かえるん日記

当たった時は謙虚に。外した時は冷静に。

冬のダートを振り返る(東京編)

どうも、かえるんです。今日は苦しんだ2月の東京開催について振り返っていきたいと思います。なんか去年の秋から大学の界隈で競馬をやっている時でも、「東京競馬場早く取り壊せよ」しか言ってない気がしますね笑。忌々しいコースです。

あと若干指数算出基準の変更がありますが、基本的にレースレベル比較等で使える秋の東京振り返り記事も併せてよろしくお願いします。

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東京ダート2100

推奨馬成績

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推奨馬成績は(2-0-1-6) 単回収率65.6% 複回収率44.4%となりました。このブログを始めてからこのコースで穴馬を獲ったことがないです。

勝ち馬指数・レース傾向

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タフなコースということでこれまで予想してきましたが、アイファーキングスゴールドスミスなどの機動型も勝ち切っており、意外と持続質にならないのかなというのが全体を振り返っての感想です。理由としては東京2100特有の「不安定なレースラップ」にあると考えていて、向こう正面や3コーナーでペースがアップダウンする際に小細工の効く馬のほうがスタミナの消費量が少ないのかなというのが仮説としてはあります。5月6月開催ではそこら辺の検証もアタマに入れつつ予想していきたいですかね。

東京ダート1300

推奨馬成績

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推奨馬成績は(0-0-1-4) 単回収率0% 複回収率44%となりました。

勝ち馬指数・レース傾向

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強いて挙げるなら1400よりもメンバーが薄めになりがちというところですかね。総じてレースレベルは低め。

東京ダート1400

推奨馬成績

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推奨馬成績は(3-3-2-8) 単回収率53.8% 複回収率251.3%となりました。エテルニテ(11人気2着)、フクノグリュック(12人気2着)、イーグルバローズ(9人気2着)と上級条件で展開が嵌ったレースが多かったですね。全部単勝を持っていたのでどれか1つでもアタマで来てくれれば尚更良かったですが。

勝ち馬指数・レース傾向

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このコースは基本的に下級条件では前が残って上級条件では差しが決まるというのをずっと繰り返していましたね。関東の騎手は基本的に型に嵌めるタイプのジョッキー(悪く言えば柔軟性が無い)が多いので、関東の開催トータルでの流れというか傾向については押さえておいて損はないと思います。

東京ダート1600

推奨馬成績

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推奨馬成績は(1-1-3-11) 単回収率19.4% 複回収率66.3%となりました。敗因については次に書きます。

勝ち馬指数・レース傾向

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今開催はとにかく中盤緩んでガチガチ決着というのが多かったです。メンツ的には追い込み一発を狙えるメンツ構成であっても緩むというレースが多く、ここら辺も開催の傾向としてもっと重く見ておくべきだったかなと反省しています。あとはこの時期の東京にしては終始砂が軽めだったことも影響していそうで、フラットな馬場で実力を出し切れた馬が多かったんじゃないかなと思います。ここの敗戦組から妙味馬をサルベージできるかというのはちょっと微妙なラインですね。

総括

2月東京全体の推奨馬成績は(6-4-7-29) 単回収率38.3% 複回収率119.1%となりました。8日間で大きい穴が3つということで、まあ私個人としてはやり切れたかなという印象です。

馬券収支はこんな感じ。

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額を入れてチャレンジしましたが、結果は大きくマイナスでした。穴馬のアタマが1個でも入っていればというのと、やはり精度が取れないのが課題ですね。狙うオッズ帯を下げたので的中率10%では回収できません。結果は真摯に受け止めて、次に繋げていきたいと思います。

以上です。明日(時間なければ明後日)は京都編、その次の日には小倉編も出すので、そちらも併せてよろしくお願いします。それではまた明日。

【フェブラリーS 2020】徹底回顧

どうも、かえるんです。フェブラリーS、お疲れ様でした。私個人としては平場のほうもサッパリで、今日は延べ24000円負けとなりました。年間収支もマイナスに逆戻りといった形で、厳しい戦いが続きます。まあしかし苦手な東京、小倉が終了ということで、開催替わりでまた流れを変えていきたいところですね。

さて、この記事ではフェブラリーSの回顧を行います。ヒヤシンスSを含む平場レースの回顧、結果報告については、明日の記事をご覧ください。なお週中には東京、京都、小倉の振り返り記事も出していきますので、競馬記事4本立てということで、そちらもよろしくお願いします。

フェブラリーS 2020 回顧

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まずレース内容の概観から書くと、アルクトスとワイドファラオが前でやり合う展開で中盤緩まず。絶対的なスピード巡行能力と追走力が問われる1400寄りのフェブラリーSとなりました。まあどちらかといえば去年のようなレースのほうが特殊で、フェブラリーSは本来こういうラップのほうがしっくり来ますね。

サンライズノヴァ(3人気3着)

馬体重は増えていましたが緩さはなく究極の仕上がりだったと思います。予想記事では前受けも視野に入るという話もしましたが、ペースに合わせて自在性を持ち合わせているという意味では今日の展開で溜める形というのはそれほど悪くなかったと思います。確かにモズアスコットに勝つには前に行くしか無かったかもしれませんが、それはタラレバの話になってしまうので。

馬としてはやはり充実期に入ってきたなという印象ですが、この馬はやはりワンターンマイルがベストです。地方の1400なんかは絶望的に合わず、そこら辺の見極めは今後もしていかなければならないと思いますね。

何はともあれ、この馬に10000円突っ込んで良かったと思える競馬でした。ナイスラン。

モズアスコット(1人気1着)

根岸Sは緩んで加速する展開、今回は一貫ペースで巡行する形と、質の違うレースで立て続けに好走してくるあたり、やっぱ強いなという感じですかね。根岸Sの時に歴代の名馬と肩を並べるレベルと書きましたが、まさにそういう印象が強まった1.35.2でした。

しばらく日本で走ることは無さそうなのでこれ以上は特に無いですが、この感じだと距離も持ちそうなんですよね。特に土ダートの場合基本の巡行スピードは求められますし、ブリーダーズカップに出るならマイルよりクラシックのほうが面白いかもしれません(マイルだとスプリント質すぎるので)。

インティ(2人気14着)

東海Sの回顧記事から散々触れていますが、やはり直接的な原因は前哨戦で控える競馬をイメージ付けたことにあると思います。フェブラリーSを見据えるなら東海Sでもガンガン飛ばしていくべきで、距離短縮前の溜める競馬の選択により、この馬の持ち味である「他馬の脚を削ぐ行きっぷり」がこのレースでは陰を潜めました。強い馬ではあるのですが、今後以前のようなアプローチで競馬してこない限りは復活は見込めないと思います。

その他穴で狙った☆ワンダーリーデル(7人気4着)は狙い通りの前潰れペースで突っ込んできてくれました。まあ普通にやればこれくらいはやれる馬で、出来ればここで馬券にしたかったというのが正直なところです。まあ展開向いてのこの競馬ですので、完敗といえば完敗ではあります。※ノンコノユメ(8人気8着)はやはり全盛期に比べるとズブさが出てきてしまっている印象で、距離は最低でも1800以上は欲しいところではないでしょうか。

2着に入ったケイティブレイブはさすがに買えないですね。衰え云々の前にまず1400質のこのラップで来ること自体が意外で、いわゆるスピードに寄りすぎることによって本来のスピード質のレンジから逸脱するような感じになったのではないでしょうか(ヴィクトリアマイルのクロコスミア参照)。いずれにせよ長岡Jはロスのない素晴らしい騎乗で、普段から調教に乗っているアドバンテージの大きさを感じましたね。

その他バッサリ消した中穴どころ(アルクトスヴェンジェンスワイドファラオ)あたりに関しては買い時は明らかにここではなく、後の適条件のレースでしっかりサルベージしていきましょう。

そんなところで。馬券としてはモズアスコット-サンライズノヴァの馬連サンライズノヴァ-ワンダーリーデルのワイドを持っていたので、ケイティブレイブさえ居なければという感じでしたね。予想の方向性としては間違っていなかっただけに、悔やまれる敗戦となりました(まあケイティブレイブは買えないですが)。

最後に一言、「やっぱりダートは面白い」ということですね。見ごたえのあるレースを見させてもらいました。これを機にダートに興味が湧いたという人は、ぜひ平場のダート予想にも挑戦してみてはいかがでしょうか。意外と奥が深いですし、馬券としても芝より圧倒的に当たります(※個人の感想です)。

12月のチャンピオンズCまで中央ダートGⅠはありませんが、その時はまた馬券購入企画をやるつもりでいます。そこに向けて、また日々の予想に取り組んでいく所存ですので、今後ともかえるん日記のダート予想をどうぞよろしくお願いします。それではまた明日。

【フェブラリーS 2020】分解指数分析・徹底予想

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馬券購入企画で2月のPV数分フェブラリーSの馬券を買うということでしたが、昨日の23時の時点でちょうど月間10000PVでした。キリがいいので、フェブラリーSは合計10000円勝負ということにします。馬券があったほうがいいと思うので、これを更新し次第浅草WINSに向かい購入します。馬券の写真は後ほどTwitterに貼る予定です。大勝負の馬券は映えますからね。

フェブラリーS 2020 分解指数分析

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指数表は一応作ってみましたが、あんまり使えないと思います。チャンピオンズCのインフレは補正したいのですが、根拠のない補正はあまりしたくないので。。

フェブラリーS 2020 予想

サンライズノヴァ

今年のフェブラリーSはこの馬から行きます。まずは何といっても武蔵野Sの内容が規格外。そもそも去年の武蔵野Sはガッツリ溜めたワンダーリーデル、タイムフライヤー、ダノンフェイスが突っ込んでくる展開で、相当後ろにバイアスがありました。当然先行勢は壊滅。そんなレースを59キロ背負って番手から5着に粘ったのはかなり評価してよく、出していかず普通に中段から終いを伸ばす形を取れば圧勝まであったと思います。

そもそもゴールドアリュールの産駒は4角先頭くらいの積極策から惰性減速の少なさで勝負するという馬がほとんどで、この馬も本質的には先行~中団の競馬が合っていると思います。これまでは追走力不足によりそういった競馬は出来ませんでしたが、ここに来てようやく追走力が付いてきて、前半要素が飛躍的に伸びました。今回は枠の並び的にもインティを見ながら外目好位を取れそうで、そういう競馬を考える上での松山Jはまさにドンピシャの起用。ダート路線に選択肢の多いこの時期は出枯らしの馬が凡走したりしますが、その点ゆとりのあるローテも好感的。単勝8倍なら妙味を感じるラインで、ここは素直にアタマ本線で勝負していきたいと思います。

相手はシンプルに〇モズアスコット、▲インティが強いと思います。モズアスコットは根岸Sが加速戦になったというのが大きいかもしれませんが、今回もそこまでペースが上がらず加速力が求められる展開が見込めます。インティは前走の控えるアプローチがここにどう繋がるかという点で評価を落としましたが、まあ馬は強いので相手には入れておきたいですね。

その他穴目だと、前傾気味に流れる展開で外差しが効くなら☆ワンダーリーデル、※ノンコノユメが面白いと思います。特にワンダーリーデル根岸Sがポジショニング等でだいぶもったいない競馬を強いられており、巻き返しは十分考えられるのでは。ノンコノユメはゲート、加齢によるズブさなど課題は多いですが、脚力ならここでもトップクラス。消すのはちょっと怖いので押さえます。

その他買わない馬を見て行くと、アルクトスは脚力が若干足りないものの、去年のユラノト的に経済コースから脚を伸ばせば面白そうです。ただ南部杯でもサンライズノヴァには完敗でしたし、さすがにこのオッズにこのジョッキーでは買いにくいといったところ。ワイドファラオはインティの内に入ったところで初動が難しいですが、逃げられるならチャンスはあるかなといった印象です。ただ逃げて前が残るようなペースコントロールを出来るジョッキーじゃないですし、インティと比べるとやはり決め手に欠く感も否めません。オッズほどの魅力はないということで見送ります。ヴェンジェンスは機動型の道悪巧者で、このパワー質、持続質への条件替わりはかなりマイナス。一瞬はいい脚で上がってくると思いますが、そこからの持続力で劣るとみて今回は消しです。他の馬に関しては地力や絶対的なスピード値が足りない印象。荒れるとすれば上位馬が自滅でコケる形しかないと思います。

フェブラリーS 2020 買い目

サンライズノヴァ

〇モズアスコット

▲インティ

☆ワンダーリーデル

ノンコノユメ

単勝5000円

◎-〇▲馬連2000円ずつ

◎-☆※ワイド500円ずつ 計10000円

個人的には納得の行く予想が出来ました。あとは発走時刻を待つのみです。それでは。

【ヒヤシンスS 2020】分解指数分析【フェブラリーSウィーク④】

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最初の世代ダートOP競走となるヒヤシンスSが、今年もフェブラリーSデーの第9レースに行われます。以前出した世代ダートランキングで紹介した馬の中からもカフェファラオタガノビューティーロンゴノットと上位勢が集結し、かなり面白いメンバー構成となりました。GⅠと言っても遜色ないくらいのメンバーですね。

さてこのレース、詳しい予想は日曜の平場予想記事にも組み込もうかとは思いますが、世代ダートマニアとしては指数を取っての地力比較だけでも事前にやっておこうかなという気持ちもあり、こういった特集記事を組みました。重賞でもないので需要があるかはわかりませんが、せっかくの豪華メンバーなので盛り上がっていきましょう。

分解指数分析

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分解指数表はこんな感じです。1勝クラスからの転戦馬がほとんどですが、「この時期のダート1勝クラスを勝てる」ということはデータ的なアベレージで見ても古馬の「3勝クラス~OP」で戦えるラインの実力を持っているということです。芝の場合、素質を見込まれた馬は「新馬→重賞」という形のローテをとっても3歳春までは賞金加算できますが、ダートの場合はそもそも重賞競走が無く、素質を見込まれた馬が1勝クラスに勢揃いします。なので基本的な相対評価をするならば、芝の3歳1勝クラス勝利よりもダートの3歳1勝クラス勝利のほうが価値が高いんですよね。そういう側面からも、基本的にこのレースは1勝クラスを勝った馬から勝負するというのが鉄則になってくるかなと思います。去年も1着オーヴァルエース、2着ヴァイトブリック、3着デルマルーヴルと2勝馬が上位に名を連ねました(改めて見ると去年も凄いメンバー)。

という前置きを踏まえた上でも、やはり今年の地力上位はカフェファラオかなと思います(上の分解指数表参照)。というのも、こういう指数を取っていればわかるのですが、競走馬は基本的に新馬→2戦目で指数を5~10くらい上げてきます。そう考えるとこの馬の指数58というのは他の1勝クラス勝ち馬と比較するならば、上積みを考慮して62~68くらいの評価は必要で、基本的には本命視して問題ないかなと思います。新馬戦で19馬身も離した馬が次戦で勝ち上がっていることなどからタイム以外の面でも買い要素が満載でオッズ的な妙味はありませんが、素質的にはここで圧勝してもおかしくないラインではないでしょうか。世代ランキング記事で、「日本のダート競馬を変えるかもしれない馬」と書きましたが、まさにそんな走りを期待したいですね。

相手筆頭はこれも人気どころですがタガノビューティーで仕方ないと思います。プラタナス賞の上がり34.8は異次元ですし(芝なら32秒台相当の数字)、芝を使ってきたことで追走力の上積みも見込めます。東京1600もかなりマッチする条件ですし、ここでの大崩れは考えにくいのでは。

その他指数上位のダイメイコリーダは良馬場替わりが微妙、ヤウガウレーヌブランシュあたりも機動力を生かしたいので一周競馬のほうがいいだろうというのはあり、3つ目の枠は割と混戦だと思います。穴目で行けば、新馬戦の上がりが優秀で大幅な上積みも期待できるナイルリバー、前受けから速い脚を使うことができるロンゴノットあたりが面白そうですが、いずれにしても不確定要素が多く、「買うレース」ではなく「見るレース」という側面が強いのではないでしょうか。

今年の3歳ダート3冠(ユニコーンS・JDD・レパードS)を占ううえでも非常に重要になってくる1戦です。今からワクワクしますね。

現時点での印

◎カフェファラオ

〇タガノビューティー

▲ナイルリバー

☆ロンゴノット

以上です。現時点での2月のPV数が8804PVということで、フェブラリーSは1万円弱の勝負になりそうです。フェブラリーSヒヤシンスSだけでなく当然平場ダートの予想も疎かにせずやっていきますので、週末もかえるん日記のダート予想をどうぞよろしくお願い致します。それではまた明日。

【炎の十番勝負】春のGⅠ戦線を展望する【フェブラリーSウィーク③】

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炎の十番勝負の季節がやってきました。秋の結果はこんな感じです。

スプリンターズS : モズスーパーフレア2着 3P

秋華賞 : クロノジェネシス1着 10P

菊花賞 : ヴェロックス→3着 1P

天皇賞・秋 : ウインブライト→8着

エリザベス女王杯 : ミッキーチャーム→未出走

マイルCS : ステルヴィオ→未出走

ジャパンC : アーモンドアイ→未出走

チャンピオンズC : チュウワウィザード→4着

阪神JF : ウーマンズハート→4着

朝日杯FS : ペールエール→16着

有馬記念 : リスグラシュー1着 10P

ホープフルS : ヴェルトライゼンデ→2着 3P

中盤はサッパリでしたが、秋の時点でリスグラシューやヴェルトライゼンデを評価できたのはなかなか良かったと思います。

というわけで春のGⅠもボチボチ予想していきます。ありきたりなチョイスになるかもしれませんが、まあ穴目を狙う意味もないので。

フェブラリーS→モズアスコット ルメールJ

オッズ妙味的な点で本命にはしないかと思いますが、勝利する確率という観点で行けばこの馬かなと思います。根岸Sは初ダートで出遅れということを考えれば相当なパフォーマンスで、少なからず1回ダートを経験した上積みもありそう。アッサリアタマの線もあるのでは。

高松宮記念→タワーオブロンドン 北村宏J

ジョッキーがどうなるかはわかりませんが、まあスプリンターズSの内容をみる限り今のスプリント路線では格が違うと思います。ここはシンプルに。

大阪杯→ユーキャンスマイル 岩田康J

この辺はまず確実に出走する馬を選ぶということがポイントになってくるかとは思いますが、無難にこの馬で。ジャパンCは展開向かない中でかなり差を詰めてきましたし、メンバー的にも展開1つで勝ち切れるラインではないでしょうか。

桜花賞→デアリングタクト 松山J

エルフィンSが圧巻の内容で、タフに末脚を使う展開なら今年の3歳牝馬なら抜けた存在でしょう。レシステンシアの存在でハイペース必至のレースになりそうなのもプラス。

皐月賞→サリオス レーンJ

コントレイルは小回り2000というタイプでもないですし、この馬から。朝日杯はかなりのハイペースを前受けしてのあの競馬ですし、本質的な追走能力が問われる皐月賞はベストの舞台だと思います。

天皇賞・春→キセキ 川田J

今の長距離路線は確固たる逃げ馬不在で楽逃げ濃厚。昨年と違ってスローからの立ち回り戦になればフィエールマンもベストとはいえないですし、有馬記念は出遅れたものの基本的には前受けできるこの馬をチョイスという形で。

NHKマイル→レシステンシア 北村友J

今年は牡馬のマイル路線が低調で、このレースは桜花賞組が優勢の様相。この馬は使い分け的にこっちに回ってきそうという感が強く、5月府中の高速馬場ならまあ止まらないのでは。

Vマイル→シャドウディーヴァ 岩田康J

ハーツクライ産駒で成長力を感じる同馬。牝馬マイル路線はこれという馬がいませんし、舞台適性も評価してのチョイス。

オークス→クラヴァシュドール 藤岡佑J

スカイグルーヴと迷いましたが、オークスは字面以上にタフなレースになるという側面から差し目の馬のほうがいいかなということでのチョイス。阪神JFも明らかに距離が短いという負け方でしたし、この馬がGⅠを勝つならここでは。

ダービー→コントレイル 福永J

今年の3歳牡馬は結局この馬が1番では。2歳時で東京1800を1.44.5はちょっと異次元。

安田記念ステルヴィオ レーンJ

懲りずにこの馬で。去年の安田記念は結局出遅れが響いた形ですし、スピード能力なら現役屈指と評価している1頭。ここで復活してほしい。

宝塚記念→ブラストワンピース 川田J

今年はさすがに出てくれるのでは。有馬記念宝塚記念の互換性はリスグラシューが示した通りで、出走さえしてくれれば勝ち負けになると思います。

以上です。それっぽい感じで組んだので被る人が多いとは思いますが、どうでしょう。

いよいよGⅠシーズンですが、まずはフェブラリーS。当てたいですね。それではまた明日。

【大外一気】東京ダート徹底解剖【フェブラリーSウィーク②】

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今週はフェブラリーSということで、府中のダートを徹底解剖していこうという記事です。かなり癖の強い競馬場で私も度々苦戦していますが、予想をするうえでのポイントとなる事項はまあまあ押さえているので、少しでも参考になればと思います。

キックバックと三日月型好走ゾーン

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府中ダートの特徴としてまず挙げられるのは、「インが使えない」ということです。理由としては、キックバックを受けることによる失速>>インをロスなく回すことによる恩恵という大箱コースならではの特性にあります。中京ダートの解剖記事にも書きましたが、コーナーで外を回すロスの度合いというのは、コーナー角の緩急に依存します。東京コースは日本の競馬場ではダントツでコーナー角が緩く、コーナーで外を回したところでそれほどロスを被らないんですよね。それに加えて当然外にいる馬のほうがキックバックによる失速が少ないため、必然的に外にいる馬が有利になるわけです。上の図は東京ダートの4角における馬群を簡略的に図示したものになりますが、赤帯が好走率が高いゾーン、青帯が好走率が低いゾーンとなり、赤帯が三日月状になることがわかると思います。基本的には赤帯にいそうな馬を狙うというのが得策になってくるのではないでしょうか。

ちなみに雨が降るとキックバックは弱まるため、このバイアスは弱くなります。

ペースによる好走帯の変化

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東京2100はタフコースすぎて基本的にラストバタバタという流れがベースになるので、ここからは1400・1600に絞ってレースラップ関連の話をしていきたいと思います。東京1400・1600で考えられる展開パターンは大きく分けると2つしかありません(4角からゴール板が遠すぎて、コーナーマクリの可能性を考慮する必要がないため)。

①馬群縦長→コーナーで馬群が詰まる

②馬群凝縮→そのまま直線に突入

東京ダート1400・1600では、「ハイペース→馬群縦長、スローペース→馬群凝縮」という相互関係が概ね見られます。なので馬群が縦長の状態で推移しても、4角ではだいたい馬群が詰まってくるんですよね。他の競馬場の一周競馬ではスタートしてからすぐにキツい第1コーナーがあり、スローペースでも馬群が縦長になってしまうのですが、東京の場合はスローペースの場合必ずと言っていいほど馬群が詰まります。上の図を絡めて説明すると、の場合は当然馬群前方の馬は早めに脚を失うので緑帯の追い込み馬が台頭し、の場合は前の馬が脚を残した状態で後ろの馬がキックバックで余計に消耗するため黄帯の先行馬が台頭します。

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この2つを組み合わせて考えると、狙うべきゾーン帯が見えてきます。例えばテンから飛ばす逃げ馬がいる、もしくは先行馬の割合が高くハイペースが予測されるときには、赤帯緑帯の馬をセットで狙えますし、先行馬が少なくペースが落ち着きそうな時は赤帯黄帯の馬をセットで狙うことができます。こういう風にして、ゾーニングからある程度連系馬券の相手を絞りやすいのが東京ダートの特徴です。

今回のフェブラリーSで言うなら、で絞るならモズアスコットノンコノユメサンライズノヴァヴェンジェンス等から外枠に入った馬を中心に、で絞るならインティワイドファラオアルクトス等を中心にという2パターンの馬券を組むことが出来ると思います。メンバー構成を見る限り極端なハイペースにはならなそうですが、当日の馬場状態、枠順次第でどちらの展開になるかが結構変わってきそうです。現時点ではこれくらいしか言えることはないですかね。

今日はこんなところで。東京ダートはとにかく外ということがまず大前提にあって、それをベースに展開予想からの前後ろの出し入れというのが予想の大原則になってくるかと思います。コースの特性を理解し、それを馬券にどう繋げていくかが大切です。

フェブラリーS出走馬の指数や全頭診断は予想記事に組みこむ形にしたいと思います。枠が出ないことにはどうしようもないので。それではまた明日。

競馬予想における、データ(傾向)の取り扱いを考える。

どうも、かえるんです。中の人が就職活動中ということもあり平日はあまり更新できていませんが、休日の予想回顧はしっかり行っていく予定ですので、引き続きよろしくお願い致します。

競馬予想とは過去データの分析である

競馬の予想というのは、ざっくり言えば過去のデータ(傾向)の分析だと思います。競馬のレースが行われれば、その情報はデータベース(傾向バイアス)へと積み重なっていきます。その積み重なったデータを片っ端から分析していくというのも手段の1つとしてはありますが、それは作業効率的に良くないですし、あまり現実的とは言えません。そうなるとやはり、必要となってくるのは「データの取捨選択」です。どの既存データを使用し、購入馬券の決定にどう繋げていくか。これが競馬予想のおおよその流れだと思います。そこで今回の記事では、主観的な見解も絡めつつ、競馬予想に関する20のデータ(傾向)の取り扱いについて解析・吟味をしていきたいと思います。

①このレースは〇歳が強い!

まずは馬齢によるデータです。基本的に傾向を見る際には「どうしてその傾向が生まれるのか」という考察が必ず必要だと思います。例えば「このレースは4歳が強い!」というデータが出ているとして、それが「このレースは賞金の少ない明け4歳の有力どころが良く使う傾向にある」という明確な理由を持つものなのか、「よくわからんけど毎年4歳が勝つ」という曖昧な理由によるものなのかで話は大きく変わってきます。後者であればたまたま強い4歳馬がそのレースを使っていただけということになりますし、それが今年のそのレースで再現される期待値というのは特に高まりません。

②このレースは牝馬が強い!

馬の性別によるデータですが、これに関しては基本的に度外視できると思います。夏に牝馬が強いというデータは調べればいろいろ出てきますが、勝率ベースで見ると確かに牝馬が強いようにも見えますが、回収率ベースで見るとそれほど有意な差はないんですよね(牝馬が夏に強いという通説により牝馬のオッズが下がるため)。ただ牝馬の得意条件というのは基本的にスピード質、瞬発質のセッティングで、ジャパンC牝馬が強い理由がこれに該当します。「このレース」はというより、「このコースは」瞬発質のレースラップになりやすいから牝馬が強いという風に考えるべきだと思います。

③このレースは芦毛が強い!

馬の毛色に関しては完全度外視でいいと思います。いろいろ調べましたが有意な差はありません。

④このレースは馬体重〇〇キロ以上が強い!

これもどちらかといえば信頼するには危険なデータだと思います。馬体重が重いからパワーがあるということもないですし、馬体重が軽いからパワーがないということも一概には言えません。ただ全体的な傾向として(主に下級条件)、馬体重が重い馬のほうが軽い馬よりも勝ち上がりが良いというデータはあります。

例外的な話をすると、新潟千直については「馬体重が重い馬のほうが圧倒的に強い」というデータが出ています。これは馬体重/斤量という数値で見ると非常に顕著で、理由はさておきベタベタに使えるデータとなっています。

⑤このレースは前走から馬体重マイナスが強い!

基本的には度外視していいデータかと思います。馬体重が減る要因、増える要因は馬それぞれ違いますし、「なぜそのレースは馬体重が減った馬が強いのか」という正当性のある答えはあまり見出せません。馬体重の増減を見るなら、「この馬は馬体重が増えた時のほうが強い」というような馬単体による縦の比較を用いるべきではないでしょうか。

⑥このレースは〇〇産駒が強い!

競馬はブラッドスポーツなので、血統的な考察は必ず必要です。ただ「その馬は本当に〇〇産駒の特徴を保持しているか」という点には注意しておくべきだと思います。わかりやすい例で挙げるとグレイルという馬は左回り(このブログでは直線の長いコースという意味)が苦手でしたが、ハーツクライ産駒は左回りが基本的に得意です。こういった血統傾向から逸脱する馬の存在は常に考慮にいれる必要があると思います。

⑦このレースは〇枠が強い!

これはどういうレースラップになりやすいのか、どういうコースレイアウトなのかというのにかなり依存しますし、非常に有用性の高い指標です。ただ、その傾向がコースレイアウトに逸脱する場合には注意が必要かと思います。いわゆる「たまたまその枠に何年か連続で強い馬が入っただけ」という可能性についての吟味が必要となります。

⑧このレースは逃げ馬が強い!

これも同じくレースラップやコースレイアウトに依存する話のため、非常に有用性のある指標のように思われるかもしれませんが、個人的には全く考えなくていいと思っています。去年のフェブラリーSなんかがわかりやすい例かもしれませんが、レース前は「逃げが厳しいレース、コースレイアウトだから」というデータ分析のもとインティを消してしまう人が続出しました。ただメンバー構成や枠の並びを見ると、インティ楽逃げの再現性は高い形でしたし、やはりレース展開的な考察は、コースレイアウトよりもその時のメンバー構成(逃げ馬の有無・先行馬の割合)、もしくは当日の馬場のほうに依存しやすいのかなという風に感じます。使用するのであれば、「このレースは逃げが強いし、今回のメンツ構成を見ても楽逃げが出来そう」というような二段階の考察を入れるのが望ましいのではないでしょうか。

⑨このレースは斤量〇〇キロの馬が強い!

斤量に関しては使えると思います。特に別定戦に関しては落ち目の実績馬なんかが斤量を背負って飛びやすいレースというのはある程度決まってきますし、ハンデ戦においても斤量の軽い上がり馬が勢いで勝ちやすいというレースは割と絞れてきます。もちろん馬の実力とハンデキャップの乖離については考察すべきですが、ハンデ帯である程度絞るというのは1つの予想手法としてありではないでしょうか。

⑩このレースは〇〇騎手が強い!

もちろんたまたま良い馬にその騎手が乗っていたという線も考慮すべきですが、基本的にレース質が騎手の特性と合うかというのは重要になってきます。例えば松山Jなんかは京都ダートでは度々穴を開けるものの、中京ダートでは人気馬をことごとく飛ばします。これは騎手の特性とコースレイアウトの相関性が理由で、松山Jは縦への意識が強くコーナーでよくポジションを押し上げていくのですが、中京ダートはコーナーで押し上げて行った馬は例外なく全てバテるため、松山Jの中京ダートの成績が壊滅的であることへの説明が付くんですよね。そういった騎手の特性とレース質が合っているかという考察は必要だと思いますし、「この騎手は上手い」「この騎手は下手」ではなく、もっと騎手の乗り方に目を向けたアプローチが重要になってくるのではないでしょうか

⑪このレースは〇〇厩舎が強い!

これは有力厩舎の若駒によく使える傾向で、例えば、A厩舎は1番目の素質馬は共同通信杯に使って2番目の素質馬は弥生賞に使う、一方でB厩舎は1番目の素質馬は弥生賞に使うから2番目の素質馬は共同通信杯に使う。だから共同通信杯ではA厩舎の馬がよく勝つみたいな傾向がよくあるんですよね。長期的に使える記事にしたいので具体的な厩舎名は出しませんが、厩舎である程度張るというのはクラシック期の世代戦なんかでは割とありかもしれません。

⑫このレースは関東馬が強い!

基本的には関西馬関東馬という実力関係になりますが(特にダート)、回収率ベースで見ると有意な差が見られることはほとんどありません。輸送技術の向上もありますし、あまり過去〇年で関西馬が〇勝というデータは好きじゃないですね。実際ここ最近その傾向が破られるレースが多くなってますし(フィエールマンの菊花賞がいい例)。

⑬このレースは〇〇牧場の馬が強い!

牧場でくくると母数が少なくなるので、あまりデータ的な有用性は無いように見えますが、ノーザンF関連の条件替わりなんかでは使えると思います。ノーザンFの馬は芝のクラシックディスタンスなんかでいくとベタ買いでいいラインなんですけど、芝短距離やダートでいくと勝率は悪くないものの回収率がイマイチなんですよね。その点「このレースはノーザンFの馬がイマイチ!」という傾向には結構妙味があるかもしれません。

⑭このレースは前走〇〇(レース名)の馬が強い!

ローテーション的な考察は一長一短で、最近のクラシックで行くと外厩の発達により前走から間隔を空けた馬が強いというデータが出ています(競馬はクラス分けされているので、基本的に先に勝った馬のほうが強い)。しかしその年によって同じレースであってもレースレベルはマチマチであるため、そこに全幅的な期待値上昇は望めないんですよね。参考程度に留めるのがいいでしょう。

⑮このレースは前走からの距離短縮馬が強い!

距離延長に関してはあまり聞きませんが、距離短縮に関しては傾向に出ていれば割と信用性は高いと思います。というのも基本的に(特に若駒では)芝もダートも長距離>短距離というレベル構成になりやすいです。距離が長いほうがレースレベルが高いのだから当然距離短縮馬のほうが強いはずで、一般的にそういう傾向があるということは覚えておいて損はないでしょう。

⑯このレースは前走〇着の馬が強い!

GⅠ経由の馬が強いレースで、前走着順の悪い馬が来やすいというのがあるかもしれませんが、基本的に度外視でいいと思いますね。ハナ差やクビ差で2着3着とかが変わってくるので、着順自体はあまり意味を持たないことが多いと思います。なんなら0.5差2着と0.5差11着は価値的に同じだったりするわけで。

⑰このレースはこれまで〇戦以上している馬が強い!

ダートの場合はレース経験の差というのは顕著に出てきます。あと芝のクラシック競走なんかでは使ったレース数が少なくフレッシュなほうが走る(順調に賞金加算できているため)というのは当然あります。明白なバイアスがあるなら使えるデータではないでしょうか。

⑱このレースは〇〇mを〇〇秒で走っている馬が強い!

タイムだけで議論するのは良くないですが、競馬予想における絶対指標として使えるものはタイムだけです。最近は芝のレースでも高速レースが展開されてタイムトライアル化してきていますし、追走能力という観点から見てもタイムを1つの指標にして絞るというのは有用性が高いのではないでしょうか。

⑲このレースは前走で上がり3位以内の馬が強い!

これも使えると思います。どの上がり順位の馬が3着以内に来るかというのは如実にレース質を表しますし、ある程度コースレイアウトにも依存してきます。もちろんレースラップ全体を見る必要性はありますが、それでも「上がり」というのは重要なファクターです。

⑳このレースは人気馬が強い!

これを最後に持ってきましたが、「過去〇年でこれだけ荒れているから今年も荒れる」というのは全く意味のない議論だと思いますね。荒れるか荒れないかはその年のメンバー構成に全依存するものですし、最近は東京などの広いコースでも極端な高速化の影響などで荒れやすくなりました。オッズ上位層が信頼できれば荒れませんし、オッズ上位層が信頼できなければ荒れます。そういう見方をすればいいわけで、過去の配当を考察する必要は全くないと個人的には考えています。

あとは同様に「このレースは〇人気が強い!」というのはさらに良くないと思います。そもそも1.3倍の1人気と4.1倍の1人気を同列に扱うデータに何の意味があるのかというのが正直感じるところですね。

長くなりましたがこんなところで。少なくとも傾向を見るうえでは過去10年分くらいのデータでは比較したいところですかね。母数が少ないと統計学的に優意性が得られません。ただ10年経てば競馬を取り巻く環境は大きく変わってくるわけで、10年前のデータを母集団に入れていいかという点にも疑問符が付きます(10年前に天栄なんか無かった)。

こういう風にデータの取捨選択をしていけば使えるデータは自ずと絞れて来ると思いますし、やはり目の前の情報を鵜呑みにするのではなく、きっちり1つ1つ精査していくことが、馬券的中に向けての近道となってくるのではないでしょうか。

というわけで週末の競馬予想も頑張っていきましょう。それではまた明日。