騎手

戸崎J

中山1800のセオリーは4角グルっと回すことです。なので安全策を取っていく騎手が割と絡むんですよね。その点戸崎Jは中山芝の成績が悪いことから敬遠されがちなんですけど、実は中山ダート1800は得意としています。

戸崎、外枠、タフな馬

中山ダート1800の3か条です。

次走以降の注目馬

フクサンローズ

1.52.4(36.6)は高速馬場とはいえ超優秀な数字で、実際OPのラジオ日本賞と同等の指数が出ています。ここの11人気1着がフロック視されるようなら3勝クラスでも十分狙えるのでは。

あとは雑記記事でも軽く触れたロンゴノットですね。2歳のこの時期で指数50オーバーはなかなか出ない数字です。世代上位のラインには入ってくるのではないでしょうか。

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以上です。今週から新潟・東京に替わりますが、引き続き頑張っていきましょう。それでは。

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9月収支報告・POG指名馬近況報告

競馬関係雑記します。明日には中山全体の回顧記事、明後日には阪神全体の回顧記事を出していきたいと思っています。夏競馬の後半開催でも同様の記事を出しましたが、注目馬レースレベル比較等まだまだ使えるコンテンツとなっているので、そちらもぜひどうぞ。

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9月収支報告

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今月の収支はこんな感じ。前半はどうなることかと思いましたが、終盤巻き返してのプラスとなりました。秋の中山・阪神は毎年稼いでいる得意開催ですし、とりあえずは結果が残せてホッとしています。

成果としては、降級廃止の影響、スーパー未勝利廃止の影響(頭数が揃わない)、若手騎手の成長(特に菅原くんですかね)、分解指数の嵌り等、かなり質の高いサンプルを多数獲得することができました。しっかりと来秋に生かしていきたいと思います。

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年間収支はこんな感じ。この130%台の回収率はキープしていきたいところですね。

そのためにも、

①無駄なレースを買わないこと

②無駄な買い目を減らすこと

③穴馬の走り時を逃さないこと

そして最後に、

④自分のスタイルを曲げないこと

この4つを徹底していきたいと思います。馬連ワイドの1点勝負という自分の中での基本形を見失わずに、かつ柔軟性のある馬券選択をしていきたいですね。

POG指名馬近況報告

まずはネット競馬、大学での仲間内POGで指名している10頭から。

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1位指名 : アブソルティスモ(牡・ダイワメジャー×ラドラーダ)

新馬2着(6月東京)、未勝利1着(8月札幌)ときて、今週のサウジアラビアRCに出走予定です。新馬戦で負けたサリオスにリベンジといきたいですね。

2位指名 : マイラプソディ(牡・ハーツクライ×テディーズプロミス)

新馬(7月中京)、野路菊Sと2連勝。内容もいいですし、これはクラシック乗ってくるんじゃないですかね?武豊Jが命名した馬です。ダービー勝てばドラマが生まれますね。

次走は京都2歳Sのようです。応援しましょう。

3位指名 : ヴェルトライゼンデ(牡・ドリームジャーニー×マンデラ)

新馬(8月小倉)を快勝しました。勝ちっぷりも良かったですし、こちらもクラシックに乗ってきそうです。次走は百日草特別きんもくせい特別ということで。ホープフルSを見据えてのローテのようです。父ドリームジャーニー種牡馬として初のビックタイトルを。期待したいです。

4位指名 : リズムオブラヴ(牝・ディープインパクト×ミュージカルウェイ)
両前骨折だそうです。気長に待ちましょう。

5位指名 : モーベット(牝・オルフェーヴル×アイムユアーズ)

新馬(6月東京)は勝ちましたが、新潟2歳Sでは気性的な難しさを見せての8着。素質はあると思うので巻き返しに期待したいですね。次走は10/20の東京1400(1勝クラス)のようです。

6位指名 : ダノンフォルツェ(牡・ロードカナロア×インディアナギャル)

情報ありません。生きてるんでしょうか?

7位指名 : ヴァンタブラック(牡・ブラックタイド×プチノワール)

ゲートは受かって調教も何本かしていたのですが、動きが芳しくないようでしがらきに戻されました。とりあえずは1回レース使ってみてほしいですけどね。まあ何もなければ年内には走ると思います。

8位指名 : チェルヴィーノ(牝・リアルインパクト×スネガエクスプレス)

新馬(6月阪神)3着後に骨折。手術は成功し来春復帰という感じだと思います。毎年牝馬が鬼門です。

9位指名 : エクストラノート(牡・アイルハヴアナザー×オメガフレグランス)

恒例のダート枠です。まず関西ではこの馬。デビュー予定はまだ出ていませんが、暮れの阪神あたりになるのでは。

10位指名 : ネヴァタップアウト(牡・エスポワールシチー×パイクーニャン)

同じくダート枠。関東です。先日鈴木伸厩舎に入厩しました。東京1600ダートでのデビューになりそうです。

というわけで10頭。牝馬が薄いですが、既走馬はボチボチ走っていますし悪くないと思います。まずはマイラプソディがGⅠを獲れるかというところですね。

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 続いてハム太郎さんのPOG企画で指名している5頭です。

ヴォルスト(牡・キズナ×ナスケンアイリス)

ダートです。新馬(8月札幌)を快勝し、次走は11/16のもちの木賞ですね。勝てば全日本2歳優駿が見えてきます。

サマーハの2017(牡・ハーツクライ×サマーハ)

情報ないですねぇ。。そろそろ入ってきてほしいですが。

アブラシオの2017(牡・ヴィクトワールピサ×アブラシオ)

情報ありません。そろそろと踏んでいますが。

シホノレジー(牝・ダイワメジャー×メジロスプレンダー)

新馬3着(7月中京)、未勝利3着(7月新潟)、未勝利1着(8月小倉)ときて、一息入れて今週のりんどう賞参戦です。強そうなのもいますが、賞金咥えて帰ってきてほしいところ。

キラークイーン(牝・マジェスティックウォリアー×ノンコ)

6月に1度入厩しましたが、その後放牧されたままです。なかなか順調に行きませんね。

こちらも既走馬は勝ち上がっていますが、情報も少なく寂しい日々が続きます。やっぱPOGはクラブ馬のほうが楽しいですね。

こんなところで。10月から本格的なGⅠシーズン突入です。GⅠ戦線の盛り上がりを尻目に、ダートで稼いでいきましょう。それでは。

美少女JK18歳が書いたブログです。

 

news.livedoor.com

グレタ・トゥンベリという女性が世界的に話題になっており(なぜかフェミやら関係ない界隈まで巻き込んでいる)、そのことについて軽く書いていきたいと思う。

とはいっても私はこの記事で彼女を擁護・批判するつもりはなく、そういった本質的な議論をするつもりもない。各々彼女のスピーチを聞いて思うところはあるだろうが、こうして世界的に話題になっている時点で既に「彼女の勝ち」なわけであり、そこを掘り下げてどうこう言う必要はないのではないだろうかと思う。しかも本来中心視されるべき論点は環境問題の観点であり、親や団体が利用したとかそういう話はどうでもいいのでは(まあ利用しているという指摘は正しいでしょうが)。

 

環境学」については私も大学で片足突っ込んでいるわけだが、流域思考という安くて面白い本があるので(kindleでも読めます)、今日はそれを紹介するに留めたいと思う。

ここから本題に入るが、もしグレタ氏が少女ではなく汚らしいおっさんだったらこんなに世界的な話題になっただろうか。あのスピーチを「少女」が読んだ場合と「汚いおっさん」が読んだ場合の、どちらが影響力が大きいだろうか。答えなら書くまでもないのでは。「ティーンの女の子」を利用するというやり方は良くも悪くも爆発的なコンテンツを生むということが、今回の一連の騒動でまた証明されてしまったと思う。

もし私のこのブログを「美少女JK18歳」が書いていたとしたら、きっとPV数もブックマーク数も桁違いになるのではないかと思う。だって美少女JK18歳がダートの1勝クラスを予想しながら「追走能力がー」とか書いてたらそりゃ見るじゃないですか。

これは別に自分が美少女JK18歳じゃなくても応用できると思う。例えば、「さっきマックでJKが言ってた」と語尾に付けるだけでも違うと思う。試してみたい。

「その柄のシャツ、今流行りらしいっすよ。さっきマックでJKが言ってました」

どうだろうか。説得力が全然違うと思う。お前らもきっと「この柄のシャツ積極的に着ようかな」となるに違いない。

一昨日の記事にも書いたが、説得力(説明力)を高めるにはシグナルが必要である。

kaerun4451.hateblo.jp

 シグナルを高めるためには自分の外見を良く見せるだけではなく、「間接的引用」という形でシグナルが高いものを利用するやり方もあるというわけだ。

そういう意味でも「さっきマックでJKが言ってた」という言葉(あるいはこういうやり方)は、積極的に利用されるべきシグナルコンテンツだと思う。セコいと言う人もいるかもしれないが、自分にコンテンツ力がないなら仕方ないのでは。ってなことをさっきマックでJKが言ってました。それではまた明日。

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【ダートの怪物】クリソベリルとルヴァンスレーヴの違いを考える

クリソベリル

クリソベリルが日テレ盃を快勝しました。古馬一線級のロンドンタウンをねじ伏せての勝利ですから価値は大きいでしょう。もう能力を疑う余地はありませんね。春からの成長力も感じました。

次走はチャンピオンズCということで、おそらく人気するのではないでしょうか。チャンピオンズCに関しては、当週にもみっちり特集記事を出す予定ではあるのですが、この馬の取捨選択について現時点で思うところを書いていきたいと思います。

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ルヴァンスレーヴとの比較

「ダートの怪物」といえば、現4歳世代ならルヴァンスレーヴを想像する人が多いかもしれません。3歳でチャンピオンズCを制するという離れ業を成し遂げたこの馬との比較が、クリソベリルのチャンピオンズCでの取捨選択の焦点になってくるのではないでしょうか。

まずクリソベリルとルヴァンスレーヴの大きな違いを1つ挙げます。それは、

ユニコーンSを勝っていないこと」

です。正直雲泥の差だと思います。

そもそもユニコーンSJDDの両方を勝つというのは果てしなく難しいことです。問われる能力が180°違うので。ユニコーンSではキレる末脚が求められ、JDDではタフな末脚が求められます。ラップ構成で考えても、ユニコーンSでは前半要素がより問われ(追走質)、JDDでは後半要素がより問われます(脚力質)。つまり、ユニコーンSJDDの両方を勝つには、①能力がズバ抜けているか、②競馬が上手くどんなレースにも対応できるか、の少なくともどちらか、出来れば両方の要素が備わっていなければならないと思います。

ここでチャンピオンズCで3歳馬が勝つために問われる要素を挙げてみましょう。

Ⓐ3歳秋の成長途上の段階で古馬一線級相手に戦うことができる圧倒的能力

Ⓑ中京1800という超特殊コースをこなすことができる競馬の上手さ

①②とⒶⒷはかなりリンクするのではないでしょうか。

Ⓑに関して言うと、中京ダートの異質性は前にも記事にしている通りで、相当な器用さが求められます。

 

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 果たしてクリソベリルにその器用さがあるかどうか。私はここに疑問を感じます。

もしクリソベリルがユニコーンSに出ていたら。ワイドファラオデュープロセス相手にどういう競馬をしていたか。あの超ハイペースに付いて行ってこれまで見せたような末脚が繰り出せていたか。これまでのクリソベリルのレースぶりを見るに、今年のユニコーンSを勝つためには、明らかに前半要素が足りなさすぎたと思います。チャンピオンズCではそういった前半要素も要求されてきます。いままでのヌルいペースでは溜まっていた脚が、インティが作る乱ペースで果たして溜まるのか。そこに疑問符が付くのでは。

さらに懸念すべきことがもう1つ。この馬は5戦全て「マクリ」で勝ってきているということです。ご存じの通り中京ダートは4角が下り坂かつ急カーブなのでマクることができません。それこそルヴァンスレーヴのように、イン2あたりで溜めて直線前を割って抜け出すという器用さが求められるコースです。馬群に入ったことすらないこの馬にそんな競馬が出来るでしょうか。これにも疑問符が付くのでは。

というわけで、クリソベリルはチャンピオンズCでは完消しにする予定でいます。能力が間違いないことは日テレ盃で証明されましたが、馬の特性という部分で中京1800は厳しいでしょう。正直掲示板に入ったら褒められるレベルだと思います。チャンピオンズCでは飛んでもらって、人気が落ちたところを東京大賞典でまた買いましょう。

新馬戦レビュー

最後に2歳世代も少々。先日中山ダ1800新馬を1.5秒差圧勝したロンゴノット(パイロ×ブリクセン)についてです。

勝ち時計の1:55.3(38.4)は、時期を考えればかなり優秀なラインで、去年同開催の未勝利戦を圧勝したデルマルーヴルと同じ水準にはあると思います。まだまだ馬体もかなり緩く見受けられましたし、来年の春くらいまでは世代トップクラスとみて楽しめる1頭ではないでしょうか。注目です。

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今日はここまで。それでは。

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説明上手になるにはどうすればいいか。

 

脳はいいかげんにできている その場しのぎの進化が生んだ人間らしさ (河出文庫)

脳はいいかげんにできている その場しのぎの進化が生んだ人間らしさ (河出文庫)

 

 

 

 トンチンカンな主張に思うかもしれないが、説明力を上げるためには説明が上手くなってはいけないと思うのだ。どういうことか説明していきたい。

説明しようとすると怒る奴

「説明」が「攻撃」であるという意見だが、ある程度は賛同できると思う。「攻撃」であるのならば、「防御」は然るべき対応であって、説明しようとすると「馬鹿にしてるのか」と怒る行為は至極人間的だと言えるだろう。「本能的拒絶」というやつである。

説明能力が高いというインセンティブ

だから説明能力の高い人は、説明能力の低い人に対して無意識的に「殺そう」というインセンティブが働いているのである。これに抗う、つまり防御するためには「直観的拒絶(正当防衛)」を行う他ないのだ。説明力が高い人が説明上手と言えない理由がここにある。攻撃力が高すぎるがゆえに、聞き手は防御する手段が取れず、会話からの絶命を起こしてしまうのだ。

説明能力以外に何が必要か?

つまり説明上手になるためには、説明力が高い(逆効果の場合もある)というスキルの他に、もうワンスパイス欲しいのだ。

このワンスパイスは、紛れもなくシグナルだと思う。説明の中身が攻撃力の高いものであればあるほど、説明する側のシグナルの強さが緩衝材となるのである。

小泉進次郎に学ぶ「説明力」

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最近何かと話題のこの人に発言力(広義的に説明力とも言えるか)があるのも、結局シグナルが強いからだと思う。確かに発言に中身がないという意見には全く同意するが、ヒトは中身よりシグナルで判断する生き物だということを忘れてはならない。そう考えると、彼には政治家の才があるかもしれないのである(これにはセクシーな賛否両論があるだろう)。

まとめ

だから、「論理的に説明したい」「でも理屈っぽくなりすぎると相手に嫌悪感が生まれてしまわないか」というジレンマの根源を、「説明の中身」のせいにしてしまうとおかしくなってしまうのだ。自分が説明をする際に発するシグナルを使って、いかに攻撃を「攻撃らしくなく」見せられるか。結局説明することとは「騙すこと」なのかもしれない。そう考えると、真の「説明上手」になるためには、「騙し上手」になることが必要なのではないかと思う。なんかよくわからないことでも、自信ありげにそれっぽく話せばそれっぽく聞こえてしまうのが人間という生き物なのだ。それが嫌味に聞こえてしまうか、あるいはそうでないかはまた別の話。

今日はここまで。だから文章だけで説明するのは難しい。それではまた明日。

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日本人はリベラルにはなれない

 

感情と法―現代アメリカ社会の政治的リベラリズム

感情と法―現代アメリカ社会の政治的リベラリズム

 

 

ja.wikipedia.org

リベラリズム(自由主義)という言葉は、今のご時世で具体的に内容を言うのであれば、男女平等、人種の平等、国際主義、表現の自由言論の自由、宗教の自由といったあたりだろうか。

今のツイッターなんかでもリベラルの仮面を被ったご意見番たちをよく見かけるが、果たして本当にそいつらはリベラルなのだろうかというのが今日の議論対象である。もともとリベラリズムというものは、フランス革命アメリカ独立を機に「欧米的な価値観」の下で広まってきた思想であるわけだが、現代の日本人が果たしてそれを正当に「踏襲」できているのだろうかということに疑問をぶつけていきたいと思う。

アメリカ人と日本人の差別に対する価値観の違い

ひとことで「差別主義を批判する」と唱えても、アメリカ人と日本人では捉え方が全く異なるのではないかと思う。

アメリカ人は「全体的思考」で差別主義を批判する傾向があるのだ(※)。差別主義を批判するなら、人種差別も批判するし、男女差別も批判する。白人だって黒人差別を批判するし、別にゲイじゃなくてもLGBT差別を批判する、という具合だ。つまり、ありとあらゆる差別を許さない。アメリカ人にとってリベラルとは、「完璧に差別のない状態の維持」なのである。

日本人は真逆で、「部分的思考」で差別主義を批判する場合が多い。たとえば男女差別を批判する人は、男女差別の批判しかしない。すなわち「自分が興味を持った差別」「自分が不利益を被る差別」しか批判しないのである(日本人の感覚からすれば当たり前のことだろう)。男性が女性差別を批判するなんて滅多にないし、ゲイじゃなければLGBT差別は批判しないのだ。それが「日本人」の差別に対する価値観である。言わば日本人は、差別に対して差別的な価値観を持っているのである。これをリベラルと言えるだろうか。これを完璧な差別の根絶、完全なる平等を理想として掲げるリベラルと言えるのだろうか。

日本人がリベラルになれない理由はここにある。欧米的な思考であるリベラルの全体主義的特徴は、「自分に関係のあることしか考えない」という日本人のスタイルと全く合わないのである。

日本人の「個人主義」的な部分は、実は効率がいい。

日本人が謳うリベラルがそもそもリベラルではないということはわかっていただけたかと思うが、その「エセリベラリズムが悪いとは、私は全く思っていない。

よくよく考えてみてほしい。男性が女性差別を批判するメリットってあるだろうか?ゲイじゃない我々がLGBT差別を批判するメリットってあるだろうか?まあ時と場合によるが、ほぼほぼないに等しいだろう。男性にとってみれば、女性が差別されていたとしてもなんの不利益も被らない。むしろ利益があるくらいである。

忘れてはいけないのは、リベラルはあくまで理想だということである。完全な平等を目指すプロセスの上では、自分にメリットのない事象を経ることが圧倒的に多いのだ。だからそこに労力を費やす必要がないのである(個人的な見解です)。こういう視点で考えると、アメリカ人の「リベラル」と日本人の「エセリベラル」とでは、エセリベラルのほうが実は効率がいいのかもしれない。

「感情と法」という面白い本があるのですが(冒頭に貼っておきました)、アメリカのリベラルについていろいろ載っているので、この記事で腑に落ちないことがあれば読んでみるのもいいのでは。読書の秋ですしね。

アメリカのリベラリズムも変わってきていて、全体思考的なリベラルは支持されなくなってきているようです。その流れがトランプ大統領爆誕に繋がったんだとか。

以上です。別件ですが、ブログ村に登録しました。馬券的中の感謝報告等たまにいただくのですが、感謝の代わりにクリックしてもらえれば嬉しいです。それでは。

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【ダートマニアが送る】シリウスS分解指数解析・日テレ盃予想

どうも。馬券は1点買いだが、女性関係は流すタイプでおなじみかえるんです。

今週はスプリンターズSがあるということで、競馬ファンの界隈が芝スプリント戦一色となるのではないでしょうか。私としてもコンテンツを意識してスプリンターズSの特集記事などを出しておきたいところではあるのですが、いかんせん芝スプリント戦に関しては全くの素人であり、まともに馬券を当てたことすらありません。なので私としては周りに流されず、いつも通り粛々とダートの上級条件で穴馬を探していきたいと思います。ひとまず土曜のシリウスSに標準を合わせていきましょう。スプリンターズSの予想はそれからでいいやという感じです。

シリウスS分解指数解析・展望

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今回から表を一新してみました。これまではその馬の最高パフォーマンスを基にして順位を付けてきたのですが、その馬がいつでも最高パフォーマンスを発揮できるとは限らないという点がかなりネックでした。それを改善すべく、その馬の過去のダート戦のパフォーマンスについて極端に低い値と、何らかの要因により高く出てしまった値を弾いた有意指数範囲というものを、分解指数(追走指数、TS指数)と合成指数の両方に適用し、それを基に今回期待できる想定指数範囲を算出、順位を付けてみました。初の試みですが、どうでしょう。

私の作る指数表をはじめて見るという人もいるかもしれないので、用語の説明を少々。

追走指数 : 追走能力を指数化したもの。「どのくらいのペースまで馬が脚を溜めることができるか」という観点で馬の優劣を付ける。

これは「前に行っても垂れない度合い」を数値化したもの。ほとんどのレースが前残りで決まるダートの場合、正直この数値だけ見ておけばある程度馬券は回収できる。

これがダート馬の皐月賞だ!(ユニコーンS展望・ラップ分析) - かえるん日記

 

脚力指数(TS指数) : 末脚の質を指数化したもの。「一定ペースで走る馬を、どれくらい後ろから抜くことができるか」という観点で馬の優劣を付ける。

芝だと瞬発力勝負なら上がりに差はつかないが、ダートだと瞬発力勝負でも差がつく。未勝利のダートだとスローペースばかりなので、実質この値さえ見ておけばある程度馬券は回収できる

これがダート馬の皐月賞だ!(ユニコーンS展望・ラップ分析) - かえるん日記

 

合成指数 : 追走指数と脚力指数の合計数値に、馬場差を補正。斤量を補正。ペースを補正。通った位置等によるロスを補正したもの。これを比べることにより馬の絶対能力を比較できる(はず)。

これらの指数の実績に関しては過去のブログを参照してください(割と頻繁にマイナーチェンジを繰り返しているので、その点に関してはご注意を)。基本的にはその馬が追走指数に優れたタイプなのか、脚力指数に優れたタイプなのかを分けて、どちらが必要なレースになるかを考えるという予想方法を取っています。

ここで阪神2000というコースの特徴を見について行きます。ダートコースの特徴をまとめた記事があるのでそこから引用を。

複合コーナーになっていて、3コーナーと4コーナーの間に直線的な箇所があり、差し馬はそこで前との差をマクリ気味に詰めて行くことができる。そこからの急坂なので基本的に差しがかなり有利。京都で差し損ねた馬がどんどん穴を開け、京都で粘りこんだ馬がどんどんぶっ飛ぶ。

ダート中距離戦におけるマクリと差し決着のメカニズム - かえるん日記

 というわけで全10場の中でも最も差しが有利なコースだと思います。実際去年もオメガパフュームウェスタールンドで決まっていますし、速い上がりが使える持続型の差し馬を積極的に狙っていきたいところですね。

そういった点を踏まえてシリウスSの注目馬を3頭紹介します。

モズアトラクション

人気どころにはなりますが、この馬を逆らうのは厳しいのでは。これまでは後方待機で直線入る頃にはもう終戦しているというレースが割と多かったのですが、ここ2戦はコーナーでマクリ気味に進出する競馬が出来ていて、前半要素にも進境が見られることが安定して結果を残せるようになった要因かと思います。平安SエルムSと展開が向いた面は否めないものの、京都1900や札幌1700よりは絶対に阪神2000が合う馬なので、分解指数を出している身として、ここで買わないわけにはいかないでしょう。あとはハンデがどれくらいになるかだけ。

ジョーダンキン

マーチSはラスト4ハロン目の12.1を刻んだあたりで進出したことで脚が削がれてしまった。平安S窮屈な競馬になり、外をすんなり回したモズアトラクションやチュウワウィザードに出し抜かれる形。この2走は着順以上の内容で、GⅢなら通用する下地は見せたと思う。前走もやや強引な競馬で2着だが、向かないであろう高速馬場中京1800でよく走っている。適条件のここが狙い目。

アングライフェン

リアンヴェリテが出るかはわからないが、いずれにせよタフな末脚が求められる展開になればこの馬が浮上。前走は12.1-12.1-12.3-12.2と刻む超持続型のラップをぶん回してマクリに行く酷い騎乗で4着。仁川Sはテルペリオン、ピオネロ、コスモカナディアンと完全前残り決着のところを1頭だけ突っ込んできての3着。東海Sではどう考えても合わない中京1800でスマハマと0.5差まで詰めており、GⅢくらいなら通用するのでは。重賞で買うならこの条件しかないと思う。

こんな感じで。最終的な予想は土曜朝になりますが、枠順、ハンデ次第では大勝負も辞さないレースです。基本的に1レース1000円のみの豆馬券師ですが、たまには夢のある勝負もしたいので。

日テレ盃予想

ヒラボクラターシュ

船橋1800は器用さが求められるコースで、クリソベリルノンコノユメは苦戦を強いられるはず。この馬が非凡な先行力とコーナリングでアドバンテージを取れば、ワンチャン2着ぐらいまで出し抜けるのでは。

馬券としては特に妙味を感じないのでケンですね。クリソベリルはチャンピオンズCで完消しにする予定なので、こんなところで負けてほしくないところ(オッズ的な意味でも)。それでは。