かえるん日記

当たった時は謙虚に。外した時は冷静に。

「無駄」を「丁寧」と勘違いして仕事増やす奴

職場にいて害悪な奴ってどこにでもいると思うのだが、「仕事をしない奴」よりも「仕事を増やす奴」のほうが害悪だよなという話をしていきたいと思う。

「無駄」と「丁寧」

まず日本の悪い思想として、「ちょっとしたほころびが大きなほころびに繋がる」というものがあるが、日本人はそのちょっとしたほころびを気にしすぎて、逆に大きなほころびに繋がっている場合が多いと思うのだ。

仕事するうえでの絶対的な指標として「生産性」というものがあるが、「生産性」を高めるためには「無駄」を無くしていかなければいけないし、かつ「丁寧」に行わなければいけない。「無駄」と「丁寧」という一見異なる概念は、実は「生産性」という観点で見ると密接に関わり合っているのである。

ここで重要となってくるのが「無駄」と「丁寧」の線引きだと思う。さっきも書いたが、日本人は潜在的に「雑」を避ける傾向があるから、「丁寧」のデットラインがかなり低くなっていると思う。つまり、過剰な丁寧を無駄と解釈するためのハードルが著しく高いということである。これがいわゆる「無駄」を「丁寧」と勘違いして仕事増やす奴の大量発生に繋がっていると思うのだ。日本人の「生産性の低さ」はこれに起因しているといっても過言ではないと思う。ここさえ改善できれば、「残業」「休日出勤」といった社会問題の改善にも繋がると思う。

「雑」は「サボり」ではなく「効率化」である

だから日本人はもっと、「雑にやる」ことによる「業務の効率化」に目を向けるべきだと私は思う。日本人は「丁寧」にやりすぎなのだ。「丁寧」にやることが絶対的な「生産性の向上」にはならない。

ただここで問題が発生する。「丁寧さ」を重視する上司は、「無駄」なことまで一生懸命やる部下ばかり評価し、実は効率のいい「雑」な部下を「サボり」と叱責する傾向があるのだ。これが「無駄人間」の大量増殖をもたらしていると思う。「無駄人間」の上司の下で「雑な人間=効率的な人間」の部下が働くこの環境はストレスの温床であり(上司と部下双方のストレスの要因)、労働環境の改善を考える上では、まず考えなければいけない課題だと思う。

 

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自分が「仕事増やす奴」にならないために

難しい話ではあるのだが、その「丁寧」が「無駄」ではないかを考える、あるいはその「丁寧」が本当に「生産性」に繋がるのかを考えることが重要になってくると思う。とはいえそういう、「仕事を増やす奴」の考え方を我々が変えることはなかなか出来ないと思う。職場でこのタイプの人に出くわさないことを祈るばかりですね。

今日はここまで。なんにも解決してませんが、こういう奴いるよねという記事でした。共感する人は多いのでは。それではまた明日。