どうも、ダート予想のかえるんです。この記事では、日曜に行われたユニコーンS 2020を回顧していきます。
ユニコーンS 2020 徹底回顧
◎カフェファラオ(1人気1着)
〇デュードヴァン(3人気2着)
▲サトノラファール(5人気15着)
☆タガノビューティー(4人気13着)
テン34.2は馬場を考えても猛烈なペースで、かなりタフな展開。そこから11.9-12.3と若干息が入るも、ラスト3ハロンは12.1-12.2-12.2(カフェファラオのラップ)と失速せず。勝ち時計1.34.9(36.5)は古馬重賞クラスで、実際昨年の武蔵野Sでワンダーリーデルが1.34.6(馬場差+3)、一昨年の武蔵野Sでサンライズノヴァが1.34.7(馬場差-1)、5年前の武蔵野Sではノンコノユメが1.34.7(馬場差-5、58キロ)ということを考えると、まあこの辺と互角ぐらいのパフォーマンスかなと思います。まあ3歳馬って平均で1か月あたり0.1秒くらいの成長力はあるので、3歳春の時点でのこのパフォーマンスっていうのはちょっと「想定外」でした。カフェファラオという馬を甘く見ていましたね。
勝ったカフェファラオについては今書いた通りなのですが、予想記事に書いた通りハイペース替わりはプラスに働きました。やはりヒヤシンスSの追い込み(どスローからの瞬発力勝負)はこの馬にとっては絶望的に合わない競馬で、本質としては今回のような競馬(基礎スピードでの押し切り)に適性を持っているのではないでしょうか。ケンタッキーダービー(チャーチルダウンズ2000m)はコーナリングで窮屈になる感はありますが、現状ではベストに近い条件だと思います。
あとはやっぱりこの馬を新馬戦勝ちの段階で世代ダートランキング1位に推せたというのが嬉しいですかね。ちなみにこのランキング2位はダノンファスト、3位はデュードヴァンということで、1月に執筆したことを考えればかなり整合性の取れる記事が書けたと思います。この取り組みは毎年続けていきたいですね。
2着のデュードヴァンに関しては、指数的には去年のワイドファラオと同じくらいの数字が出ました。まあこの馬本来は器用に立ち回って出し抜く形がベストの馬で、ああいう大味な大外ぶん回しというのは合わないのですが、合わないなりには走ってきたなという感じですかね。
まあ確かにカフェファラオが前を全部潰した恩恵はありましたけど、脚力がないとあの35.5は使えないですし、「実質的なユニコーンS勝ち馬」として今後は扱ってもいいのではないでしょうか。相手が悪かったですね。
あと3着ケンシンコウ、4着サンダーブリッツに関しては予想記事に書いた通りですかね。
ケンシンコウ、サンダーブリッツに関しては東京マイルドンピシャというスピードのあるモッサリタイプで、変なのが突っ込んでくるならこの辺なのかなという印象。ただやはり数字的には足りないので、人気どころの自滅待ちといったところでしょうか。
【ユニコーンS 2020】徹底予想・分解指数分析 - かえるん日記
このあと書きますけど、タガノビューティー、サトノラファールといった脚力上位馬がそれぞれ自滅、不発で、2着デュードヴァンも適性とは外れたスタイルでの競馬。そのせいでこのメンバーレベルにしては2着以下が低調な数字での決着になったということもあり、相対的にパフォーマンスを上げてきたという感じです。私は絞って三連単という馬券を取ったので押さえられませんでしたが、改めて適性の重要性を実感させられるレースとなりました。
5着キタノオクトパスは、この馬なりには走ったかなという感じでしたが、やはり前半急かされて追走力の限界を見せたかなと思います。もう少し距離があったほうがいいのは確かで、一周競馬替わりでしっかり狙っていきたいですね。OPまでは確実に上がってくる馬だと思います。【次走注目馬(距離延長で)】
6着フルフラットはかなり強かったです。猛烈なペースを外3で追走し、4角ではまだカフェファラオに競りかけに行ける余力がありました。あの負荷が大きい競馬で同様の適性レンジを持つレッチェバロックにはきっちり先着しているわけですから、やはりサウジダービーのパフォーマンスはフロックではなかったという感じですね。【次走注目馬(距離短縮で)】
7着キッズアガチャーは溜めに徹していい脚を使いましたが、やはり1600だとかなり忙しかったように思います。あとはデュードヴァン同様展開に恵まれた感は多少あり、今回の視覚的インパクトで売れるようであればそんなに評価はしたくないかなと思います。
穴で狙った8着サンライズホープはカフェファラオに競られるかなり苦しい競馬になってしまいました。鞍上含めそんなに人気しない側面のある馬ですし、これはもう1回買いたいですね。【次走注目馬】
あとは人気していたレッチェバロックは9着。こういうスピードに任せてガンガン行くタイプは東京マイルでは厳しいです。あとこの手のタイプは勝つ時のパフォーマンスが高くて毎回人気する割に成績が安定しないので、私は今後もあまり買わないかなと思います。
10着メイショウベンガルは一瞬伸びかけましたが、持続せず。小回り1400あたりがベストでしょうか。
11着ラブリーエンジェル、12着オーロラテソーロ、14着マカオンブラン、16着アポロアベリアは地力不足に加え、猛烈なペースからタフ目に末脚を伸ばす競馬は合わなかった印象。ただこの辺の馬でも2勝クラスに行けば普通に地力上位なので、このレースで馬柱が汚くなって人気を落とすようならという感じですかね。
13着タガノビューティーに関しては向こう正面で落馬寸前の躓きがあったのが直接的な敗因かとは思いますが、やはりこの馬急かした時の挙動が怪しいというのがあって、スローペースの瞬発力勝負がベターではあると思います。
15着サトノラファールは詳しい敗因はわかりませんが、テンの34.2の際に割とポジションを取りに行き、緩んだ11.9-12.3で追走を諦めてポジションを下げるというような結構非効率なラップを踏んでいて、それもあっての不発だったかなと思います。ただそれにしても止まりすぎではあるので、何か走らない要因があったのかもしれません。
以上です。馬券に関してはケンシンコウを押さえられず外れました。手広く行っていればというところではあるんですけど、基本的に脚力上位馬で堅いと見て絞った部分はあるので、これは完敗でした。まあただ予想の方向性としては悪くなかったと思うので、読んでいただいた方には最低限参考になったかなと思います。来年のユニコーンSではしっかり的中できるよう、また来週から鍛錬です。
明日は帝王賞があるので、しっかり予想して特集記事を出したいと思います。そちらもぜひ読んでいただければ。それではまた明日。