かえるん日記

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【正月の風物詩】箱根駅伝2020徹底順位予想

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箱根駅伝

1月2日~3日にかけて、第96回箱根駅伝が行われます。実家でぼんやり見るのもいいですが、やっぱり予想家たるもの順位を予想しなけりゃ気が済まないですよね。優勝する大学はどこなのか?徹底的に予想していきたいと思います。

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まずは箱根駅伝のコースについて見て行きます。1区間の距離は20.8~23.1kmとほとんど変わりませんが、それぞれの区間に特徴があり、どの区間にどんな選手を配置するかが重要になってきます。まとめるとこんな感じ。

1区: スピード質 集団走 ラストスパート

2区: スタミナ質 乱ペースへの対応 終盤の上り坂

3区: スピード質 追い風 直線走でのペース維持

4区: スタミナ質 細かいアップダウン 気温上昇 単独走

5区: 特殊区間 急激な上り坂 脚を使い切った後の下り坂

6区: 特殊区間 急激な下り坂 脚を使い切った後の平坦コース

7区: スピード質 オーバーペースになりやすい下り基調 

8区: スタミナ質 後半の急な上り坂 向かい風 気温上昇

9区: スタミナ質 単独走 向かい風 ビル風 気温上昇

10区: スタミナ質 向かい風 強いビル風 気温上昇 ラストスパート チーム順位の把握

区間に適性のある選手を10人きっちり揃えられるかどうか、近年の箱根駅伝のポイントはこれに尽きると思います。1人速い選手がいたところで他が遅ければ意味がありません。

各大学の区間配置・戦力分析

コースがわかったところで、昨日発表された区間エントリーを見ながら各大学の戦力について評価していきたいと思います。ちなみに区間エントリーの当日変更は4人まで可能で、いわゆる当て馬を使っている大学も多く、当日どのようなエントリー変更が行われるかについても分析していきたいと思います。

選手名赤字区間賞候補、区間青字→ポイントとなる区間

(※)当日のオーダー変更はあくまで私の独断と偏見による予想です。

1.東海大学

前回箱根: 1位 出雲駅伝: 4位 全日本大学駅伝: 1位

1区 鬼塚(4年)

2区 塩澤(3年)

3区 西川(4年)

4区 鈴木(3年)名取(3年)

5区 西田(3年)

6区 羽田(4年)→舘澤(4年)

7区 松崎(1年)阪口(4年)

8区 小松(4年)

9区 米田(3年)→松尾(4年)

10区 郡司(4年)

区間エントリー後に両角監督から、「交代枠は4人使う予定」「前回優勝時と同じ区間にエントリーの選手(1.3.5.8.10区)はそのまま走る」「2区は名取と塩澤で迷った」「阪口は主要区間で使う」「舘澤は走る」というコメントが出ていたのでそれを参考にしました。変えるとしたら4.6.7.9区なんですけど、6区に当て馬使うということは6区予定の選手が平地のリザーブも兼ねるということですので、ここは阪口選手か舘澤選手なのかなと予想しました。あと不確かではありますが阪口選手は平地という情報もあり、この配置が1番しっくり来るかなと思います。

まあ盤石の布陣というか、ブレーキさえ無ければ順当にここが勝つのかなといったイメージです。序盤で5~6番手にいたらもう確勝級と言っていい終盤の布陣で、展開次第では5分差ベースの圧勝まで考えられると思います。

その中で、東海大学の「穴」を探すとすれば6区ですね。前回大会で6区2位だった中島選手がエントリーできなかったという点はかなり痛手で、ここを起用した選手が振るわず60分以上を擁すると、優勝争いをするうえではかなりのマイナスとなってきます。一応私の予想としては舘澤選手を充ててみましたが、当日誰が走るのか。非常に注目です。

2.青山学院大学

前回箱根: 2位 出雲駅伝: 5位 全日本大学駅伝: 2位

1区 宮坂(1年)吉田圭(3年)

2区 岸本(1年)

3区 鈴木塁(4年)

4区 市川(3年)→吉田祐(4年)

5区 飯田(2年)

6区 谷野(4年)

7区 中村(4年)

8区 岩見(3年)

9区 神林(3年)→湯原(2年)

10区 新号(3年)

ここが1番読めないですが、2区に1年生の岸本選手を使ってきているので、おそらく1区は計算できる選手を使ってくるのではないかと踏んでいます。1区の噂が出ている東京国際のヴィンセント選手が補欠に回りましたし、ハイペースの1区を見込んでエースの吉田圭太選手をいきなり使ってくる線もあるかと思います。原監督のサプライズに期待。

あと5区6区の特殊区間は初挑戦の2人となりますが、特殊区間の選定が上手い大学なのでここは問題ないかと。優勝への条件としてはまず往路優勝ですね。そして7区終了時点で東海大学とは1分の差が欲しいところですが、単純な地力比較でいくと東海のほうが上の区間が多いのでなんともいえないといった形。ただ箱根で無名の選手がいきなり爆走したりするのがこの大学。注目です。

3.東洋大学

前回箱根: 3位 出雲駅伝: 3位 全日本大学駅伝: 5位

1区 西山(3年)

2区 相澤(4年)

3区 吉川(3年)

4区 渡邊(4年)

5区 宮下(2年)

6区 今西(4年)

7区 山田(1年)→大澤(3年)

8区 前田(1年)→清野(1年)

9区 定方(4年)

10区 古川(1年)蝦夷森(2年)

東洋大学は何といってもやはり2区相澤選手、6区今西選手とゲームチェンジャーを2人置けるのが強みです。ここで他の優勝候補と比較して最低でも1分弱のアドバンテージは計算できますからね。さらに9区に定方選手が回ったあたりにメンバーの充実度を感じますし、意外に怖いのはここかなと感じています。

あとこちらも往路優勝が総合優勝への絶対条件ですが、そうなるとポイントとなるのは5区で、過去2年安定した走りを見せていた田中選手をわざわざ変えて宮下選手を起用したというあたりが吉と出るか凶と出るかというところでしょう。1区2年連続区間賞の西山選手がハイペース替わりでどうかという点にも注目です。

4.駒澤大学

前回箱根: 4位 出雲駅伝: 2位 全日本大学駅伝: 3位

1区 中村大聖(4年)

2区 山下(4年)

3区 大坪(4年)→小林(3年)

4区 佃(2年)田澤(1年)

5区 伊東(3年)

6区 中村大成(4年)

7区 小野(1年)→小島(3年)

8区 加藤(3年)

9区 神戸(3年)

10区 山野(1年)→石川(2年)

ちょっと読めない部分はありますが、往路優勝狙いの布陣にしてみました。1~3区を先頭グループで進め、田澤選手が4区で62分弱で走れば小田原で独走トップの線もありますし、そうなれば復路は1号車を風除けに使って先頭効果を利用できるので、総合優勝の可能性もゼロではないと思います。

5.帝京大学

前回箱根: 5位 出雲駅伝: 7位 全日本大学駅伝: 8位

1区 田村(4年)

2区 星(3年)

3区 遠藤(2年)

4区 岩佐(4年)

5区 平田(4年)

6区 島貫(4年)

7区 増田(3年)→橋本(2年)

8区 鳥飼(3年)小野寺(3年)

9区 小森(4年)

10区 吉野(4年)→中村(2年)

1区小野寺選手という噂もありますが、11月末の記録会で28分台を出している田村選手は変えてこないのではないかということで、このようなオーダーにしてみました。

総合力で勝負するタイプのチームで、今年は層が厚く、山さえこなせばシード権は堅いのではないかという風に見ています。ただ上位進出にはワンパンチ欲しい印象で、3区のエース遠藤選手が去年の再現でどれだけ順位を上げられるかがポイントになってくると思います。

6.法政大学

前回箱根: 6位 出雲駅伝: 10位 全日本大学駅伝: 11位

1区 久納(2年)

2区 鎌田(2年)

3区 田辺(3年)

4区 河田(1年)

5区 青木(4年)

6区 坪井(4年)

7区 松澤(4年)→増田(4年)

8区 中園(1年)→岡原(4年)

9区 糟谷(3年)

10区 奥山(3年)→清家(2年)

5区青木選手、6区坪井選手のアドバンテージはありますが、今年は少し平地が薄い印象です。終盤のシード争いに向けて、1区の久納選手がハイペースの中どれくらい粘れるかがポイントになってくるのではないでしょうか。

7.國學院大學

前回箱根: 7位 出雲駅伝: 1位 全日本大学駅伝: 7位

1区 川崎(1年)→藤木(2年)

2区 土方(4年)

3区 青木(4年)

4区 田川(3年)→中西大(1年)

5区 浦野(4年)

6区 島崎(2年)

7区 木付(2年)→茂原(4年)

8区 河東(3年)

9区 中西唯(1年)

10区 高嶌(3年)→殿地(2年)

往路優勝を狙う布陣ですが、駒澤同様1~3区をトップのグループで運べればチャンスはあると思います。あとは4区がどうしても他の優勝候補と比べると手薄になってしまうので、そこを凌げればかなり面白いのでは。東海とイーブン、それ以外の大学なら1分半くらいのビハインドであれば、浦野選手なら一蹴してくれるでしょう。

8.順天堂大学

1区 原田(3年)橋本(4年)

2区 藤曲(4年)

3区 小島(2年)→西澤(1年)

4区 野口(3年)

5区 真砂(3年)

6区 清水(3年)

7区 小畠(4年)

8区 人見(2年)→澤藤(3年)

9区 鈴木(4年)

10区 吉岡(2年)

ダークホース筆頭です。前哨戦の全日本大学駅伝は6区までトップ争いに加わる大健闘。突出したエースはいませんが、総合力の高さは上位チームと比べてもそこまで落ちないと思います。2区終了時である程度のポジションにいれば、山の出来次第でトップ5くらいまでは入ってきてもおかしくないのでは。

9.拓殖大学

前回箱根: 9位 出雲駅伝: 9位 全日本大学駅伝: 16位

1区 工藤(1年)赤崎(4年)

2区 レメティキ(1年)

3区 松岡(3年)

4区 吉原(3年)

5区 石川(3年)

6区 玉澤(4年)

7区 兒玉(2年)→佐々木(1年)

8区 江口(1年)→清水(3年)

9区 中井(4年)

10区 青柳(3年)→竹蓋(2年)

赤崎選手→レメティキ選手の1区2区はトップ争いもできる並びで、往路の前半区間を盛り上げてくれるのではないでしょうか。ただ一方で3区以降はかなり手薄な印象。前回の箱根でいい走りを見せていた3区松岡選手がどこまで待ち堪えられるかが終盤のシード争いに向けての鍵となってきます。

10. 中央学院大学

前回箱根: 10位 出雲駅伝: 11位 全日本大学駅伝: 10位

1区 栗原(2年)

2区 川村(4年)

3区 戸口(3年)→高橋(3年)

4区 小野(2年)→有馬(4年)

5区 畝(3年)

6区 武川(1年)

7区 吉田(2年)→城田(4年)

8区 藤井(4年)

9区 糸井(2年)→長山(4年)

10区 石綿(3年)

掴みどころのないチームですが、層は厚いです。山でブレーキさえなければ毎年シード権巧者という戦い方をしてくるチームですし、ちゃっかりシード権は取ってくるのでは。エース格を投入する前半区間でいいポジションにつけたいところ。

あと毎年10区に強い選手を配置してシード権を確保するのがこの大学の特徴で、全日本でいい走りをしていた石綿選手に注目です。

11. 東京国際大学

前回箱根: 15位 箱根予選会: 1位 全日本大学駅伝: 4位

1区 山谷(1年)→真船(4年)

2区 伊藤(4年)

3区 栗原(3年)ヴィンセント(1年)

4区 佐伯(3年)→丹所(1年)

5区 山瀬(4年)

6区 大上(1年)

7区 中島(3年)

8区 芳賀(2年)

9区 相沢(4年)

10区 内山(4年)

おそらく真船選手、伊藤選手、ヴィンセント選手で1~3区を並べてくるでしょうが、こちらが他の大学にとってはかなり脅威。ヴィンセント選手が1区に来ると出だしから超ハイペースでレースプランを崩される大学が多く出そうですし、3区ヴィンセント選手だと平塚で抜け出すことも考えられます。その中で往路優勝へ向けて重要となってくるのがやはり5区で、山瀬選手がある程度登れるようなら番狂わせが見られるかもしれません。

あと復路もなかなか厚い布陣で、シード権は堅いと見ています。

12. 神奈川大学

前回箱根: 16位 箱根予選会: 2位 全日本大学駅伝: 不出場

1区 西方(2年)荻野(4年)

2区 北崎(3年)

3区 越川(4年)

4区 小笠原(3年)

5区 井手(3年)

6区 森(4年)

7区 鈴木(1年)→川口(2年)

8区 安田(2年)

9区 古和田(4年)

10区 古市(1年)→安田(4年)

予選会を見ても明らかに長い距離に適性のあるチームが、全日本に出ずにここに照準を合わせてきたというのは不気味。毎年山で苦戦する印象があるので、山の時点でシード権ボーダーくらいにいれば上位進出も見込めそう。

13. 日本体育大学

前回箱根: 13位 箱根予選会: 3位 全日本大学駅伝: 14位

1区 池田(3年)

2区 山口(4年)

3区 亀田(3年)

4区 太田(3年)→藤本(1年)

5区 小懸(4年)

6区 盛本(1年)

7区 大内一(3年)

8区 嶋野(3年)→廻谷(4年)

9区 野上(3年)

10区 中川(4年)

今年は苦戦が予想されていましたが、11月の記録会で好記録が連発しました。1区から上位に付けられれば後半区間も強い選手が残っており、シード権争いには絡んでくると思います。

予選会で爆走した藤本選手は補欠登録でしたが、どこに使ってくるのかにも注目です。

14. 明治大学

前回箱根: 17位 箱根予選会: 4位 全日本大学駅伝: 15位

1区 小袖(3年)

2区 加藤(1年)→手嶋(2年)

3区 小澤(1年)

4区 金橋(2年)

5区 鈴木(2年)

6区 前田(3年)

7区 三輪(4年)

8区 酒井(3年)→河村(4年)

9区 村上(3年)

10区 坂井(3年)阿部(4年)

エースの阿部選手はケガ明けということで主要区間には使ってこない予想。1区は上位が予想されるので、2区に起用されそうな手嶋選手がどれだけ粘れるかがシード権獲得へ向けて大きなポイントになりそうです。

15. 創価大学

前回箱根: 不出場 箱根予選会: 5位 全日本大学駅伝: 不出場

1区 米満(4年)

2区 ムイル(4年)

3区 原富(3年)

4区 横山(1年)→右田(3年)

5区 築館(4年)

6区 鈴木渓(3年)

7区 三上(2年)→福田(3年)

8区 鈴木大(3年)

9区 永井(2年)→葛西(1年)

10区 嶋津(2年)

あまり情報がないので読めないチームですが、1区、2区では上位争いが可能です。シード権争いへ向けてポイントとなってくるのはやはり山登りで、登りの適性がすごいと噂の築舘選手がどこまでやれるかがポイントになってきそうです。

16. 筑波大学

前回箱根: 不出場 箱根予選会: 6位 全日本大学駅伝: 不出場

1区 西(3年)

2区 金丸(4年)

3区 福谷(1年)猿橋(3年)

4区 大土手(3年)

5区 相馬(3年)

6区 岩佐(1年)

7区 杉山(2年)

8区 伊藤(2年)

9区 渡辺(3年)→小林(1年)

10区 児玉(3年)→川瀬(5年)

大番狂わせで予選会を通過してきましたが、本戦は苦しい戦いが予想されそうです。その中で5区に経験者の相馬選手を配置できるというのは強みで、ここでどれだけ上げられるかがポイントとなってきそうです。

17. 日本大学

前回箱根: 14位 箱根予選会: 7位 全日本大学駅伝: 不出場

1区 横山(3年)

2区 ドゥング(1年)

3区 松木(4年)→樋口(1年)

4区 武田(3年)

5区 廣田(4年)

6区 宮崎(3年)

7区 野田(3年)

8区 若山(1年)→松岡(1年)

9区 橋口(2年)→岩城(1年)

10区 金子(4年)

前半特化型のオーダーで組んでみました。往路でシードボーダーに2~3分のアドバンテージを取り、後半粘りこむ形が理想だと思います。そのためにもまずは1区のスタートダッシュがポイントです。

18. 国士館大学

前回箱根: 18位 箱根予選会: 8位 全日本大学駅伝: 不出場

1区 荻原(2年)

2区 ヴィンセント(2年)

3区 杉本(3年)→加藤(4年)

4区 石川(4年)

5区 鼡田(4年)

6区 曽根(3年)

7区 木博(2年)

8区 金井(3年)→清水悠(1年)

9区 福田(4年)

10区 孝田(3年)→清水拓(2年)

2区のヴィンセント選手は強力ですが、そこからどう繋いでいくかがポイントになりそうです。日本人エースの鼡田選手が5区に回ったので、ここは注目。

19. 早稲田大学

前回箱根: 12位 箱根予選会: 9位 全日本大学駅伝: 6位

1区 尼子(4年)中谷(2年)

2区 太田智(4年)

3区 山口(2年)→井川(1年)

4区 千明(2年)

5区 吉田(3年)

6区 半澤(2年)

7区 鈴木(1年)

8区 太田直(2年)

9区 遠藤(4年)→新迫(4年)

10区 宍倉(3年)

予選会は苦しみましたがベストメンバーではありませんでしたし、そのあとの全日本大学駅伝の結果を見ても、山さえこなせればシード権は堅いのかなといった印象です。1区2区を上手く流せば上位進出も見えてくるのではないでしょうか。

20. 中央大学

前回箱根: 11位 箱根予選会: 10位 全日本大学駅伝: 不出場

1区 千守(1年)→舟津(4年)

2区 川崎(3年)

3区 小林(1年)→三浦(2年)

4区 手島(2年)→池田(3年)

5区 畝(3年)

6区 若林(1年)

7区(2年)

8区 矢野(3年)

9区 大森(3年)

10区 二井(4年)→田母神(4年)

前半ある程度のポジションが取れれば山はある程度計算できるのが強みです。復路にも主力選手を残してますし、シード権争いには絡んでくるのではないでしょうか。

順位予想

以上の分析を踏まえての順位予想がこちら。

1位 東海大学

2位 東洋大学

3位 青山学院大学

4位 駒澤大学

5位 東京国際大学

6位 國學院大學

7位 帝京大学

8位 順天堂大学

9位 早稲田大学

10位 中央学院大学

1月2日の朝8時。号砲を待ちましょう。それでは。