かえるん日記

当たった時は謙虚に。外した時は冷静に。

田舎暮らしの是非を問う

なぜ人間は都会に集まるのか

 

今の日本は人が都会に集まる。若者が目先の便利さに飢えている。都会のスタイリッシュさを盲目的に敬愛している。都会に居なければはじまらない。田舎に居たら時代の最先端に乗り遅れてしまうという空気が列島に蔓延している。ネット社会の普及により人間の都会への一極集中は収まるのではないかとひと昔前のジャーナリストは言っていた。だがそんなことはなかった。所詮現実社会は現実社会、ネット社会はネット社会なのだ。画面の向こう側が都会であっても、実際に自分のいる場所が都会でなければそれは最先端とはいえないのだ。だから人間は都会に志向した。その結果は地方の悲惨な現状に反映されている。

 

kaerun4451.hateblo.jp

 

都会は冷えている

 

私も田舎に住んでいるときは盲目的に都会を志向していた。東京は夢の街だと思っていた。だから北海道から出てきた。北海道から出るのは高校の修学旅行と二次試験以来3度目だった。私は筑波で暮らしながら初期の頃はよく東京に足を運んだ。そこで思った。東京は夢の街なんかじゃない。東京は冷え切っていた。北海道より冷えていた。

田舎の良さ

お前らに田舎の良さを問うと、おそらく自然が豊かである。空気がおいしい。安く生活できる。騒音がない。そういう返答が返ってくるだろう。それもそうだがもっと他に良さがある。結局は人なのだ。世の中には3種類の人間がいる。「生きている人間」「死んでいる人間」「やばい奴」の3種類だ。田舎の人間は生きている。だから田舎にいると生きた人間と接することができる。これが田舎の良さだ。都会にだって空気がおいしい場所はあるし、安く生活できる場所もあるし、騒音のない静かな場所もある。だが生きた人間と接することができる機会は田舎に行かないと得られないのだ。

 

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まるで都会の人間が死んでいるかのような言い草だとお前らは思うかもしれない。だがお前らに問いたい。満員電車に押し込められたサラリーマンを見て、「こいつらは生きている」と思うだろうか。私は思わない。「こいつらは死んでいる」と思う。都会の人間は死んでいる。私は死んでいる人間と接したくない。接客トラブルだとか、いじめだとか、ストーカーだとか、パワハラだとか、セクハラだとか、暴力だとか、詐欺だとか、結局「やばい奴」が「死んでいる人間」と接することによって起こるものだ。やばい奴は生きている人間を狙わない。そして都会に居ると自分が死んでいる人間になってしまう。だから田舎で暮らしたいのだ。自然を求めに行くわけでもない。おいしい空気を求めに行くわけでもない。物価の安さを求めていくわけでもない。生きた人間と接したいから行くのだ。ただ物事には二面性がある。田舎暮らしに様々なデメリットがあることは当然私も理解している。病院が近所になくて死ぬかもしれない。だが田舎暮らしにはそれ以上のメリットがあると私は思うのだ。

 

田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」

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田舎の人間は温かい。田舎に住めばわかる。便利なことだけが自由ではない。スタイリッシュな生活だけが自由な生活ではない。田舎に目を向ければこれまで見えてこなかった選択肢が人生に与えられる。

今週は桜花賞。シゲルピンクダイヤがピンク帽の枠に入った。それではまた明日。