かえるん日記

当たった時は謙虚に。外した時は冷静に。

秋のダートを振り返る(福島編)

3週にわたって開催されていた秋の福島競馬が終了したということで振り返っていきたいと思います。本当は昨日この記事をアップする予定でしたが、福島ダートの距離が中途半端ということもあり指数算出に時間がかかりました。ただその分質の高い表が完成したのではないかなと思います。

勝ち馬表はレースレベル比較でも役に立つと思いますし、夏競馬からサンプルを取り始めて、割と整合性のある結果が得られています。まだまだ使える内容となっておりますので、よければ過去の振り返り記事もどうぞ。

kaerun4451.hateblo.jp

kaerun4451.hateblo.jp

kaerun4451.hateblo.jp

福島ダート2400

推奨馬成績・勝ち馬指数・レース傾向

f:id:kaerun4451:20191119160058j:plain

f:id:kaerun4451:20191119160258j:plain

特殊条件なのでサクっと行きましょう。秋の福島2400は日本屈指のタフセッティングです。これよりタフなレースはおそらくダイオライト記念くらい。これだけタフになれば当然サバイバル戦になり、バテた馬から沈んでいきます。ネコマヒカはスピードの足りない馬ですが、適性がドンピシャ嵌ったという感じですね。

福島ダート1150

推奨馬成績

f:id:kaerun4451:20191119160724j:plain

推奨馬成績は(1-1-2-6) 単回収率は26% 複回収率は108%となりました。騎手メンツが騎手メンツですし、隊列依存ペース依存の中で予想の難しいレースが続きましたが、最終週で差し決め打ちのプリンセスヨウク、唯一の上級条件だった西郷特別でメイショウジーを拾えたのは良かったかなと思います。

勝ち馬指数・レース傾向

f:id:kaerun4451:20191119161026j:plain

割と差しが決まっていたイメージでしたがそれでも半分は前残り決着。ダート短距離において前と後ろがひっくり返るというのはそれだけ展開の助けが必要になるということです。決壊のデッドラインは34.5-34.8あたりで、このデッドラインを超えるには、①テンで34.5以上を踏める馬が複数いること。②テンで34.5は踏めないが、逃げについていきそうな先行脚質の馬が半数以上を占めること。の2つが条件になってきます。①②の条件が揃えば、脳死で前に張ればいいだけの新潟1200と違って、差しに張るというのも面白いかもしれません。

全体的なレースレベルとしてはそれほど悪くはなかったと思います。ここで好走した馬は引き続き中山、阪神でも狙えるのでは。

昇級戦注目馬

サイドストリート

逃げて上がり最速、3馬身半差をつける圧勝でした。テンが34.9の楽逃げだったというのはありますが、そもそも前の馬には厳しい馬場でしたし、斤量55キロを背負ってのこの時計ですから、文句なしの内容だったでしょう。追走質全振り型の馬で本来福島向きとは思えませんし、次中京なんかを使ってくるようであれば、当然昇級初戦でも有力になってくるのではないでしょうか。

福島ダート1700

f:id:kaerun4451:20191119163045j:plain

推奨馬の成績は(2-1-3-12) 単回収率178.9% 複回収率123.9%となりました。精度は低いですが、ファステンバーグモンオールヴィーヴァマーレと、3週連続で大きい穴を拾えたのは良かったかなと思います(ちなみに馬券は全てニアミス)。個人的に悔しいのが奥羽Sと福島民友Cで、ともに▲ジェミニ(10人気2着)、☆プレスティージオ(12人気2着)を紐に入れておきながら馬券にできず。せめてこの辺を推奨馬に出来ていればというところでした。ただ分解指数が機能している(特に上級条件)ことは実感できていて、ある程度の手応えは得られたかなと感じます。

勝ち馬指数・レース傾向

f:id:kaerun4451:20191119164254j:plain

こちらもペースの上下動が激しく下手なマクリが入るといったあたりで、なかなかローカルらしいレースが続きました。力を全く発揮できていないという馬が多く、そこら辺は慎重に見て行く必要があると思います。ただ福島1700はフロックでは勝ちきれない地力が試されるコースで、ここでの好走馬は、引き続き暮れの中山1800、阪神1800・2000では狙えると思います。中京1800は真逆の適性が求められますが。

昇級戦注目馬

キタノオクトパス

スローペースとはいえ、この時期の2歳馬が福島1700で逃げて上がり37秒台はかなり優秀。実際今開催の福島1700を上がり37秒台で勝ち切ったのはメランとマイネルユキツバキだけ。3着まで7馬身、4着まで10馬身千切っているのも納得でしょう。1勝クラスなら十分勝負になるラインでは。

まとめ

今開催の福島全体の推奨馬成績は(3-2-5-19) 単回収率111.9% 複回収率114.1%となりました。新潟ほどの精度は出せませんでしたが、推奨馬の単複ベタ買いで儲かるレベルですし、個人的には満足のいく結果となりました。しばらく福島開催はありませんが、この結果を他場のレースに生かしていけるように頑張っていきたいと思います。それではまた明日。

にほんブログ村 競馬ブログへ
にほんブログ村 

人の金で食うメシはマズい。

「男が奢るのは当たり前」という考え方について男が異論を唱えるようになって久しいわけだが、これがどうしてもわからないというか、ピンと来ない。「奢る」「奢られる」だったら絶対に「奢る」ほうがいいし、「人の金で食うメシは旨い」というのもわからない。

まず、根本的に「奢られたい」という気持ちがわからない。どうして率先して相手にマウントを取らせてしまうのか。確かに第三者的な視点で見れば「損」をしているのは「奢った側」かもしれないが、精神的、総合的、長期的に考えた時に、「奢る」ことには、その金銭的な損を打ち消すだけのメリットはあるのではないかと思う。感覚的な問題として。

まず前述の通り、相手に対してマウントを取れることが一番大きいと思う。感覚的な話として、奢った側は「優越感」に浸ることができるし、奢られた側には「後ろめたさ」が残る(後ろめたくない人もいるんでしょうけど)。つまり「奢る側」は、奢ることによって、「奢られた側」から自分に対する罪悪感を獲得することができるのである。「罪悪感」は主従関係を考える上でも1つのキーワードになっていて、「罪悪感」によって相手を従えることができるという意味でも「奢る」ことの価値はあるのである。

重複する部分もあるが、精神的な優位性としても大きいものがあると思う。「奢った」「いいことをした」「誰かの役に立った」「感謝された」という感覚は、日々の生活ではなかなかダイレクトに得られるものではないが、この「奢る」というたかが数千円出すだけの行為により、簡単に得ることができるのである。

あとは当然「見返り」にも十分期待できる。「奢られた側」は当然「後ろめたい」気持ちを抱えるわけだから、何か奢る側に報いなければいけないという感覚を持つだろう。少なくとも、「奢った金額分」くらいの見返りは十分期待できるのではないだろうか。

twitter.com

しばしば界隈で話題になっているプロ奢ラレヤーという画期的な「ビジネス」が成立するのも、こういった人間の「潜在的なマウント欲」があるためで、基本的に人は「奢る=恩を売る」ということを求めているのである。だからこそ「男が奢るのは当たり前」という風潮は男の私にとっては歓迎すべきものだし、人の金で食うメシはマズいのである。

とここまで書いてきましたが、「人の金で食うメシはウマい」と思ってる人種には全く理解できない話だったと思います。だからこそ「男が奢るのは当たり前」ということに対して論争が起きるわけですが、これは一般性のある意見とは言えないですよね。

一週間お疲れ様でした。競馬予想は明日の朝8時アップロード予定です。それではまた明日。

にほんブログ村 大学生日記ブログへ
にほんブログ村

はてブのフェミニスト界隈がまた騒ぎ出したので、中身を丁寧に分析していこうと思う。

kaerun4451.hateblo.jp

 以前このような記事を出させていただいたのですが、この記事が発端となってちょっとツイッターのほうでひと悶着あったようで、投稿者として軽く触れておきたいと思います。

どの部分をどう解釈されたのかはわかりかねますが、おそらくこの部分のことでしょうかね?

つまり今、男をキモいキモい言いまくるフェミニストのババアたちは、女をエロい目でしか見ない変態ジジイとベクトルが真逆なだけで同質だということが論理的に説明されたわけだ。

負の性欲について - かえるん日記

 「キモいはほぼ怖いと同じ意味だと思うよ」とのことですが、受け手にとっては「キモい」と「怖い」は雲泥の差だと思います。だからそこでのワードチョイスは絶対に間違ってはいけないと思いますし、「キモい」と言われる側の精神的ダメージについても考慮できないのであれば、あなたの言うように「キモいと言うことでイジメを楽しんでいる」と捉えられても仕方ないのではないかと感じます。「怖い」のであれば「怖い」と意思表示すべきですし、そこに「キモい」というワードチョイスは絶対にあってはならないでしょう。

引用ツイートしていただいたので記事が伸びて嬉しい限りですが、今の私の意見に対してどのように考えているのか、ぜひ聞いてみたいところです。

さて、今日の本題はここから。こんなエントリーがあったので紹介していきたいと思います。

seafoodfriends.hatenablog.com

 どうやら少年漫画家vsフェミニストでバトルがあったようで、それに関する詳細が示されています。余談ですが、これ書いた人は相当文章力あるなあと感じました。非常に読みやすくて面白い文章でしたね。暇な人は読んでみては。

当然のことながらこの文章に関して気になる点がいくつかあったので、ちょっと羅列していきたいと思います。

まずはじめに気になったのは「特定の対象が不快になる表現=差別」というのがよくわからないということです。

いや、黒人が不快に思う表現って差別でしょう。「差別じゃありません」って言っても、それは認識が甘いし、差別を知らなすぎる、知らずに生きてこられたからです。

「普通の女の子」に炎上してるアカウントを譲ったらフェミニストになった話 - 魚心あれば水心

 筆者は「男⇔女」を「白人⇔黒人」と差し替えて説明していますが、不快=差別がどういうメソッドでそうなったかというのが全く説明されていないですし、そのうえで不快=差別を前提としたうえで話が進んでいくので、基本的に論理として成り立たないんですよね。まずは「不快に思う」ということがどう「差別」に繋がるのか、根拠を示してしっかり説明してほしいところです。個人的には、「不快」という主観的感情を「差別」という一般的概念に組み込むというのはどうかと思いますが。

この時点で釈然としない形にはなるでしょうが、一応「不快=差別」が成立するとしてこの後の部分を見て行きましょう。

作中で「黒人」が不快になるけど「白人」が不快にならないものを書いたら、実際にみた白人がそれを内在化して現実世界に落とし込む危険性があります。まだ分別もついていない、価値観形成過程の、少年少女くらいの年代だったらそのまま全て鵜呑みにしてしまう危険性もありますね。

「普通の女の子」に炎上してるアカウントを譲ったらフェミニストになった話 - 魚心あれば水心

 これに関しては概ね同じ意見ですが、果たして明確な線引きでその危険性の「ある」「なし」を決められるのかという論点は出てくると思います。実際「女」の大多数が不快になるけど「男」の大多数が不快にならないもののハードルってかなり高いと思うんですよ。例えば「巨乳」を描いたとして不快になる男性も当然いるだろうし、それこそ不快にならない女性だって大勢いるでしょう。それを、「全ての女性が私と同じ意見を持っている」みたいなニュアンスで書いてしまうのは、どうしても論理の飛躍に繋がってしまうのではないでしょうか。

これは男性に置き換えて具体例を挙げて説明するととてもわかりやすくて、少年漫画には「ハゲオヤジ」みたいなキャラクターがたくさん出てくるわけですが、それを「特定の男性」は不快に思うかもしれないけど、「その他の男性」は不快に思わないなんてことは当然あると思います。女性についてもそれと一緒じゃないでしょうか?「巨乳」も「ハゲ」も先天性の要素に大きく依存するものです。

そもそも筆者も、「ほとんど全ての女性が不快に思う」などの社会問題に比類し得るものは「差別」みたいなニュアンスの前提を書いていましたし、その前提の成立が困難な状況であるならば、筆者の意見に説得力をもたせるというのは難しくなってくるのではないでしょうか。

あと根本的な話をすると、少年漫画(今回はジャンプ)って、コンテンツ自体を遮断しようとすれば容易に遮断できると思うんですよね。こないだの「巨乳ポスター」の件に関しても万人の目に触れるコンテンツだから問題になったのであって、今回は別にそれを読まなくても全然良いわけじゃないですか。「不快」という感情を解決できるそういった明確な手段があるにも関わらず、わざわざそれを見て「不快」だと言うのはちょっと自分勝手すぎると思います。

まあ筆者は作者さんに直接言ったわけじゃなくて、あくまでも友人へのリプライとして送っただけということを強調していましたが、リプライは万人の目に触れる公共の場ですから、それを作者のファン達に批難されるというのは仕方なかったのではないでしょうか。筆者が自分で言っているようにDMでやるべきでしたね。

簡易的ではありますが、上に挙げたエントリーを読んで私が思ったことはこんな感じです。これらに関して納得のいく説明が欲しいところですね。

 

何の形にせよ自分の書いた文章が議論の対象になるというのは嬉しいものです。これからも人に何かを考えさせるような記事が書ければと思います。それではまた明日。

にほんブログ村 大学生日記ブログへ
にほんブログ村

【ダートマニアが送る】武蔵野S回顧・新馬戦寸評

夏からの中央ダート重賞は、

レパードSエルモンストロ(4人気10着)

エルムSハイランドピーク(10人気2着)

シリウスSロードゴラッソ(6人気1着) 

みやこSインティ(1人気16着)

武蔵野Sカフジテイク(4人気8着)

ということで1勝4敗(シリウスSは痛恨の1着4着)と歯がゆい結果が続いています。収支もトントンといった形です。こういうブログをやっている以上ダート重賞は絶対当てなきゃいけないと思ってますし、今後このコンテンツを大きくしていくうえでも1番重要なポイントにはなるのかなという感じです。

それを踏まえたうえでもチャンピオンズCは試金石になってくるかなという感じで、今回の馬券購入企画は絶対に成功させたいと思います。

kaerun4451.hateblo.jp

11/12現在の月間PV数は4314PVで、このペースでいけばだいたい10000円勝負くらいになるかと思います。引き続きよろしくお願いします。

武蔵野S回顧

f:id:kaerun4451:20191112145727j:plain

ラップとしては完全に決壊追走質です。12.1-11.0まではいいですが、その後の11.6-11.8はかなりキツい。逃げたドリームキラリ、それに付いていったサンライズノヴァグルーヴィットマジカルスペルスウィングビートデュープロセスに関してはある程度度外視できるのかなといった印象です。私の馬券はこの時点で外れ。59キロ背負って先行勢で唯一掲示板を確保したサンライズノヴァに関しては明らかに春とは別馬で、力を付けているなという印象です。チャンピオンズCでは買わないですが、当然フェブラリーSでは有力候補になってくるのではないでしょうか。

ゆえに、そのごった返した先行争いを見ながら運んだ7~10番手のポジションがホットスポットとなっており、7番手のダンツゴウユウ(16人気4着)、10番手のタイムフライヤー(8人気2着)に関してはかなりペース的な恩恵が強かったと思います。ただタイムフライヤーに関しては思うところがあって、私は「ダートは経験」という話をよくするんですけど、この馬に関してもハイペースを2戦経験したことによってかなりパフォーマンスを上げてきました。初ダートで人気して負けた馬なんかが次戦で人気を落とすことっていうのはよくありますが、ダート2戦目、3戦目っていうのはやはり大幅な指数上昇が見込めるポイントでもありますし、注意が必要かと思います。

また。本来の東京1600のような4ハロン目5ハロン目が緩む中距離質(脚力質)なラップにはならず、締まった1400質(追走質)なラップになったというのもポイントの1つで、いずれも1400巧者であるワンダーリーデル(9人気1着)、ダノンフェイス(13人気3着)、アードラー(12人気6着)あたりはラップの恩恵がかなりあったように感じます。

その他、カフジテイク(4人気8着)、エアアルマス(1人気11着)に関してはラップどうこうというよりも「自滅」で、カフジテイクに関しては「1200を2回使ったことにより行きっぷりが良くなりすぎて脚が溜まらなかった」というコメントが全てで、エアアルマスは見ればわかるように砂を被るとアウトという形。いずれもこれを改善していくというのは難しく、今後は狙いにくい馬になるのかなといった印象です(と言いつつこれで人気がガタ落ちすれば、根岸Sで◎カフジテイクにしてそうですが)。

というわけでこのレースの上位馬を評価するというのは難しく、いずれにせよここに出ていた馬をチャンピオンズCで買うことはないと思います。

新馬戦寸評

土曜京都6レースのダート1800新馬が割とハイレベルだったのでお伝えしておきます。このレースはエピファネイア産駒が人気していましたが、ともに1人気7着、2人気14着。エピファネイア産駒にダート適性がないというのはこのブログで何回も紹介していますが、正直ここまで顕著なデータが出るとは思いませんでした。この辺もブラッドスポーツを感じさせますね。

正直あんまりダートは向かないであろうエピファネイア産駒で、パサパサ馬場から高速馬場に替わるのもプラスだろう。

10/20(日)競馬予想【菊花賞】 - かえるん日記

個人的にエピファネイア産駒は全くダート走らないと思っているのでロードオマージュは嫌いたい。初ダートの最内枠って結構厳しいですしね。

千葉に元気を(9/14(土)競馬予想) - かえるん日記

 ところでこのレース1着2着だったサンライズホープミヤジコクオウはかなり強いと思います。この時期の2歳馬が1.53.5はなかなかの時計ですし、3着馬が2.3秒後ろにいたのも納得でしょう。去年良馬場で1.54.0を出したゴルトマイスターも2勝クラスは圧勝したということを考えれば、この2頭が世代トップクラスのラインに乗ってきてもおかしくはないかなという感じです。まあ人気になるでしょうが、当然次戦も注目です。

以上です。これからの季節はダート予想屋が活躍できる場が多くありますし、気を引き締めて、頑張っていきたいですね。それではまた明日。

にほんブログ村 競馬ブログへ
にほんブログ村 

優秀な平社員が優秀な管理職になるとは限らないよな

はじめに

「優秀な人間は何やらせても優秀」みたいな考え方が今の日本人には結構根強くて、「個人の能力」というものを総合して評価しがちだと思う。だが実際のところ「何をやらせても優秀」みたいな人間はそんなにいなくて、必ず長所や短所が共存すると思うのだ。そう考えると、今の日本企業にありがちな「優秀な平社員から管理職を選抜する」という方策は、果たして合理的なのだろうかという話になってくる。もっと「優秀な平社員が優秀な管理職になるとは限らない」という観点に目を向けて、管理職に適した人材を選抜していくということが必要になってくるのではないだろうか。

平社員と管理職に求められるスキルの違い

平社員に求められるスキルは、与えられたタスクを迅速かつ正確にこなすこと、与えられた期間内になるべく大きな成果を上げることである。一方で管理職に求められるスキルは、利益管理に基づいて平社員に与えるタスクを取捨選択すること、平社員の作業効率を最大化させるためのスケジューリング、資材の導入などである。気づくとは思うが、この2つに互換性はないのではないだろうか。平社員型のスキルに長けてはいるが、管理職型のスキルには乏しいという人はたくさんいるだろうし、もちろんその逆も然りだと思う。つまり「優秀な平社員は優秀な管理職になる」という理論は、いわば「数学が得意な人は風呂掃除が上手い」みたいなのと同じで、成立しないのである。

そもそも優秀な平社員には周りが意見しにくいという傾向がある。管理職に求められるスキルには、平社員の意見を柔軟に取り入れ、時にはサポートに徹するという能力も含まれていると思うが、優秀な平社員上がりの管理職は、「自分がやったほうが早く終わる」という考えが根底にあるため平社員の意見を取り入れようとせず、自分の経験則に従って意見を押し付けてしまう傾向がある。そうなると平社員のストレス・不満の蓄積にも繋がるし、いざという時に協力も得られない。組織のチームワークは崩壊し、もちろん業績が悪化しても何も言ってもらえない。そして最終的には人が離れて行って破滅へと向かうのである。

 だから「管理職に向いていない優秀な平社員」はたくさんいると思っていて、そういう平社員をいかに管理職にしないかが重要になってくると思う。

昇進が「管理職になること」だけとは限らない

こういう話をすると、優秀な平社員から順番に昇進していかないのであれば、平社員のモチベーション低下に繋がるだろうという意見も聞こえてきそうではあるが、何も管理職になることだけが昇進とは限らないのではないだろうか。例えば私はスーパーで働いているが、商品、広告のデザインや売り場企画発案の部門もあったりして、店舗の部門マネージャーになるのではなく、本部のエリアコンサルタント的な役割に昇進することもできたりする。人から言われて何かをやるのは得意だが、人に何かをやらせるのは苦手だという自覚のある優秀な平社員は当然いるだろうし、そういう平社員たちを管理職として昇進させるのではなく、もっとその人の特性を生かす形で昇進できるようにするというのも、1つの企業体系改善への手段ではないだろうか。

長々と書いてきたが、平凡で出世が遅かった平社員を管理職にして大失敗したという話もあったりするわけで、職種によって一概には言えないと思う。ただその人の特性で平社員質、管理職質というのは絶対あるはずで、そういうことを念頭に置いたうえでの人事管理の徹底が、これからの時代要求されていくのではないだろうか。

 

今日は11月11日、「独身の日」です。独り身の自由に乾杯。それではまた明日。

夏と冬どっちが嫌いか。

ちょっとティーブレイク的な記事で。適当に読み流してほしい。

こないだ「夏と冬どっちが嫌いか?」という質問をされたが、これはその人の性格を量り知るうえでは良い質問だと思う。

人間は暑いとイライラし、寒いと悲しくなる生き物である。そう考えると「夏と冬どっちが嫌いか?」という問いには、「イライラと悲しみ、どちらに耐性があるか」という隠された意味合いも含まれていると思うのだ。夏が嫌いだと答える人はイライラに耐性がない傾向があるし、冬が嫌いだと答える人は悲しみに耐性が無い傾向がある。どっちも嫌いだと答える人はイライラと悲しみ両方に耐性がないわけだが、こう答える人が一番多いのではないだろうか。ちなみに私も夏と冬どちらも嫌いである。

イライラに耐性がない人を「沸点が低い」と表現することがあるが、これに習って悲しみに耐性がない人を表現するのであれば、「凝固点が高い」という表現が適切ではないだろうか。

個人的に「凝固点が高い」人間は、「沸点の低い」人間よりも厄介だと思う。沸点の低い人の場合は、感情が沸騰してこちらに攻撃してくることはあるものの、基本的に常温から沸騰に至る段階でこちら側がある程度察知して対応することができるし、沸騰した後に冷ます作業も時間経過とともに容易になっていく。一方で凝固点の高い人の場合は、すぐに感情がマイナスに振り切れてふさぎこんでしまうので、常温から凍り付くまでの段階でシグナルが少なく、解凍作業も時間経過とともに難しくなっていってしまう。「沸点の低い」人間と比較しても、「凝固点の高い」人間に対してはより慎重に関わる必要があるのではないかと、個人的には考えている。

話を戻すが、その人の「沸点」「凝固点」を知ることは、その人と関わっていくうえで非常に重要な要素になってくると思う。ゆえに、「夏と冬どっちが嫌いか」という設問を、試しに関わりたての人に設けてみるというのも面白いのではないだろうか。何気ない「好き」「嫌い」の中に、その人の「本性」が見えてくることもあると思う。

 

 井上尚弥vsドネアがついに今日開戦です。現地には行けないですが、楽しみですね。それではまた明日。

kaerun4451.hateblo.jp

にほんブログ村 大学生日記ブログへ
にほんブログ村 

「報告」は「事実」→「意見」のフォーマットに基づくべき

www.mana-biz.net

blog.tinect.jp

こちらのブログからちょっと例文を拝借したい。

上司:「昨日、顧客訪問が3件あったと日報に書かれてるけど、今期の受注に繋がりそうな成果があれば、報告してもらえる?」
部下:「あ、一つ困ったことがありまして。お客さんから会社の概要について詳しくわかる資料はないか、と聞かれたんですよ。」

上司:「(成果を報告しろと言ったのに……)会社案内なら、この前発注をかけたので、後ろの棚に入ってるよ。」
部下:「いえ、あれじゃダメなんです。」

上司:「なぜ?」
部下:「違うのがほしいということでした。」

上司:「(は?質問に答えろよ……)いえ、私が聴いているのは、「なぜダメなのか」だから、理由を教えてもらえる?」
部下:「うちの会社案内、サービス案内が不十分だと思うんですよね。」

上司:「あなたの意見ではなく、お客さんがなんと言っていたかを教えて。」
部下:「ですから、違うのがほしいと。」

上司:「(イライラ)いや、お客さんが、なぜこの会社案内がダメだと言っていたのか、聴いてないの?」
部下:「えーと、さっきも言ったとおり、サービス案内が不十分だったと思いますが。」

上司:「(イライライライライライラ)だーかーらー、あなたの感想ではなく、なんてお客さんが言ってたんだよ?」
部下:「あ、それは聴いてません。でも多分サービス案内のせいだと思います。」

上司:「(結局聴いてないのかよ)……わかりました。聴いてないと。ではなぜ、サービス案内のせいだと?」
部下:「会社案内を見せたら、サービス案内のところを見て色々と質問してきたからです。」

上司:「どんな質問があった?」
部下:「詳しくは忘れました。あと、秘密保持契約を締結してほしいと。」

上司:「(話題を勝手に変えるなよ……。)……もういい。秘密保持契約の話は後だ。話をもとに戻すぞ。」
部下:「はい。」

上司:「最初に言ったとおり、昨日の顧客訪問3件の成果を報告して。」
部下:「それなら、昨日すごいお客さんと話が盛り上がったんですよ。」

上司:「(ハア?)盛り上がったのがが成果?」
部下:「たまたま出身校が同じだったんですよ。」

上司:「(質問に答えろよ……)だから、仲良くなれそう、というのが成果なのか?」
部下:「成果、ではないですかね。」

上司:「(ハア?)お客さんと盛り上がるのは手段で、営業の成果はそこじゃないだろ。」
部下:「いや、でもお客さんとの人間関係は大事ですよ。」

上司:「(こいつ頭悪いな……)最初に「受注につながる成果を報告」と言ったはずだが。」
部下:「あ、スミマセン。特にそのお客さんからの注文はなさそうです。」

上司:「(怒)あhdそふあdなえうぃおdhがいg」

まあこれは部下の頭が悪すぎて極端な例だが、こういう風に会話が噛み合わず、情報伝達が上手くいかないという人は多いのではないだろうか。

こういった情報伝達的な会話のフォーマットとしては、まず「事実」を正確伝えることが大前提である。「意見」を言いたいのであれば、その事実に上乗せする形で、必ず「事実」よりもに言うべきなのだ。例えばさっきの例であれば、

上司:「昨日、顧客訪問が3件あったと日報に書かれてるけど、今期の受注に繋がりそうな成果があれば、報告してもらえる?」

部下:「受注に繋がる成果はありませんでした。うちの会社のサービス案内が不十分だと思うんですよ

という具合に答えるべきなのである。まず「事実」を述べるということだけを意識しておけば、事実報告ということに関しては質問の答えからは的外れであったとしてもなんらかの進展にはなるし、事実は事実でしかないのだから誤解なども生まない。

上司:「昨日、顧客訪問が3件あったと日報に書かれてるけど、今期の受注に繋がりそうな成果があれば、報告してもらえる?」

部下:「秘密保持契約を締結してほしいと言われました

上司:「そうなのか。その話は後にするとして、受注に繋がる成果はあったの?」

部下:「あっ、受注に繋がりそうなのはなかったです

という具合に、相手の聞きたいことを正確に捉えられなったとしても大怪我はしないのである。

例外的に意見を先に言う場合としては「お前はどう思う?」と聞かれたときだけでいいだろう。

会話ができない人は、「自分の思ってることを伝えたい」という気持ちが強すぎて、どうしても意見が先立ってしまう。そうならないためにも、事実優先の大原則を意識しておくことによって、最低限伝わることは伝わるようになるし、それに相まって自分が伝えたいことも伝わるようになると思うのだ。ただそれでも上手くいかない場合は、意見を言う時に、「私の意見としては」という接頭文句を付けるように意識するとやりやすいと思う。

(事実)でした。私の意見としては(意見)と思います

こういった報告の仕方が、守られるべきフォーマットとして普及するべきではないだろうか。それが職場ストレスの軽減にも繋がるし、対外的な会話力の向上にも繋がってくると思う。相手の話を聞くことに集中することよりも、そもそもの自分の発言にフォーマットを持たせ、添削していくことがまずは重要になるのではないだろうか。

 

寒くなってきましたね。鍋の記事も余裕あればあげようかなと思っています。それではまた明日。

にほんブログ村 大学生日記ブログへ
にほんブログ村