かえるん日記

当たった時は謙虚に。外した時は冷静に。

「情報発信」とは「攻撃」である

SNSのフィールドは戦場だ

情報を発信することは「攻撃」に近い行為ではないかと感じる。私が今書いているブログ。これは紛れもなく「攻撃」だ。そこに敵がいて、その敵に対してジャブを繰り出している。これはわかりやすいかもしれない。一方でお前らがSNSに書いたその何気ないひとこと。例えば「ライブに行ってきました」。これも攻撃の一種だと私は思う。これはわからないかもしれない。敵もいないし。ただ、攻撃を「他人に刺激を与えること」と自由解釈して広義的に捉えれば、「ライブに行ってきました」も攻撃である。お前がライブに行ったのを見て刺激を受けるやつがいるかもしれないからだ。つまりSNSは「攻撃」が飛び交う「戦場」なのである。まずは私のこの認識を理解したうえで次の文を読んでほしい。

「戦場」で「攻撃」した時に起こること

 

しかし今のSNSユーザーは「戦場」に自らがいて「攻撃」を繰り出しているという意識を持っていない。当然お前らもそうだろう。それがSNSの危うさである。ちょっと具体例を出して説明していきたい。

例えばお前が「デートで松屋に行って何が悪い!」こうツイートしたと仮定する。するとお前は戦場において攻撃をしたことになる。

すると周りの人間はどう反応するだろうか。これは「敵」の場合と「味方」の場合で大きく変わってくる。

〇敵の場合

攻撃を受けた敵は、当然「反撃」に出る。カウンターだ。「デートで松屋に行くなんてダサすぎ」「男としてあり得ない」などとリプライが来るだろう。

〇味方の場合

味方が行うのは「援護射撃」だ。「その通り」「よく言った!」とリプライが来るだろう。

敵と味方が拮抗している場合は健全である。戦況は停滞し、やがて終戦する。

ところが敵が圧倒的に多い場合。敵の武器が強すぎる場合。あるいは味方の数が少なすぎる場合。味方の武器が弱すぎる場合。これはこのSNSという戦場においては非常にまずい状態に陥る。敵の総攻撃により、味方の半分は死滅。もう半分は敵に寝返る。これが炎上という状態である。「炎上」状態の敵は攻撃した張本人をボッコボコにして殺す。しかしここで終戦しないのが「炎上」の特徴である。炎は戦場の外へと進出する。これが「社会問題になる」ということであり、燃え広がった炎が「専門家」や「有識者」という治安部隊によって消し止められるか、街を焼き尽くした後に消火するまで炎上は続く。もはやこうなったらおしまいである。

これが一連の、お前らが攻撃したとき、すなわち情報を発信した時に起こり得ることである。これを踏まえたうえでじゃあどうすればいいのかというのを読んでほしい。

攻撃するうえで気を付けなければならないこと

①「自分が攻撃している」という意識を持つこと

お前らは自分で好き勝手にSNSを使って、それをどう使おうが自分の自由だろうと思っているかもしれないが、常にそのお前の好き勝手な発言が他人に刺激を与えているということを忘れてはいけない。身内だけの小さなコミュティだからいいだろうという理論は通じない。「戦場」はどこにいても「戦場」であり情報」というものは目に見えないほど小さいものであるからどんな隙間からでも漏れ出す。最近何かと話題のバイトテロによる炎上もそうだ。「攻撃」という自覚と、自分が「戦場」にいるという自覚さえあればああいうことは起きなかったはずだ。

②反撃に対して防御する術を身につけておくこと

こういう攻撃をすればこういう反論が来るだろうなという想定をあらかじめしておくことが大切である。予防線を張っておくのだ。「〇〇という意見もあるが」という文言が常に必要なのである。そしてその〇〇という意見の1つ1つをきっちりと論破していけば、反撃が炎上につながることはない。

第一、攻撃に対して反撃が来るというのは至極自然なことだ。つまり批判されて当然なのである。だから批判されたことに対して頭ごなしにどうこう言うのではなく、その批判をしっかり受け入れたうえでしかるべき対応をしていくことが重要なのだ。

特に今のSNSには反撃に対して耐性のないやつが多すぎる。それは結局反撃されることを想定していないがゆえだと思うのだ。情報発信というのは批判ありきでやるべきだ。そんな基本的なことをわかっていないやつがSNSにはうじゃうじゃいる。極めて危険だと言いたい。裸で戦場にはいないでくれ。

③無謀な攻撃はしないこと

 世の中には言論の自由というものが保障されている。だから幾分強めの反撃や、多少の敵の数の多さ、味方の少なさを自覚していても、「強い武器」さえあれば捨て身の攻撃をするべきだと私は思っている。ちょっと思慮を巡らせてみて、周りに味方が全くいない時、もしくは敵を過度に怒らせそうだと感じた時、武器が弱いなと感じた時、それはもはや持論ではなく「暴論」や「威嚇」である。そう感じた時に素早く攻撃を思いとどまる。そういう慎重さが大切になってくると思う。

戦場にもルールがある。ルールに乗っ取った攻撃をすれば、基本的にはそれほどハードな反撃を食らうことはないはずだ。

 

 

まとめると、まずSNSに自分の意見を書き込むにあたって、ルールに乗っ取っているかどうか確認すること、自分の行為は攻撃であり必ず反撃を食らうということを自覚しておくこと、そしてその反撃に対して準備をしておくこと。これをクリアしてはじめて情報を発信することができるのだと私は考えている。平和な戦場にしよう。みんなが自由に攻撃や反撃ができるような風通しのいい戦場にしよう。お前らもそう望んでいるはずだ。それではまた明日。