閉店後のPOP切り替え作業をしていて目を疑った。明日のカボチャの値段である。1/4カットの値段が国産のもので350円、メキシコ産のものが128円となっていた。3倍近くも違うではないか。これでは流石に駅近高級マンション街に住むマダムたちもメキシコ産のカボチャを買うだろう。しかしこれは原価が違いすぎることが原因だ。スーパーの店員にはどうすることもできない問題である。
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黒船が来る
諸外国の脅威は我々が想像している以上に迫ってきているのではないかと思う。日本はスケールの小さい国だ。資源もない土地もない。だからこそ日本という国は独自のスタイルで世界の中の地位を確立してきた。
世界を打線に例えるならば、日本は2番打者タイプだ。小柄だが、巧みな技術を駆使してチームに貢献する。パワーが無くてもスピードで他を圧倒する。そうやって日本は世界という野球チームにおいてレギュラーを張ってきた。
だが情勢は変わりつつある。世界は長打も打てる2番打者を欲しているのだ。ただ日本は長打を打つには小柄すぎる。そして近年唯一の武器であった独自の技術にも陰りが見られてきている。国内の問題ばかりに目がいってしまい、対外的な政策は後回しにされている。それでいいのだろうか?黒船がすぐそこまで迫ってきている。私はカボチャの値段を見てそう思った。日本の農業が危ない。きっと農業だけじゃない。日本が世界から戦力外通告を受けようとしている。そんな気がしてならないのだ。
じゃあ具体的にどうすればいいか。そんなのは知るか。私は政治ジャーナリストではないからTPPやらなんやら難しいことはわからない。ただひとつだけ言えることがある。国産のカボチャはメキシコ産のカボチャより旨い。それではまた明日。