かえるん日記

当たった時は謙虚に。外した時は冷静に。

トヨタも終身雇用できないってよ

 

トヨタ自動車の豊田会長が「雇用を続けている企業にインセンティブがあまりない」という発言をした。これはその通りだと思う。

kotobank.jp

つまり企業側に終身雇用をする「メリット」がなくなったのである。この話はプロ野球の球団で考えるとわかりやすい。昔は活躍したかもしれないが成績に陰りが見られてきたベテラン選手を、球団が高い年棒を払って雇うかという話と同じだ。戦力にならない選手は若手でも解雇して淘汰し、コスパのいい(少ない年棒の割に高い実力を持っている)若手選手を起用しながら育てていく。そのためには結果に多少の損失をいとわない(スポーツ界の谷間世代でよく聞かれる「今年は育てる1年だ」という話と同じ概念である)。年棒が高くなってきてピークを過ぎたら捨てる(もしくは売り飛ばす)。それが長期的な視野で結果を出すために一番効率(コスパ)がいいのである。それは一般企業でも同じことではないか?そう提唱したい。

だが巨人やソフトバンクのような金満球団となると話は変わってくる(特に巨人は勝ち続けなければならないというプレッシャーのために結果に対して極限の効率が求められている)。即戦力になりそうな選手を金でヘットハンティングしたほうが若手を育てるよりも効率が良いのだ。トヨタという企業はまさに巨人やソフトバンクのような金満企業であり、本来社員のコスパに多少気を使わなくても目先の結果に対して極限の実力主義を貫くことができるはずなのだ。そのトヨタが終身雇用は無理と言ったのだ。じゃあもう無理なのではないか。終わったのだ。終身雇用という概念は今日をもって死んだのである。

そもそも終身雇用が必要なのかと思うわけですよ

 

私は「終身雇用は現代社会の理想的な仕事スタイルに対して不釣り合いなのではないか」と考えている。そういう意味で働く側と雇う側の利害が一致してきているのでは?」と思うのだ。言い換えると、働きたい場所で働き、合わなかったらやめる。派遣や中途採用といったこれまで「悪」とされてきた働き方が、今まさに「王道」として社会に君臨しようとしているし、企業もそれを求めているということだ。だから終身雇用といった「安定」を求める仕事の概念は現代社会において「不釣り合い」であり、いわば「前時代的」なのだ。そして今日の終身雇用の死亡を受けて、仕事に安定を求めるという考え方はついに真っ向から否定されたのだ。

 

 

 不安定な仕事をしろ

 

じゃあ終身雇用が死んだこの世の中でお前らはどうすればいいか?それは「安定」を求めないことである。トヨタに就職することが「安定」だった前時代の理論は崩壊した。そこにもはや安定はない。だからこそ「不安定な仕事」をするべきだ。収入が安定しない仕事をするべき時代なのである。個人事務所でもいい。水物の取引でもいい。収入が変われば生活が変わる。すなわち不安定な収入は生活に彩とバリエーションを産むのである。同じ毎日を繰り返すこと、変化しないことは退化だと前に言った。もっと我々には不安定さが必要なのだ。不安定さが我々を成長させるのだ。それが言いたかった。「社会の歯車」になるのではなく「社会の潤滑油」になろうじゃないか。歯車が評価されないこの世知辛い世の中で生き残るために。

昨日はバタバタしていて日記を書けなかった。申し訳ない。競馬で6万円ほど勝ったので、近々おいしいものを作って食べたい。その模様はまた今度。それではまた明日。