かえるん日記

当たった時は謙虚に。外した時は冷静に。

サートゥルナーリアが抜けて強くない理由(ラップ理論とエネルギー効率)

エネルギー効率でラップを見る

私は理系の人間だからどうしても科学的に競馬を見たくなる。だから数字やラップを見てしまうのだ。ラップからはどれだけエネルギー、すなわちスタミナを消費したかを見て取ることができる。当然速いラップのほうがスタミナ消費量は大きいし、遅いラップだとスタミナ消費量は小さい。さらにいえばラップの変化が急であればあるほどスタミナ消費量は大きいと考えている。エネルギーは加速度に関係しているからだ。当然馬の性質上加速度の大きいレース(ギアチェンジが必要とされるレース)が得意な馬もいるし加速度の小さいレース(ジワジワ加速するレース)が得意な馬もいる。これもエネルギー効率理論で説明がつくのではないかとも考えている。これを踏まえて読んでほしい。

外を通った分のエネルギーと再加速に要するエネルギー

今回取り上げる馬はサートゥルナーリア(皐月賞1着)とダノンキングリー(皐月賞3着)。タイムは同じ。ではこの2頭はどちらが強いレースをしたのだろうか。これを問うとほとんどの人がサートゥルナーリアと答えるはずだ。ここに妙味を作りたい。人と違うことをしなければ競馬に勝つことはできないからだ。ずっと人気馬ばかり買っていたら回収率は80%になる。それが今の中央競馬のシステムだ。

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確かにサートゥルナーリアのほうが外を回した分の距離ロスはあった。その分のエネルギーはダノンキングリー(インベタ)よりも多く使っている。一方のダノンキングリーは4コーナーで前の馬を捌くために一旦失速して再加速している。ここにエネルギーのロスがある。400キロ~500キロの馬の話だ。πX=Fよりもma=Fのほうが大きいに決まってる。だから私はこのエネルギーのロスは基本的に距離のロスよりも大きいと考えている。場合にもよるが。だってそうじゃないと内にいた馬が毎レース上位を占めるはずだ。競馬においてスムーズにレースを進めるということは1番重要なのだ。ここに外を回すメリットがある。そう考えると少なくとも皐月賞ではダノンキングリーのほうがサートゥルナーリアより強い競馬をしている。私の理論上はこうなる。

ならばダービーはどうなるか

 

だからといってダービーでダノンキングリーがサートゥルナーリアに勝つとは言えない。サートゥルナーリアは年明け初戦だったわけで状態が100%じゃなかったかもしれない。血統的に距離適性がどうとかあるのかもしれない。だがそんなことは私の専門外だ。私にはわからない。だがひとつ言えること。それはダノンキングリーのほうが皐月賞でサートゥルナーリアより強い競馬をしているのだから、サートゥルナーリアが抜けて強いということはないという事実だ。逆転のチャンスは十分にある。そもそもダノンキングリーはギアチェンジ質の馬であって中山より東京コースが合うのだ。またオッズがサートゥルナーリアに一本被りするようならダノンキングリーを狙ってみても期待値的には面白いかもしれない。

以上理系の人間が皐月賞を考察するとこうなると思ってくれ。それでは。