かえるん日記

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【ダートの怪物】クリソベリルとルヴァンスレーヴの違いを考える

クリソベリル

クリソベリルが日テレ盃を快勝しました。古馬一線級のロンドンタウンをねじ伏せての勝利ですから価値は大きいでしょう。もう能力を疑う余地はありませんね。春からの成長力も感じました。

次走はチャンピオンズCということで、おそらく人気するのではないでしょうか。チャンピオンズCに関しては、当週にもみっちり特集記事を出す予定ではあるのですが、この馬の取捨選択について現時点で思うところを書いていきたいと思います。

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ルヴァンスレーヴとの比較

「ダートの怪物」といえば、現4歳世代ならルヴァンスレーヴを想像する人が多いかもしれません。3歳でチャンピオンズCを制するという離れ業を成し遂げたこの馬との比較が、クリソベリルのチャンピオンズCでの取捨選択の焦点になってくるのではないでしょうか。

まずクリソベリルとルヴァンスレーヴの大きな違いを1つ挙げます。それは、

ユニコーンSを勝っていないこと」

です。正直雲泥の差だと思います。

そもそもユニコーンSJDDの両方を勝つというのは果てしなく難しいことです。問われる能力が180°違うので。ユニコーンSではキレる末脚が求められ、JDDではタフな末脚が求められます。ラップ構成で考えても、ユニコーンSでは前半要素がより問われ(追走質)、JDDでは後半要素がより問われます(脚力質)。つまり、ユニコーンSJDDの両方を勝つには、①能力がズバ抜けているか、②競馬が上手くどんなレースにも対応できるか、の少なくともどちらか、出来れば両方の要素が備わっていなければならないと思います。

ここでチャンピオンズCで3歳馬が勝つために問われる要素を挙げてみましょう。

Ⓐ3歳秋の成長途上の段階で古馬一線級相手に戦うことができる圧倒的能力

Ⓑ中京1800という超特殊コースをこなすことができる競馬の上手さ

①②とⒶⒷはかなりリンクするのではないでしょうか。

Ⓑに関して言うと、中京ダートの異質性は前にも記事にしている通りで、相当な器用さが求められます。

 

kaerun4451.hateblo.jp

 果たしてクリソベリルにその器用さがあるかどうか。私はここに疑問を感じます。

もしクリソベリルがユニコーンSに出ていたら。ワイドファラオデュープロセス相手にどういう競馬をしていたか。あの超ハイペースに付いて行ってこれまで見せたような末脚が繰り出せていたか。これまでのクリソベリルのレースぶりを見るに、今年のユニコーンSを勝つためには、明らかに前半要素が足りなさすぎたと思います。チャンピオンズCではそういった前半要素も要求されてきます。いままでのヌルいペースでは溜まっていた脚が、インティが作る乱ペースで果たして溜まるのか。そこに疑問符が付くのでは。

さらに懸念すべきことがもう1つ。この馬は5戦全て「マクリ」で勝ってきているということです。ご存じの通り中京ダートは4角が下り坂かつ急カーブなのでマクることができません。それこそルヴァンスレーヴのように、イン2あたりで溜めて直線前を割って抜け出すという器用さが求められるコースです。馬群に入ったことすらないこの馬にそんな競馬が出来るでしょうか。これにも疑問符が付くのでは。

というわけで、クリソベリルはチャンピオンズCでは完消しにする予定でいます。能力が間違いないことは日テレ盃で証明されましたが、馬の特性という部分で中京1800は厳しいでしょう。正直掲示板に入ったら褒められるレベルだと思います。チャンピオンズCでは飛んでもらって、人気が落ちたところを東京大賞典でまた買いましょう。

新馬戦レビュー

最後に2歳世代も少々。先日中山ダ1800新馬を1.5秒差圧勝したロンゴノット(パイロ×ブリクセン)についてです。

勝ち時計の1:55.3(38.4)は、時期を考えればかなり優秀なラインで、去年同開催の未勝利戦を圧勝したデルマルーヴルと同じ水準にはあると思います。まだまだ馬体もかなり緩く見受けられましたし、来年の春くらいまでは世代トップクラスとみて楽しめる1頭ではないでしょうか。注目です。

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今日はここまで。それでは。

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