かえるん日記

当たった時は謙虚に。外した時は冷静に。

鈴木直道・新北海道知事に言いたいこと

北海道知事選

北海道知事選が先日行われた。壊れた夕張の再生に尽力していた鈴木直道氏が当選。北海道の未来は彼に託されることになった。そこで今回は私が鈴木直道新北海道知事に言いたいことをいくつか書いていきたい。私は別に政治学者でもないし、経済や産業について特段詳しいわけでもない。だから専門的な話だとか斬新で抜本的な改革案だったりを示すことはできない。当然抽象的な話にはなってくるだろう。だが私は生まれてから18年間北海道の田舎街で暮らしてきた。当然暮らしの中で思ったこと、感じたことはいくつかある。その中で今の北海道に足りないものというか、課題というか、意見も出てきたわけだ。今からそれを書いていく。これを読んでそれは違うと思うやつも出てくるかもしれない。何を言っているんだこいつはというやつも出てくるかもしれない。そんな時はコメントを書け。ともに北海道の明日について語ろうじゃないか。

 

夕張再生市長 課題先進地で見た「人口減少ニッポン」を生き抜くヒント

夕張再生市長 課題先進地で見た「人口減少ニッポン」を生き抜くヒント

 

 

 

kaerun4451.hateblo.jp

 

JRをどうする?

モータリゼーションという言葉を聞くようになって久しい。自動車の普及と人口の減少でJR北海道はオワコンだ。私の家の前にはかつて「ふるさと銀河線」と呼ばれる帯広北見間を結ぶ鉄道が通っていた。だが廃線となった。車を持たないお年寄りや学生の移動手段はもっぱらバスだ。私も自転車の漕げない冬の間はバスに大変世話になった。

新しい北海道知事は難しい選択を迫られるだろう。JRを支援し鉄道の廃線を防ぐのか、それとも鉄道に頼らない新たな都市間バスシステムを構築するのか。難しい問題ではあるが、現在の自動車社会においてはバスが最も優れた公共交通機関であると私は提唱したい。もちろん北海道の田舎の地域においてはという限定的な話だ。

そもそも鉄道というのは大量の人間を素早く運ぶための乗り物だ。それが今の北海道の片田舎に必要だろうか。少しの学生やお年寄りの移動手段を確保する。これが今の北海道に求められる公共交通機関ではないだろうか。

北海道新幹線が開通する。札幌までだ。これはこの後話す札幌一極集中の話にも繋がるのだが、鉄道を必要としているのは札幌周辺部だけのように思える。しっかりと都市間バスの利便性を整備すれば、鉄道が無くてもリカバリーが可能になると思うのだ。無人駅だらけの北海道に鉄道を敷くなんてそもそもおかしな話だったのだ。いくら広大な土地とはいえアメリカ横断とかいう話とはわけが違う。バスで十分なのではないか?そう言いたい。JRの規模を縮小し赤く膨れた北海道の財政を少しでも緩和させるべきだ。これが私が新北海道知事に言いたいことの1つ目である。

 

地域経済強靭化に向けた課題と戦略―北海道の6次産業化の推進と物流の課題の視点から

地域経済強靭化に向けた課題と戦略―北海道の6次産業化の推進と物流の課題の視点から

 

 札幌一極集中と集落の現状

 

 北海道は多雪寒冷という厳しい自然状況の中で人口が分散的に配置している。これは他の県とは大きく異なる要素で、それが北海道の人口減少が全国の比じゃない速さで進行している原因にもなっているのだ。そして地域構造が歪んでゆく。札幌にモノやヒトが集まってゆく。当然地方が廃れてゆくのだ。ほとんどが高齢者となり、生活圏を維持できない集落がどんどん出てきている。そしてその影響は北海道の財政におけるである第一次産業にダイレクトに出ているのだ。第一次産業は北海道の最大のストロングポイントである。食料自給率は200%を超えている。日本の食を支えているのは間違いなく北海道だ。そのストロングポイントがどんどん失われつつある。これをこのまま見過ごすわけにはいかないだろう。

 

北海道から農協改革を問う (北海道地域農業研究所学術叢書)

北海道から農協改革を問う (北海道地域農業研究所学術叢書)

 

 

もともと北海道の地下資源開発だとか農業や漁業の発展は国主導で進められてきたものだ。だが時代が進むにつれて国の中での北海道の位置づけは明らかに低下した。本州の人間はもはや北海道に夢を見なくなった。本州の人間にとって北海道はもはや「金の眠る森」では無くなったのである。そうなれば国に頼ってはいられない。北海道自らが主導となって北海道のことを考えていかなければいけない時代になったのだ。国に頼らない自主的な第一次産業保全活動を進めてほしい。これが私が新知事に言いたいことの2つ目だ。

自治体へ支援を

道とは違い自治体は頑張っている。なんとか魅力的な街を作り若者の流出を食い止めようとしている。私の住んでいた北見市ではカーリングを使った街興しが近年行われている。なんとか地域の特色を出そうと自治体は必死でやっているのだ。道にはその自治体を見捨てないでほしい。ちゃんとどの自治体とも真剣に向き合ってほしい。どうすればその街にヒトが戻るのか。どうすればその街に活気が戻るのか。必死に向き合ってほしい。そしてしかるべき支援をしてほしい。これが私が新知事に言いたいことの3つ目だ。

 

エンスカイ LS北見 2019年カレンダー

エンスカイ LS北見 2019年カレンダー

 

 書けばもっといろいろあるが、緊急性のある課題としてはこれくらいだろうか。このブログを鈴木直道が読むとは思わないが、こんな風に北海道に未来についてもっと考える人が増えてくれれば。このブログに意味はあるはずだ。

今週は皐月賞。人類にはまだ難しすぎるGⅠなので少ししか買わないと思うが予想はしっかりとしていきたい。勝負はアンタレスS。それではまた明日。