どうも、ダート予想のかえるんです。セレクトセールを見ていたらついつい朝ってこと、よくありますよね。
というわけでこの記事では、私が述べ10時間セレクトセール1歳セッションを見ていて、これはいいなと思った馬を軽く紹介していきたいと思います。まあ10時間全部見たって人もあんまりいないでしょうし、何かしら役に立てれば。ちなみに当歳は見てもわからないのでやりません。
なお馬体の映像についてはYouTubeの公式チャンネルのほうに上がっているので、そちらで確認しつつという形で読んでいただければ(ここに全部載せると重くなりそう)。
①フルボイスの2019(キズナ)
生産: ハクレイF
購買価格: 7200万
購買者: サラブレッドクラブCHS
母はデビュー出来ませんでしたが、兄にトーセンホマレボシ、トーセンジョーダンを持つ超良血。半姉のアドマイヤキラメキ(トーセンスターダム)、ケアレスウィスパー(トーセンバジル)と繁殖実績があり、コンスタントに活躍馬を出す良牝系にアベレージのあるキズナを付けたという形です。
馬体としては馬格があるうえに筋肉量がそれほど多くないというのがポイントで、牡馬らしく成長期でガッチリしてきても可動域が保てるんじゃないかなという印象です。華奢だと言う人がいるかもしれませんが、キズナは割と薄くてもダートに出たりするので、これくらいのほうがいいでしょう。まあ生まれも早いですし、POG向きですかね。
②ギーニョの2019(キングカメハメハ)
生産: ノーザンF
購買価格: 5600万
購買者: (株)NICKS
半兄2頭がダートで勝ち上がっている血統ですが、この馬もそんなイメージ。繋ぎが立っていて、後肢の蹴りが強そうです。キンカメ産駒はラストクロップということで結構注目してたんですけど、ノーザンが4頭しかいなくて、良い馬はクラブや庭先に回すのかなといった印象です。まあなので、明確にパワータイプとしてのビジョンが見えやすいこの馬が現状面白いですかね。
③テディーズプロミスの2019(ディープインパクト)
生産: ノーザンF
購買価格: 2億4000万
購買者: (株)キーファーズ
マイラプソディの妹になります。兄もPOGで持っていた通りかなり見映えのする馬でしたが、この馬も見映えが良いですね。サイズ感やフォルムとしては競走馬としての理想形にかなり近いのではないでしょうか。
まあディープの牝馬だとたまに胴や四肢が長すぎて牝馬路線を走るうえではゆったりしすぎてしまうという馬が多いのですが、その点この馬は割とコンパクトで、マイルあたりでキレる脚が使えるのではないでしょうか。牝馬はマイル走れないと稼げないですからね。
そのほかディープの牡馬については例のごとく全部良い馬なので、ちょっと優劣付けるのは難しいですね。全部走るのでは。
④フォンタネットポーの2019(ドゥラメンテ)
生産: ノーザンF
購買価格: 1億3500万
購買者: 麻布商事
今回のセリで1頭選べと言われたらこれかなという馬でした。ドゥラメンテ産駒って結局奥手そうなところがネックだと思うのですが、その点馬体の完成度が高いというのは好材料です。
母フォンタネットポーはベストウォーリアの半妹で、馬柱を見てもわかる通りいかにもアメリカンな早熟ダート短距離馬という感じ。こういう肌馬にドゥラメンテを付けるというのはお互いの短所を打ち消すという意味でも良い配合だと思いますし、馬体を見るにそういった思惑が良いほうに出たという感。これは走るんじゃないかと思っています。
⑤バランセラの2019(ドゥラメンテ)
生産: ノーザンF
購買価格: 4200万
購買者: 小笹芳央
ビッシュの妹です。兄のホウオウサーベル(ハーツクライ)もPOGで持っていたのですが、ちょっとズブいところがあって若駒時代は距離が足りず。その点この牝馬替わり、ドゥラメンテ替わりという部分は良いんじゃないかと思っています。馬体的にも牝馬特有の薄さがなく、それなりに力強さは出せそうです。
このセールは牝馬が薄かった感(毎年ですけど)がやはりあり、クラブ馬を狙うなら今年も牝馬かなとは思います。
⑥フェアリーダンスの2019(ドレフォン)
生産: レイクヴィラF
購買価格: 5000万
購買者: 猪熊広次
新種牡馬枠ということで、注目しているドレフォンから。フェアリーダンスの仔はフェアリーポルカ(ルーラーシップ)、ココロノトウダイ(エイシンフラッシュ)、去年のこの記事で紹介したフミチャン(クロフネ)と毎年パワー型の良い馬を出すのですが、この牝系にストームキャット直系のドレフォンを付けたということで、まあダートかなとは思います。ただ立った繋ぎに加えて筋肉量もなかなか多いということで、良いダート馬になってくれるのでは。
⑦デイトユアドリームの2019(ドレフォン)
生産: ノーザンF
購買価格: 5200万
購買者: 田中成奉
中央ダートで1600万まで行ったユアマイラブの弟です。まあこういった結果の出ているダート母系にドレフォンという配合は現時点では1番買いやすいかなといったところで、ダート路線はゴールドアリュールが居なくなって群雄割拠という形になるでしょうし、ダート路線の相対評価を考えればドレフォンの期待値としては高いですね。
あとは馬体や歩様を見ても筋肉量が多い割に可動域が広そうですし、ノーザンの馬にありがちなこじんまりとした感じもないので。
⑧ペルヴィアンリリーの2019(ハーツクライ)
生産: ノーザンF
購買価格: 8000万
購買者: (株)サラブレッドクラブライオン
ハーツクライ産駒って3歳夏ぐらいでグッと良くなってくる馬が多くて、1歳の時点だとあんまり良くは見えないのですが、その点この馬はもう競馬に使えそうな馬体をしていて、早めから行けそうという意味では良いんじゃないでしょうか。ハーツクライにしては胴や脚も長すぎないですし、可能性としてはいろいろありそうです。
あとは同じラスティングベルの牝系からクロノジェネシスが出たということで、この辺あたりからクロノジェネシスみたいなパワーで圧倒するタイプの牡馬が出てこないかなあという期待も込めて。
⑨ヴァンフレーシュの2019(ブラックタイド)
生産者: ノーザンF
購買価格: 7600万
購買者: 金子真人ホールディングス(株)
これは背が高くてスラッとしていたのですが、キタサンブラックとは3/4の同血、金子オーナーが結構譲らないぞという姿勢を見せての購入だっただけに、祭りの予感がします。
⑩メジロスプレンダーの2019(ブラックタイド)
生産者: レイクヴィラF
購買価格: 4000万
購買者: 村瀬寛紀
メジロスプレンダーの仔は安定して走ってきていて、先日ダノンスプレンダー(ロードカナロア)が3勝クラスを突破、半姉のシホノレジーナ(ダイワメジャー)はPOG期間中にしっかり勝ち上がってくれました。こちらもブラックタイド産駒らしく体高があって、兄姉たちよりはスピード質にシフトしそうな感。姉と同じシホノ冠の村瀬オーナー購入ということで、個人的には応援したい1頭です。
⑪レーヴルシードの2019(リオンディーズ)
生産者: ノーザンF
購買価格: 2300万
購買者: (同)DMM.com
母のレーヴルシードは体が小さく非力で、競争馬としては全く走らなかったのですが、その馬の初仔ということを考えれば結構サイズもあって、筋肉量も多いというのは好印象です。
牝馬はちょっと難しいところですが、見た目的にはディープ牝馬の理想形に近いフォルムをしているので、まあ値段の割には期待度としては高いんじゃないかなという印象です。
⑫キョウエイトルースの2019(ロードカナロア)
生産者: 岡田スタッド
購買価格: 4000万
購買者: 小笹芳央
ロードカナロア産駒のネックポイントとしてはやはり脚や胴が短くストライドが伸びないので、適性がどうしても短距離やダートといった部分にシフトしすぎてしまうというところがあるのですが、その点この馬は割と体高もあり胴長ということで、あんまりロードカナロアっぽくないところが好感的でした。
兄弟馬としてもアナザートゥルース、ルールソヴァール、サウンドトゥルーとパワー系種牡馬で活躍馬を出しており、ここ最近のロードカナロアの傾向を見ても嵌るんじゃないかなとは感じています。
こんなところで。羅列しただけですが、この中から1頭でも多くクラシックに乗ってきてほしいですね。まあこの辺の馬はPOGでも結構指名すると思うので、来春に向けて、この記事が備忘録になればいいかなと思います。
明日はスパーキングレディーカップということですが、堅そうかなというのが個人的な感想です。引き続き夏競馬を楽しんでいきましょう。それでは。