土曜函館6レース(ダ1000)
メンバーレベルとしては低調な1戦、函館のダート1000新馬は2つ番組が組まれているが、ヤマメが勝ったレースと指数的にはほぼ同じかなという感じ。
勝ったリュウノゲキリンに関しては現時点では特に強調材料はないが、5月生まれの馬がこの時期のダート新馬を勝つということは評価していいと思う。次走の函館2歳ステークスはさすがに厳しいと思うが、将来的にトモがしっかりしてくれば追走指数が伸びる余地はあると思う。成長に期待。
土曜中京6レース(ダ1400)
超絶ハイレベルレースでした。伝説の新馬戦になるかもしれません。10着のエルファルコンあたりまでは未勝利は勝ち上がりそう。
1着 ファシネートゼット(ヘニーヒューズ×ファシネートダイヤ)
新馬戦で1.25.2と破格のタイムが出ていて、高速馬場だなぐらいにしか思っていなかったのだが、ラップを取って度肝を抜かれた。なんと「後傾ラップ」だったのである。そして勝ったこの馬の上がりタイムが35.7。TS指数は既に1000万下レベルの域に達していると試算された。
馬場の恩恵があったにせよ、2歳馬が中京1400ダートで上がり35秒台を出したのはザッと調べてみたところ史上初。ヘニーヒューズ産駒なので若干成長力に難ありと仮定したとしても、全日本2歳優駿まで狙える馬だとは思う。チェックしといて損はないと豪語したい。
2着に敗れたホットミストもべらぼうに強いが、脚力勝負だとファシネートゼットとはちょっと差があったなという印象。ただパイロ産駒はとにかく追走能力が生きる展開が得意だし、この馬はファッショニスタの妹で成長力にも期待できる。上級条件や良馬場でタフな競馬になればこちらのほうを上に取るかなという印象。
日曜福島1レース(ダ1150)
勝ったのはダンシングサンダー(スズカコーズウェイ×スズカローズマリー)
ジェネティクスの新馬組で、2戦目でレース慣れしてかなりパフォーマンスを上げてきた。ヴァンドゥメールの新馬戦と指数的にも遜色ないし、500万でも十分勝負になるなという印象。
ついでなのだが、このレースを使って2歳ダート短距離戦で私が普段使っている考え方について説明したいと思う。
このレースは、
1着 ダンシングサンダー(8人気1着)
2着 ダウラギリ(3人気2着)
3着 エストラード(2人気3着)
4着 アベックフォルス(9人気4着)←私の本命
これに共通する点としては「前走ダート組」というところですよね。
一方「前走芝組」の結果がこちら。
ロードファビュラス(1人気6着)
ミスファビュラス(4人気11着)
コスモリモーネ(5人気9着)
この時期のダート短距離未勝利は「初ダート」の馬が人気して飛び、前走ダートの馬(特に1着との上がりの差が少ない馬)が好走するというパターンが非常に多い。
これは番組表を見ればわかることで、この時期の芝短距離新馬はとにかく番組が多く、メンバーがスカスカになりやすい。一方、ダートの番組はあまり多くないためメンバーレベルが高くなりやすい。そういう状況の中で、芝のスカスカレベルの新馬で通用しなくて仕方なくダートに転向してきた馬が、ダートのハイレベル戦で揉まれた経験をしているダート転戦馬に勝てるわけないのである。
しかし今の馬券購入者の間には、芝はダートよりもレベルが高いという盲目的な理解があって、そこにオッズ妙味が生じるのである。
教訓
この時期(7~9月)のダート短距離2歳未勝利は、前走ダート組から穴を探せ。
逆に芝→ダート替わりで血統的にいい馬探そうとかやっちゃうとドツボに嵌まる。
今日はここまで。JDDのオッズが出たが、買い目は変えずに行きたい。それでは。