かえるん日記

当たった時は謙虚に。外した時は冷静に。

【東海S 2020】徹底回顧・フェブラリーS2020展望

東海S回顧

kaerun4451.hateblo.jp

インティ(1人気3着)

ヴェンジェンス(3人気2着)

キングズガード(6人気5着)

エアアルマス(2人気1着)

2020年初のダート重賞ということで気合いが入っていましたが、予想としては残念な結果になりましたね。エアアルマスに対する考察やレース展開・隊列に関する考察で詰めが甘かったと思います。反省すべき点は反省し、今後に生かしていきましょう。

f:id:kaerun4451:20200127200412j:plain

エアアルマス

まずは勝ったエアアルマスです。ここ3戦が400mほどしかまともに走っていなかったエニフS、台風でめちゃくちゃな馬場だった太秦S、砂被って制御不能武蔵野Sと数字が出るようなレースを使っていなかったので指数は低めでしたが、予想記事で言及した通り能力はGⅠ級でしたね。

kaerun4451.hateblo.jp

2キロ貰ったとはいえ競りかけに来たインティを逆に振り落として突き離すというのはなかなかできない芸当だと思います。1.50.2(36.0)で独自に出している分解指数は105、当然GⅠ勝ち負けのラインに乗ってきますね。

一躍フェブラリーSの主役候補に躍り出た(次走は松山JでフェブラリーSとのアナウンス)わけですが、基本的には嫌いたい1頭になってくるかなと思います。理由としては2つあって、

①好走条件としてすんなり外2、外3を取ることが求められるため、相対的に他の馬のスタートが速くなる距離短縮は良くない。

②冬の東京ダートは非常に砂質が重く、この馬のスピード能力が生かせない。

ということです。そもそも東海S根岸Sと2週連続でダート重賞があることによって、東海S→中距離馬ばかり、根岸S→低距離馬ばかりと両レースのメンツの適性に偏りが生じるんですよね。今回の東海Sも正直スタートが速い馬はスマハマ、アイファーイチオー、インティくらいで、エアアルマスのテンスピードなら楽に先手を主張できるメンツ構成でした。しかしフェブラリーSでは、東海S経由の中距離馬と根岸S経由の短距離馬が半々のメンツ構成になるわけで、当然短距離馬にはテンの速い馬がたくさんいます(代表例としてはワイドファラオ、コパノキッキングやアルクトスも全然エアアルマスより速い)。そうなったときに今回のように楽に先手を主張できるかというのには疑問符がつくところで、仮に先手を取れたとしても、先行争いでかなりの脚を使ってしまうだろうという点は否めません。

もう1つの要素としては、やはりこの馬基本的に軽いダート向きだろうというところです。武蔵野Sにしても芝スタートでゲート自体は悪くなかったのですが、ダートに入ってからの行き脚がイマイチというところもあって(これには輸送によるテンション的な面もあるかもしれない)、馬体的にもやはりゴリゴリにパワー系というよりはスピードを生かしたいタイプだと感じています。そう考えると冬の府中は相当タフな馬場になりますし、パフォーマンスとしては若干今回よりも下げてくるのではないでしょうか(砂を被らずに運んでテンションも落ち着いていたとして)。

ヴェンジェンス

ヴェンジェンスはエアアルマス、インティが前を潰しにいったところを漁夫の利的に差し込む形で、今回は見立て通りに走ってくれたのではないかなと感じます。しかしこの馬は渋った馬場にはめっぽう強いカジノドライヴ産駒ですし、フェブラリーSで好走するには重~不良馬場が絶対条件になってくるように思います。ただ馬場さえ渋れば能力はGⅠ級と見ていいのでは。

さらにこの馬は相対的なパフォーマンス値が「コーナー>>直線」タイプの馬です。同様の特性を持つオメガパフュームが左回り苦手なのと同じで、基本的にこの手のタイプの馬は直線スピードを求められる中京や東京では走れません(プロキオンSでは渋った馬場にも関わらずアルクトスやミッキーワイルドには完敗)。そんなこんなで、この馬に関しても基本的にはフェブラリーSでは買わない方向で行きたいです。

インティ

アタマ固定で勝負しましたが、よもやの3着となりました。うーん、自信ありましたけどね笑。。控えるという発想は無かったです(陣営逃げ宣言してましたし)。。この馬の強みはやっぱり基本的な追走能力の高さで、他の馬にとっては脚が溜まらないペースであっても脚が溜まるというのが1番のストロングポイントだと思います。なので他の馬も脚が溜まるペースに合わせてしまうと良さが活きないといった形で、最低でも番手が欲しいところなんですよね。新味が出ていい騎乗をしたという意見もありますが、このあと距離短縮になるわけですし、この控えた結果がこのあとのフェブラリーSに繋がるとは正直思えないところです。ただパフォーマンスとしては1番強い競馬をしていて、2キロ余分に背負って早めに外を上がっていった(1角も含めて)ロスを考慮すれば、少なくともエアアルマスよりは地力的には上に取りたいかなといった感じです。明らかに余裕残しの仕上げだったでしょうし。

ただ前述の通り、フェブラリーSを見据えるなら今回もガンガン出していってスピードを生かした競馬をしたほうが良かった感があり。いわゆる「距離短縮で忙しくなった」という敗戦コメントがレース後に出そうという懸念は否めないのではないでしょうか。フェブラリーSでは厚い印を打つ予定でしたが、ちょっとここは慎重に考えたいかなという感じですね(ここをもっともらしい負け方したせいで逆に人気しちゃいそうな感も気に食わない)。

4着以下の馬について

上位3頭がGⅠ級のパフォーマンスですので、後ろの馬は正直ノーチャンスだったと思います。アングライフェンキングズガードもそつなく乗っていいパフォーマンスを見せましたが、現状GⅢレベルということでスピード負けの形です。

あと果敢に先行したスマハマアイファーイチオーに関してはミドルペースで上手く逃げていたにも関わらず4角であれだけ来られるというのはかなり厳しかったと思います。この2頭に関しては標準的なGⅢレベルなら巻き返せると思いますね。特にアイファーイチオーは人気もしないと思うので狙えそうです。

東海Sの回顧はこんなところで。割とみっちり書きましたが、なかなかここまで詳細に掘り下げてる人もいないと思うので、何かしら参考になればと思います。いずれにせよフェブラリーSの展望は根岸Sが終わってからになるのでは。まあその前に川崎記念ですかね。東京大賞典に引き続き当てたいところですが、本命はあの馬の予定です。それではまた明日。