今週は香港Cデー(国際競馬競走)がありますね。アーモンドアイの回避は残念ですが(有馬にスライドなら面白い)、インディチャンプ、ウインブライト、ラッキーライラックと錚々たるメンツが日本からも参戦します。日本馬の活躍に期待したいですね(馬券を買うかは検討中)。
ところで今の香港がヤバい状況だということはみなさんもニュース等々でご存じかと思います(ピークは過ぎた感じですかね)。
まあどうしてこうなったかということと、日本への影響がどんな感じかというのが我々にとっては気になる部分になってくるかなとは思うので、軽くまとめてみようかと思います。断片的にまとまってるサイトとかはあったんですけど、全体的にザックリまとめたって感じのサイトが意外となかったので。
逃亡犯条例
「身柄引き渡し協定を結んでいない国の要請でも犯罪者を引き渡せるようにする」という逃亡犯条例の改正案が香港政府から今年の6月に出されました。
従来の逃亡犯条例の場合、香港人が身柄引き渡し協定を結んでいない国で犯罪を犯した場合、その香港人がその国で逮捕される前に香港に戻ってしまえば(逃亡犯)、その国でも香港でも罪に問うことができないんですよね。
香港政府は、こういったケースを無くすために(表向き)、この条例の改正に踏み切りました。
まあ一見何も問題ないように見えますが、香港と身柄引き渡し協定を結んでいない国=中国がこれによってかなり得をすることは自明です。
具体的に言えば、中国政府が「あの香港人は中国で犯罪を犯したから身柄を渡せ」と言った場合、中国本土へ引き渡されることとなります。
これは香港人はもちろん、香港に住んでいる外国人、香港を訪れた外国人も対象になるので、「中国政府を批判したことがある日本人が香港を訪れたら中国に送還されてしまう」なんてケースも起こるわけです。
これは日本にとって香港が「香港国」ではなく「中国の一部」みたいな感じになってしまうということですね。大げさに言えば。
デモ発生の主因
そもそも香港には「中国共産党を批判するために、言論の自由を求めて逃げてきた」という人が大勢います。過去の発言等を掘り返されて中国に引き戻されるようなことがあってはたまらないわけですよね。当然国民総出で反発するわけです。
まあ今回の条例改正も、表向きに見れば犯罪者取り締まりの一貫のように見えますが、実際はゴリゴリに中国共産党の干渉が入った改正だったようです。
猛烈なデモの甲斐あってか、香港政府は逃亡犯条例の改正案を撤回しました。香港政府が折れたというより、裏にいる中国共産党が折れたという形ですかね。これは結構快挙だと思います。
今後の香港
デモ隊は投獄されたデモ参加者の解放や、中国共産党の干渉を防げるよう民主的な選挙の実現を求めてデモ活動を続けていますが、まあひとまずのところはデモ隊側の勝利という形で片付いた感じです。ただ根本的に中国共産党との関係を断ち切らないことには本質的な解決にはなりませんから、今後のこのような混乱はしばらく続いていきそうです。
こういった感じで香港は今ヤバい状況ではあるのですが、バックに中国が付いている以上日本政府としてもあんまり関与したくないというのが本音のところですよね。我々日本人としてもひとまず静観の形が良いと思います。
尖閣諸島などの問題もありますが、中国は脅威です。国防等も含めて緊張感を持って対応していくべきではないでしょうか。
以上です。今月から就活がひと段落するまでは割と忙しいので記事はあんまり出せなくなるかもしれませんが、ボチボチやっていきたいと思います。それでは。