日本馬延べ5頭が参戦したサウジCデー諸競走が29日にサウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われました。
日本馬の結果はこんな感じです。
モーターズC(芝2100)
ディアドラ 2着
SサウジダービーC(ダ1600・3歳)
フルフラット 1着
サウジアC(ダ1200)
マテラスカイ 2着
サウジC(ダ1800)
ゴールドドリーム 6着
クリソベリル 7着
まずディアドラについて触れると、コースレイアウトや相手関係を考えてもここは勝つのかなという感じで見ていましたが、結果はバーレーンの馬に負けての2着という形。この走破タイム決着でヨーロッパGⅠ馬のディアドラに勝つというのは結構強いなというのが正直な感想で、ここは相手を褒めるしかないのかなという感じです。まあ道中のマークも厳しかったですし、海外レース、ましてや断然人気で勝ち切ることの難しさを実感したレースとなりましたね。
フルフラットに関しては、UAEオークスでセランに圧勝したダウンオンダバイユー、ゴドルフィンが世代トップ級のファイナルソングを送り込んできていること等を考えてもここはどうなのかなというのが正直なところではありましたが、蓋を開けてみれば早め先頭から押し切って完勝。BCジュベナイル5着馬としての意地を見せてくれました。息が入らなくて追走能力が問われるレース質とアメリカ血統がマッチしたという点も当然あるかと思いますが、栗東坂路で前半からゴリゴリ飛ばしていく森厩舎の調教アプローチも効いたんじゃないかなと個人的には思います。UAEダービーはどちらかというと純アメリカンな競馬にはならないレースなのでどうかなとは思いますが、この感じだとケンタッキーダービーはかなり面白いですね。武豊Jとともに、日本馬初の快挙達成が期待できる1頭だと思います。
あと日本で走らないかと言われると多分そんなことは無くて、1200~1400なら世代屈指の1頭かなと思います。京都1800の機動力勝負でハクアイウィンザーに伸び負けるのは適性面から見てもある程度は仕方ないでしょう。
マテラスカイは2着でしたね。フルフラットの競馬を見てこれは勝つかなと思っていたのですが、直線の長いコースレイアウトが最終的には仇となりました。もう少し向こう正面が長くて直線が短ければ着順は入れ替わっていたでしょうし、来年内枠を引ければリベンジ濃厚ではないでしょうか。と、その前にこの馬はゴールデンシャヒーンですね。ひと叩き入れて上積みもあるでしょうし、去年の雪辱を晴らしてほしいです。
続いてサウジCですが、一応予想をしていました。
予想の結果としては、
◎マキシマムセキュリティー 1着
〇ムーチョグスト 4着
アメリカンな競馬だとさすがにアメリカ馬のワンツースリーかなと見ていたのですが、意外と時計がかかって惰性減速の小ささが要求された分最後にムーチョグストが垂れてベンバトルが届いたという感じですかね。なかなか馬券的にも面白いレースだったので、来年はぜひ発売して欲しいところです。
日本馬の2頭に関しては、追走能力勝負で適性は見せたゴールドドリームと、適性は合わないながら能力は見せたクリソベリルという感じですかね。2頭とも頑張っていますが、欲を言えばタピット産駒でこういう追走質セッティングは向かないだろうタシトゥスには先着してほしかったところです。あれくらいの地力の馬は向こうにはうじゃうじゃいますし、やはりアメリカダート競馬の壁は相当に厚いということが今回のレースで再認識できたのではないでしょうか(ノーザンも、JRAも)。まあとっとと3歳ダート路線を整備しないことには一生勝てないですよ。
あとおそらくこういうラップ構成になるなら日本馬で1番適性がありそうなのはおそらくコパノキッキングじゃないかと思います。来年はチャレンジしてほしいですね。
以上です。果敢に挑戦した陣営に拍手を送りたいですね。チャレンジしなければ勝利はないですし、結果が出せなかったからってチャレンジ自体を批判をするのはやっぱ良くないですよ(出資者が率先して批判しているのがなんとも。。配当が大事なのはわかるけど夢見ようよ。。)
という感じです。ダート馬の海外挑戦はどんどんしてほしいですね。それではまた明日。