かえるん日記

当たった時は謙虚に。外した時は冷静に。

なぜお前らは運動神経が悪いのか?

 はじめに

私の通う筑波大学には「体育専門学群」、いわゆる一般的にいうところの体育学部がある。体育学部に入るには、筆記試験と実技試験をこなす必要がある。つまり筑波大学の体育学部は勉強もスポーツもできる、いわばエリート集団なのだ。そんなエリート集団が日々体育学を学んでいる。どうすれば運動能力が上がるのか研究しているのだ。

私はこれに少し異議を唱えたい。運動能力が高い人間ばかりが集まって運動能力の向上について研究するよりも、運動能力が低い人間の意見も取り入れながら運動能力の向上について研究したほうが効率的なのではないだろうか。運動神経が良い人間は運動神経が悪い人間の気持ちを理解することはできないと思うのだ。つまり「どこがどう出来ないのか」「運動ができない人は自分たちとどう違うのか」が理解できないのだ。これでは研究効率が悪い。運動能力の低い人間はどんなことを考えながら運動をしているのか。そういう視点が重要になってくると思うのだ。

そこで今日は運動神経がそれほど良くない私が、「運動神経が悪い人間はどうすれば運動神経が良くなるのか」について考察していきたい。毎度のことながら専門家の意見ではないので気軽に読み流してほしい。

運動神経が悪い人間の2パターン

ひとことで運動神経が悪いと言っても全くベクトルの異なる2パターンに分かれる。1つ目は、ただ単に「腕力がない」「足が遅い」等の運動神経が悪いである。もう1つは「試合の中で咄嗟の状況判断が出来ずミスを連発する」「動作を取得するのに時間がかかる。上達しない」等の運動神経が悪いである。

前者の改善策は明白だ。筋トレをすればいい。正しい筋トレをすれば足は速くなるし、ある程度フィジカル面で運動神経が良い人との差をリカバリーできるようになる。こういう場合の「運動神経が悪い」では、筋トレをすることによって簡単に運動能力の向上を図ることができるのだ。

 

 ただ後者は違う。人並みに足は速いし力もある。だが球技が苦手で上手くプレーすることができない。こういう場合の「運動神経が悪い」で悩んでいる人は多いと思う。こういう場合はフィジカル面の変化から運動能力の向上に繋げることは難しい。じゃあ何を変えればいいか。それは考え方だ。球技では刻一刻と変化する戦況を瞬時に判断する能力が問われる。そんな能力先天性のものじゃないかとお前らはすぐ諦める。だが違うのだ。運動神経が悪い人間に総じて言えること。それは準備不足とイメージする能力の不足だ。これはどういうことか。説明していく。

準備をする

 

球技において最も重要なのは準備だ。このような状況になったらこういうプレーをするとあらかじめ準備をしておかなければ、その状況に咄嗟に対応することはできないのだ。なのにお前らはたいして準備もせずに球技に挑み、そんなこと咄嗟にはできないよと文句を言うのだ。まずは自分はどの状況においてどうプレーすればいいのか。それを事前に頭の中でしっかり組み立て整理することの訓練をしたほうがいい。準備ができるようになれば、球技は格段に上手くなる。

イメージをする

 

もう1つはイメージする能力だ。運動神経が悪い人間ほど上手い人間のプレーを参考にしようとしない。上手い人間のプレーを模倣してイメージを掴む。これを反復していけば、その動作が自然に上手くなるように人間の体は作られているのだ。それもせずにただの自分のなんとなくの考えでプレーしていても上達なんかするはずがない。上手い人のプレーを参考にし、それをイメージすることによってそのプレーに近づけていく。それさえできれば球技の腕は確実に上昇するのだ。

これが運動神経が悪い人間から見た、お前らの運動神経が悪い理由と運動神経を良くする方法の考察である。素人の意見ではあるが上の2点を意識することによってスポーツの腕は確実に上がる。準備とイメージ。ぜひ実践してみてほしい。それではまた明日。