かえるん日記

当たった時は謙虚に。外した時は冷静に。

46億年に1人の臆病者

46億年もの間(正確には40億年前後だろうか)、生物は生存競争による淘汰と繁栄を繰り返してきた。弱い個体は死に、強い個体は子孫を残した。そうして迎えた46億年目。こうして自分が爆誕したわけだが、私は自分に対して、「私はこんなことも出来るんだ。さすがは地球46億年の結晶なだけあるな」と思うこともたまにあるが、一方で「なぜ地球は46億年もかけてこの程度の物体しか作れなかったのか」と思うことのほうが圧倒的に多い。46億年かけて修正されてきたにしてはあまりにも欠陥が多すぎるのだ(ここで各自身近にいる欠陥の多い個体を思い浮かべてください)。

強い個体が生き残り、次世代にDNAを繋いでいく。じゃあその「強い」とはどういうことなのだろうか。「勇敢であること」だろうか。幾多の困難に立ち向かい、集団を危機から救うような個体を「強い」と言うのだろうか。

個人的な見解だが、淘汰という観点に基づくと、真に「強い」とは臆病であることだと思うのだ。ごく最近、生物は「火」を発見した。「火」に対して、勇敢な個体は火に立ち向かい焼け死んだが、臆病な個体は火から逃げ回り生き延びたのである。ゆえに、生き残る個体が「強い」のであれば、強い個体は「臆病」な個体なのである。我々には46億年間かけて熟成されてきた「臆病の血」が流れているのだ。

だから立ち向かう必要なんてどこにもない。本能に任せて逃げ回れ。

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